開発途上国に専用自転車”バッファローバイク”を送るチャリティに、トレックが約2ヶ月で180万ドルを越える寄付を集めた。これにより途上国で暮らす約11,000人へバイクが送られるという。



トレックが開発・設計した、5年の耐久性を持つというバッファローバイクトレックが開発・設計した、5年の耐久性を持つというバッファローバイク (c)World Bicycle Relief
アメリカを拠点に世界中に展開するトレックは、約2ヶ月に渡り実施した「WBRチャリティーキャンペーン」に対し1,818,918米ドル(約2億円)が集まったと2月9日付けのリリースで伝えた。World Bicycle Relief(WBR)とは開発途上国専用自転車である「バッファローバイク」を制作・寄付するNPO団体で、今回集まった寄付により1台約1.8万円のバイクが約11,000人に贈られるのだという。

今回のチャリティにはベルギーのスポーツメディアGolazo Sportsやアメリカ企業のScheels社など27ヶ国、7,000件以上の個人または団体から寄付が集まった。他にもニュージーランドの全トレック取扱販売店がそれぞれ1台ずつを寄付するなど、トレックが当初目標としていた6,000台を大きく上回る金額になったという。

毎日約2時間かけて歩いて通学している学生や、大量の作物を運ぶ農家、マラリアや新型コロナウイルス感染症と戦う医療従事者たちの負担を分かち合う存在として制作されるバッファローバイク。厳しい農村環境にも耐えられるよう、丈夫かつ修理が容易な自転車として、トレックが設計したヘビーデューティーバイクだ。

農家が市場へ商品を運ぶシチュエーションなどで活躍する100kgまで載せられるリアラック、安全性の高いブレーキや堅牢性の高いスチールフレーム、耐久性に優れたヘビーゲージのスポークとリムなど、全てのパーツが人々の生活の手助けとなるように選択、設計されている。