ラクラン・モートンが、ツール・ド・フランスの21ステージとその間の移動を自走する全長5,510km/獲得標高差65,500m、23日間のライドにチャレンジする。EFエデュケーション・NIPPOとRaphaによるオルタナティブカレンダーの一環であり、1,000台の自転車をワールドバイシクルリリーフに寄贈するチャリティーライドだ。以下、プレスリリースより紹介しよう。



EFエデュケーション・NIPPOのラクラン・モートンが全長5,510kmを走るチャリティーライドに挑戦

EFエデュケーション・NIPPOのラクラン・モートンが全長5,510kmを走るチャリティーライドに挑戦EFエデュケーション・NIPPOのラクラン・モートンが全長5,510kmを走るチャリティーライドに挑戦 (c)Oliver Grenaa
世界で最も過酷なスポーツイベントと呼ばれるレースの第108回大会が今年もフランスで開催されます。アルプスやピレネーの厳しい峠道を駆け上がり、ある者は勝利に酔いしれ、またある者は敗北に打ちひしがれる3週間。サイクリングの中で最も価値ある栄光のマイヨジョーヌ獲得を夢見て、184名の選手たちが世界中から集結します。

2020年に刺激的なラファ + パレスのアヒルジャージでグランツールに新風を吹き込み、新しい観戦者を呼び込んだ、UCIワールドチームのEFエデュケーション・NIPPOは、今年、フランスに一人の勇者を送り込みます。彼の名はラクラン・モートン。彼はプロトンの中に身を潜めて合計21ステージを走るわけではありません。『ALT TOUR(もう一つのツール)』と題し、ワールドバイシクルリリーフへの寄付を呼びかけながら、単独で挑戦を行います。

全長5,510km、獲得標高差65,000mのコース全長5,510km、獲得標高差65,000mのコース (c)Rapha
1903年の第1回大会から着想を得たこのチャレンジの中で、ラクランは誰からもサポートを受けることなく、自力で、21ステージに加えてステージ間の移動も自走でこなし、ブルターニュから終着地パリを目指すのです。23日間、休息日を設けることなく走り続ける全長5,510kmの挑戦。その獲得標高差は65,000mに達します。ラクランはプロトンよりも2,400km長く、15,000m以上の登りを余計にこなすことになります。彼の想定所要時間は238時間です。

これは彼一人の挑戦ではありません。ラクランは明確な目的を胸にフランス一周に挑みます。ラクランが刻む距離に意味を込めるため、ラファとEFエデュケーション・NIPPOはそれぞれ500台、合計1,000台の自転車をワールド バイシクル リリーフ(WBR)に寄贈します。WBRは特別にデザインした自転車を世界各地で組み上げ、恵まれない学生に提供していきます。

ラファとEFエデュケーション・NIPPOは1,000台の自転車をワールドバイシクルリリーフに寄贈するラファとEFエデュケーション・NIPPOは1,000台の自転車をワールドバイシクルリリーフに寄贈する (c)Rapha
ラクランの挑戦に刺激を受けた方や、彼をサポートしたい方は、WBRへの寄付をお願いします。あなたの寄付金は、通学手段として自転車を必要としている若者たちへのサポートに充てられます。自転車を使用することで通学時間が短縮され、生徒が学習する時間が増え、生徒の欠席率が最大28%減少します*。

通常のステージ間(フィニッシュ地点からスタート地点まで)の移動距離が、ラクランの総走行距離の約1/3を占めることになります。ラクランはステージ距離に加えて毎日平均して100km以上の移動をこなさなければなりません。もちろん最終個人TTの会場から終着地パリまでの700km移動も含みます。

随行車両からサポートを受けるチームメイトたちとは違い、ラクランは全くの一人きりで走り続けます。風から身を守ってくれるチームメイトもいなければ、メカニックもおらず、休息日もありません。アルプスやピレネーの山々に挑み、広大なフランスの国土を駆ける『ALT TOUR』は、ラクランにとって過去最大の挑戦になります。

