スペシャライズドがS-WORKS PREVAIL II VENTのドゥクーニンク・クイックステップ、ボーラ・ハンスグローエ、SDワークスカラーをリリースした。究極の通気性を得るべく再構築されたオールラウンドヘルメットは、これからの暑い季節にうってつけのモデルに仕上がっている。



スペシャライズド S-WORKS PREVAIL II VENT TEAM ANGI MIPS(ボーラ・ハンスグローエ)スペシャライズド S-WORKS PREVAIL II VENT TEAM ANGI MIPS(ボーラ・ハンスグローエ) (c)スペシャライズド・ジャパン
スペシャライズドのPREVAILシリーズはオールラウンドヘルメットとして、プロ選手たちがグランツールの山岳ステージなどで着用しており、中継で見たことのある方も多いはずだ。そんなPREVAIL IIの通気性を高めたモデルが今回紹介する"S-WORKS PREVAIL II VENT"だ。

大きな特徴は、ヘルメットのベンチレーションホールを繋ぐブリッジ部分を、カーボン繊維とアラミド繊維の混紡ロープに置き換えることで、開口部の面積を20%増加させていること。これまでブリッジによって分割されていた通気口が一つになったとイメージすると良いだろう。ブリッジを廃し、走行風を遮ること無くヘルメット内側に流入させることで、通気性を向上させている。

中央と左右のブリッジがアラミドロープに置き換えられている中央と左右のブリッジがアラミドロープに置き換えられている (c)スペシャライズド・ジャパンブリッジではなくロープとすることで開口部の面積を拡大しているブリッジではなくロープとすることで開口部の面積を拡大している (c)スペシャライズド・ジャパン


アラミドロープによってシェル同士を支える強度が確保されていることに加え、帽体はPREVAIL II VENTのために再構築された新しい設計が与えられている。発泡フォームの量は低減しているものの、バージニア工科大学でのテストを経た上、CE EN 1078規格の認証も受け、安全性について確認されている。

また標準状態で独自開発のMIPS SLというテクノロジーが採用されていることも安全性向上に寄与している。一般的なMIPSは回転衝撃を受けた際にスリップする黄色のシートをヘルメットの内側に配しているが、MIPS SLはインナーパッド自体がスリップシートの役割を担っている。更にアクシデントを検知し、ペアリングしているアプリから緊急連絡先へと通知を行ってくれるANGiも搭載されている。

スペシャライズド S-WORKS PREVAIL II VENT TEAM ANGI MIPS(ドゥクーニンク・クイックステップ)スペシャライズド S-WORKS PREVAIL II VENT TEAM ANGI MIPS(ドゥクーニンク・クイックステップ) (c)スペシャライズド・ジャパン
スペシャライズド S-WORKS PREVAIL II VENT TEAM ANGI MIPS(SDワークス)スペシャライズド S-WORKS PREVAIL II VENT TEAM ANGI MIPS(SDワークス) (c)スペシャライズド・ジャパン
さて、そんなPREVAIL II VENTにスペシャライズドがサポートする世界最高峰チームのレプリカカラーが3種類登場している。一つはジュリアン・アラフィリップらを擁すドゥクーニンク・クイックステップ、もう一つはペテル・サガンでお馴染みのボーラ・ハンスグローエだ。最後の一つは今季活躍している女子チームのSDワークス。暑さが厳しくなるこれからの季節のレースで選手たちが着用しているシーンを見かけることが多くなるはずだ。

日本で展開されるレプリカカラーモデルは、いずれもアジアンフィットの帽体とされている。ドゥクーニンクとボーラはS、M、Lの3サイズ、SDワークスはS、Mの2サイズでの展開だ。価格はいずれも33,000円(税込)。シクロワイアードではインプレッションも行っているため、こちらの記事もチェックして欲しい。

クリテリウム・デュ・ドーフィネでボーラ・ハンスグローエの選手たちがS-WORKS PREVAIL II VENTを着用していたクリテリウム・デュ・ドーフィネでボーラ・ハンスグローエの選手たちがS-WORKS PREVAIL II VENTを着用していた (c)CorVos


スペシャライズド S-WORKS PREVAIL II VENT TEAM ANGI MIPS
カラー:ドゥクーニンク・クイックステップ、ボーラ・ハンスグローエ、SDワークス
サイズ:S、M、L(SDワークスのみ:S、M)
価 格:33,000円(税込)