ジャパンカップのプレゼンテーションを目前に控えた10月14日(金)、新城幸也がバーレーン・ヴィクトリアスとの契約更新を発表。「立ち上げから関わってきたチームのために、また来年も走れることがとても嬉しい」と記者会見で語った。



2023シーズンのバーレーン・ヴィクトリアスとの契約延長を発表した新城幸也2023シーズンのバーレーン・ヴィクトリアスとの契約延長を発表した新城幸也 photo: Yuchiro Hosoda
バーレーン・ヴィクトリアスがTwitterで新城幸也との契約更新を発表した1時間後、宇都宮市内のホテルの一室で新城幸也がフランコ・ペッリツォッティ監督(イタリア)と共に記者会見に出席。その中で契約延長や、チャンピオンジャージを着て走る来季について意気込みを語った。

2017年のチーム設立当初から所属し、来季もチームに残る選手は新城幸也ただ一人だけ。「チーム立ち上げ当初から関わり、ずっと信頼を得てきたのでまた1年チームのために走れることを嬉しく思う」と、記者会見の冒頭で新城は気持ちを引き締めた。

高地アンドラへ引っ越した後の練習環境などを笑顔で語る新城幸也高地アンドラへ引っ越した後の練習環境などを笑顔で語る新城幸也 photo: Yuchiro Hosoda
ペッリツォッティ監督「新城はステージレースを走るリーダー達に必要とされている選手」ペッリツォッティ監督「新城はステージレースを走るリーダー達に必要とされている選手」 photo: Yuchiro Hosodaナショナルチャンピオンカラーに仕上げられたバイクとともに会見は行われたナショナルチャンピオンカラーに仕上げられたバイクとともに会見は行われた photo: Yuchiro Hosoda


2018年まで新城のチームメイトとして走り、現在は監督として指揮を採るペッリツォッティ監督は「今シーズン、チームのリーダーたちが彼の仕事ぶりを評価していた。新城は経験豊富で、特にステージレースでの経験は特筆すべきものがある。特に指示がなくてもどう動くべきか分かり、良いポジションにいける」と新城を評価する。

今年、新城は拠点をフランスから、プロ選手が多く居住するアンドラ公国に移した。標高1,000mという高地であるため、今年ヨーロッパで猛威を振るった酷暑にダメージを受けずトレーニングを積むことができ、さらに毎日のようにすれ違う他選手からも大きな刺激を受けているという。

来季の大まかな予定は今後行われるチーム会議で決まるが、新城は「グランツールは出たいですね。ツール・ド・フランスは2016年を最後に出場できていないので、もう一度出たい」とコメント。「あと何年キャリアを続けられるかということもあるし、何に出たいというよりは、いろんなレースに出たい。今年も初めてパリ〜ルーベに出ましたし、初めて走ったベルギークラシックも今まで体験したことがないものでした。チームがとにかく強いし、成績が出ているからこそ走りがいがある」とも。

全日本チャンピオンカラーとともにフォトセッションを行う新城幸也とフランコ・ペッリツォッティ監督全日本チャンピオンカラーとともにフォトセッションを行う新城幸也とフランコ・ペッリツォッティ監督 photo: Yuchiro Hosoda
新城幸也と全日本チャンピオンカラーに彩られたSCULTURA TEAM新城幸也と全日本チャンピオンカラーに彩られたSCULTURA TEAM photo: Yuchiro Hosodaインターマックスの今中大介さんからは、新城幸也サイン入りのALE製全日本チャンピオンジャージの限定発売がアナウンスされたインターマックスの今中大介さんからは、新城幸也サイン入りのALE製全日本チャンピオンジャージの限定発売がアナウンスされた photo: Yuchiro Hosoda


また、来季で所属7年目となるチームについて新城は「良い流れの中にある」と評価する。「居心地も変わりませんし、若い選手とベテランがうまく交わり合っているんです。レースでは1人のリーダーに対して若い選手が2人くらい出るので、だからこそグランツールでチャンスを掴む事ができる」とも。

「今年はチャンピオンジャージをとれたことが大きかったですね。このジャージでまた来年6月まで走れることがとても嬉しい」と語る新城。ジャパンカップの後はさいたまクリテリウムを走り、12月にはスペインでのチーム合宿に参加する。「しっかりと準備を行い、1月のダウンアンダーを走ることになっても、しっかり対応できるようにしたいですね」とインタビューを締め括った。

text:So Isobe

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