ドイツの老舗タイヤブランド、シュワルベがグラベルモデルの新作G-ONE Rをリリースした。様々なサーフェイスに対応するラインアップが揃うG-ONEシリーズに追加されたレースモデルを紹介しよう。



シュワルベ G-ONE Rシュワルベ G-ONE R (c)ピーアールインターナショナル
二輪タイヤを製造するドイツのタイヤメーカーのシュワルベ。自転車分野においてマーケットをリードする存在であり、様々なブランドがシュワルベのタイヤでテストを行ったり、完成車にスペックインしたりと高い評価を得てきたブランドだ。

特にマウンテンバイクのジャンルではMAGIC MARRYやNOBBY NICなど定番とも呼べるタイヤで支持を集めている。そんなオフロードへの知見を活かして開発されたグラベル系タイヤがG-ONEシリーズだ。様々なコンディション、路面サーフェイスに合わせたモデルが展開されるラインアップにG-ONE Rという新作が追加される。

スープレスというカーカス構造を採用することで、しなやかさを獲得したスープレスというカーカス構造を採用することで、しなやかさを獲得した (c)ピーアールインターナショナル
G-ONE Rが主眼を置くのはレースユース。超長距離を走行するグラベルレースにおいて必要な性能としてスピードとコントロール性を重視し、舗装路から未舗装路まで性能を発揮できるオールラウンドタイヤとして開発が行われた。

レースタイヤとしてシュワルベがG-ONEに取り入れたのは、ロード用PRO ONEに使われるスープレス構造のカーカスだ。タイヤサイド部分は3層、中央部分は2層とする構造によって、しなやかにかつ軽量なタイヤを実現しているという。軽量性は超長距離レースでアドバンテージとなってくれるはずだ。

非常に細かく敷き詰められたノブが転がりの軽さとグリップ力の両立を実現する非常に細かく敷き詰められたノブが転がりの軽さとグリップ力の両立を実現する (c)ピーアールインターナショナル
グラベルタイヤに求められる耐パンク性能は2つの方法で獲得している。一つ目は、サイドの3層構造のカーカス自体がカットに強いこと。トレッド下にはVガードと呼ばれる耐パンクベルトが備えられており、突き刺しパンクなどを防いでくれるという。

レースで速さを発揮するために用いられたコンパウンドは、PRO ONEにも用いられるADDIX RACEだ。ノブは非常に細かく敷き詰められており、転がりの軽さとダート路面でのグリップ力どちらも確保。サイド部分のノブは外側に若干張り出した作りで、コーナリングでバイクを倒した時に路面を捉えてくれるだろう。

シュワルベ G-ONE Rシュワルベ G-ONE R (c)ピーアールインターナショナル
ラインアップは40Cと45Cの2種類。いずれもチューブレスイージー(チューブレスレディ)で、カラーはトランスペアレントというカーカスのカラーを活かしたブラウンカラーだ。価格は12,100円(税込)。



シュワルベ G-ONE R
サイズ:700×40C、45C
タイプ:TLE
カラー:トランスペアレント
コンパウンド:ADDIX RACE
重量:480g(40C)、520g(45C)
価格:12,100円(税込)