■ラクラン・モートンのコメント

ラクラン・モートン(オーストラリア、EFエデュケーション・NIPPO)ラクラン・モートン(オーストラリア、EFエデュケーション・NIPPO) (c)Oliver Grenaa
「サイクリングの原点とも言える文字通りのフランス一周を通して、新しい出会いや今までにない経験をするのが楽しみだ。この挑戦は、これまで自分が追い求めてきた『探訪』と『競争』という2つの要素が色んな意味で組み合わさっている。まるでこれまでのキャリアが今回の挑戦に向けての準備だったかのよう。経験したことがないほど身体的に追い込まれるはず。同時に、自力でルートを選び出して、ミスを犯すことなく走り切るのは本当に難しいことだと予想している。今回のライドを通してツール・ド・フランスの歴史を祝福したいと思う。フランスを自転車で旅することがどういったものなのかを、世界に発信したい。さらに、毎日の移動手段として自転車を必要としている世界中の人々をサポートすることにも繋がる。それが何より重要なことなんだ。」

■ラファのコメント
「ラファとEFエデュケーション・NIPPOは2019年にオルタナティブカレンダーを発表し、世界中のバイクレースに光を当ててきました。ラファ ゴーンレーシングの映像シリーズは、世界を代表するロードレースに密着し、個性あふれる選手たちや、これまで表に出ることのなかったレースの裏側のストーリーを伝えてきました。過去2年間で私たちが随行したレースは、ソロで挑む超長距離レースから大人気のグラベルレース、ヨークシャーのシクロクロス、南アフリカのマウンテンバイクレースまで多岐に渡ります。その中でこれまで何十カ国という国を走ってきたラクラン・モートンが、自身最大のチャレンジに挑みます。プロトンよりに先にパリ到着を目指すラクランを応援する気持ちを込めて、私たちはより多くの人々が自転車に乗ることを後押しする『ワールド バイシクル リリーフ』への寄付を呼びかけていきます」。

■フィリップ・ハルト(EFエデュケーション・ファースト代表)のコメント
「私が初めてツールを知ったのは14歳の時でした。『そんなこと人間には不可能だ』と思ったことを覚えています。ラクランの挑戦について、非現実的だと人は言うかもしれません。それでも挑戦する彼の姿に畏怖の念を抱いています。ツールのプロトンより先にパリに到着できても到着できなくても、私たちEFは、サイクリングと不可能に挑む強い気持ちが世界中の問題解決に繋がると信じています。結果がどうであれ、『ワールド バイシクル リリーフ』と共に歩むことは、自転車の力を示し、人々を勇気づけることを意味しています。そして、偉大な挑戦に加われることを誇りに思います」

■アリソン・デュフォシー(ワールド バイシクル リリーフUK CEO)のコメント
「まず始めに、ラファとEFエデュケーション・ファーストからの寛大な寄付に感謝するとともに、壮大なライドに挑むラクランを心から応援したいと思います。寄付金によって、私たちは1000台のバッファローバイシクルを、学校までの移動手段を必要としている世界各地のコミュニティに寄贈することができます。今回の挑戦は私たちのミッションと自転車の力の周知につながるでしょう。ラクランの成功を願っています」

ワールド バイシクル リリーフへの寄付はこちらの専用ウェブサイトから行えます。
https://give.worldbicyclerelief.org/campaign/ef-rapha-for-wbr/c329966

フランスを駆け巡るラクランの進捗状況はrapha.cc/thealttourから。地図上で、ラクランの位置とプロトンの位置を更新していきます。毎日のアップデートは@raphaインスタグラムアカウントからフォローできます。ラクランを応援する気持ちを、ハッシュタグ #TheAltTour を添えてSNSに投稿してください。ラクランの冒険を追いかけるラファ ゴーンレーシングのショートムービー完成版は2021年8月に公開予定です。

最新ニュース(全ジャンル)