ナイロ・キンタナ(コロンビア、チームアルケア・サムシック)は今年、ツールとブエルタの出場を予定していると代理人が明らかにした。また今季アルケアには全ワールドツアーへの出場権が与えられており、ジロにはワレン・バルギル(フランス)が出場を予定している。



アルケア・サムシックで3年目のシーズンを迎えるナイロ・キンタナ(コロンビア)アルケア・サムシックで3年目のシーズンを迎えるナイロ・キンタナ(コロンビア) photo:Makoto AYANO
キンタナの代理人を務めるジュゼッペ・アクアドロ氏がインタビューに答え、今シーズンのキンタナはツール・ド・フランスとブエルタ・ア・エスパーニャの出場を予定していると言う。ツールでは昨年からの巻き返しを、ブエルタでは2016年以来となる総合優勝を目指す。

2020年に交通事故で膝の手術をしたキンタナは昨年、5月のブエルタ・ア・アストゥリアスで総合優勝。迎えたツール・ド・フランスでは途中マイヨポアを着用したものの、チームメイト含め3人に減るなどトラブルもあり、過去最低となる総合28位に沈んだ。

昨年10月に行われたツールのコースプレゼンテーションでキンタナは「僕はGCライダーだ。毎年ツールには優勝を目指して出場しているのだが、2021年は怪我の影響で台無しになってしまった」と答え、「来年はトップコンディションで挑むことが何より重要だ」と復活への意欲を語った。

2021年ツールで一時マイヨアポアを着用したナイロ・キンタナ(コロンビア、アルケア・サムシック)2021年ツールで一時マイヨアポアを着用したナイロ・キンタナ(コロンビア、アルケア・サムシック) photo:ASO Charly Lopez
クベカ・ネクストハッシュがワールドツアーから撤退したことで、昨年の19から18チームに減った今年のワールドチーム。それを受けUCI(国際自転車競技連合)は昨年12月、既にワールドツアーの全レースへの出場権を獲得しているアルペシン・フェニックスに加え、アルケアにも全ワールドツアーレースへの出場権を与えた。

そのため事実上出場が確定したジロ・デ・イタリアへはワレン・バルギル(フランス)が意欲を見せており、決定直前のインタビューでバルギルは「ジロ以外のグランツールでは勝利を収めているので、(ジロでステージ優勝して)コレクションを完成させたい」とコメントしている。

キンタナの2022年シーズンはツール・ド・ラ・プロヴァンス(2月10日〜)を皮切りに、パリ〜ニース(3月6日〜)やボルタ・ア・カタルーニャ(3月21日〜)などステージレースを転戦。その後ツールとブエルタに出場する予定だ。

text:Sotaro.Arakawa

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