バイクのみならずエキップメントも充実しているスコットのラインアップより、ミドルグレードヘルメットARX PLUSを紹介しよう。上位グレードのテクノロジーとMIPS技術によって、通気性、安全性を確保したオールラウンドモデルだ。



スコット ARX PLUS(black/radium yellow RC)スコット ARX PLUS(black/radium yellow RC)
スイスを拠点にバイクやスノースポーツの製品を展開するスコット。ロードではチームDSM、MTBではスコット・スラムをサポートし、世界最高峰のレースで活躍する選手たちを支えているブランドだ。スコットはバイクだけではなくヘルメットもサポートしており、選手が各レースで着用している姿をみたことある方も少なくないはずだ。

ロード向けのエアロ系モデルとしてCADENCEが、ロード/MTBどちらにも使えるオールラウンドモデルとしてCENTRICがハイエンドモデルとして用意される
。今回ピックアップするのは、それらに次ぐミドルグレードARX PLUSだ。

頭頂部のエリアにも数多くの開口部が設けられた頭頂部のエリアにも数多くの開口部が設けられた
ARX PLUSはCENTRICを踏襲したような造形で、ハイエンドモデルのテクノロジーが波及したミドルグレードのオールラウンドモデルだ。数多くのベンチレーションホールと、ヘルメット内で風が抜けるチャネリングによって高い通気性を確保するなど、中級モデルながら妥協のない設計が施されている。

頭頂部サイドの開口部のシェル内側には広い空間が設けられており、ヘルメット内の熱気がここから発散していきそう。加えて額部分の溝からもヘルメット内部へと風が送り込まれるため、パッドなどに熱がこもりにくそうだ。

サイズが大きなベンチレーションホールが設けられているサイズが大きなベンチレーションホールが設けられている
額部分にも風の通り道が用意された額部分にも風の通り道が用意された
ARX PLUSではMIPSテクノロジーが採用されていることもポイント。MIPSとはヘルメット内部にスリップレイヤーを配し、ヘルメットに衝撃を受けた際にそのレイヤーが滑り動くことで、脳内に伝わる衝撃を和らげようとする安全技術だ。ミドルグレードながらMIPSが備えられているため、多くのサイクリストがMその恩恵を受けられる。また、MIPSレイヤーとシェルの間には空間が設けられているため、MIPSが原因で通気性を損なうことも少ないだろう。

平均速度が速いロードサイクリングではもちろんのこと、スピードが落ちるがハードなレース展開となるMTBクロスカントリーレースでもARX PLUSは性能を発揮するという。このように走るシチュエーションの幅が広いことがARX PLUSの特徴で、更に着脱可能な専用バイザーによって、スタイリングを変えることも可能だ。

パッドが貼り付けられているのはMIPSシートだパッドが貼り付けられているのはMIPSシートだ
アジャスターはスコットオリジナルのM RASで、バックル等も一般的な仕様だ。サイズ展開はM、Lの2種類で、重量は270g。カラーはgranite black、white/black、vogue silver reflective、black/radium yellow RCという4種類。価格は14,300円(税込)。

今回は撮影に伴いシクロワイアード編集部の藤原がLサイズの試着を行った。スコットのサイズチャートによるとLサイズは頭囲59〜61cmに設定されており、藤原のサイズは58cm。スコットのヘルメット形状はヨーロピアンフィットであり、丸型頭の藤原にはフィットしないことが多かったが、今作は痛みもなく着用できる。

着脱可能なバイザーが付属する着脱可能なバイザーが付属する
とはいえ若干シェル形状は楕円形と感じる。今回はワンサイズ大きめということもあって着用できた可能性もあるが、アジャスターは回し切らず適度に締められたため、大きすぎると感じることもない。さらに頭を振ってもズレることはなく、問題なく着用できたと言える。Mサイズのフィット感にも期待したいと感じた試着だった。気になる方はスコット取扱店で試着してみてほしい。



スコット ARX PLUS
重量:270g
カラー:granite black、white/black、vogue silver reflective、black/radium yellow RC
価格:14,300円(税込)


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