3度のフレーシュ・ワロンヌ制覇など数々の偉業を成し遂げたダヴィデ・レベッリン(イタリア)が、イタリアでの練習中にトラックに轢かれ死亡したと地元メディアが報じた。プロトン最年長である51歳まで現役を続けたレベッリンは今年引退したばかりだった。



30年に及ぶ現役生活に別れを告げたばかりだったダヴィデ・レベッリン(イタリア)30年に及ぶ現役生活に別れを告げたばかりだったダヴィデ・レベッリン(イタリア) photo:Kei Tsuji
事故があったのはイタリア北部のモンテベッロ・ヴィチェンティーノで、地元メディアによると交差点から出てきたトラックと衝突したのだという。また、トラックがそのまま走り去っていったことから運転手が事故に気づかなかった可能性もあり、地元警察はその運転手の行方を含め捜査中だと報じている。

レベッリンは1971年8月9日生まれの51歳。1992年のプロデビュー後はいくつものチームを渡り歩き、ゲロルシュタイナーに所属してた2004年にはアムステルゴールドレース、フレーシュ・ワロンヌ、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ3連勝の偉業を成し遂げた。その他にもティレーノ〜アドリアティコやパリ〜ニースで総合優勝、ジロ・デ・イタリアで区間優勝するなどイタリア屈指の選手として活躍した。

37歳にして2009年フレーシュ・ワロンヌを制したダヴィデ・レベッリン(イタリア、当時ディキジョヴァンニ)37歳にして2009年フレーシュ・ワロンヌを制したダヴィデ・レベッリン(イタリア、当時ディキジョヴァンニ) photo:Cor Vos
2008年の北京五輪ロードレースに出場したレベッリンは銀メダルを獲得したものの、CERA(第3世代EPO)の陽性反応が出たため成績を剥奪。しかし翌2009年のフレーシュ・ワロンヌではダミアーノ・クネゴ(イタリア)とアンディ・シュレク(ルクセンブルク)を登坂スプリントで抑え、自身3度目の優勝を飾った。

51歳まで現役を続けたレベッリンはキャリア通算62勝を積み上げ、今年ワークサービス・マルキオール・ヴェガにて現役引退を決断。11月27日にモナコで開催されたチャリティレース「バイキング・モナコクリテリウム」に姿を見せたレベッリンは、今年は2つのステージレースを含む8つのUCIレースに出場していた。

レベッリンの逝去を悼み、謹んで哀悼の意を表します。

text:Sotaro.Arakawa

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