4日間のブルゴス閉幕　世界女王ファンデルブレッヘンが総合優勝　

スペイン北部を舞台とするブエルタ・ア・ブルゴス フェミナス（2.WWT）が開催され、世界選手権王者アンナ・ファンデルブレッヘン（オランダ、チーム SDワークス）が総合優勝を果たした。4日間レースの模様をダイジェストでレポートします。

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開幕が6日間延期されるも無事開催されたブエルタ・ア・ブルゴス フェミナス photo:CorVos
コロナ禍でいくつものレースが中止に追い込まれるなか、2021年女子ワールドツアー最初のステージレースとなったブエルタ・ア・ブルゴス フェミナス（2.WWT）が開幕。スペイン北部を巡る4日間のレースは平坦基調かつ緩やかな登りフィニッシュのステージが続き、最終日は超級山岳ラグナス・デ・ネイラ（距離12km/平均6.3%）の山頂で総合優勝の行方が決まる。

開幕ステージは残り7km地点の山岳頂上で3人が飛び出すと、そのままスプリントで先着したグレース・ブラウン（オーストラリア、バイクエクスチェンジ）が勝利。ビジャルカヨの谷間を走る平坦基調の第2ステージでは、最大4分まで広げた逃げ集団からアナスタシア・チュルシナ（ロシア、アレBTCリュブリャナ）が一人飛び出し、今年ワールドツアー2勝目となる独走勝利を挙げた。

第1ステージ　グレース・ブラウン（オーストラリア、バイクエクスチェンジ）が逃げ集団から勝利 photo:CorVos
第2ステージ　逃げ切りで勝利を掴んだアナスタシア・チュルシナ（ロシア、アレBTCリュブリャナ） photo:CorVos
3級山岳オホ・グアレーニャ（距離771m/平均5%）の山頂フィニッシュを目指し激しいアタック合戦が勃発した第3ステージは、残り300mから加速したセシリーウトラップ・ルドヴィグ（デンマーク、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ）がワールドツアー初勝利。総合では初日に3位だった20歳のニアム・フィッシャーブラック（ニュージーランド、チーム SDワークス）が首位にたち、クイーンステージとなる最終日に総合争いが委ねられた。

第3ステージ　セシリーウトラップ・ルドヴィグ（デンマーク、FDJヌーヴェルアキテーヌ・フチュロスコープ）が頂上フィニッシュを制す photo:CorVos
第4ステージ　ステージ優勝とともに総合優勝を決めたアンナ・ファンデルブレッヘン（オランダ、チーム SDワークス） photo:CorVos
最終山岳ラグナス・デ・ネイラ（距離12km/平均勾配6.3%）にフィニッシュが設定された最終第4ステージは、欧州王者のアネミエク・ファンフルーテン（オランダ、モビスター）と世界王者アンナ・ファンデルブレッヘン（オランダ、チーム SDワークス）の一騎打ちに。ステージ優勝とリーダージャージをかけた争いは、最終コーナーでファンフルーテンの追い込みにカウンターで加速したファンデルブレッヘンが勝利。総合優勝とともにポイント賞、山岳賞、チーム総合を独占する結果となった。

今季5勝目、ワールドツアーではラ・フレーシュ・ワロンヌ フェミニンに続く2勝目を挙げたファンデルブレッヘンは「最後が最も厳しい区間なので今日のステージは比較的穏やかだった。調子が良かったのでカウンターアタックのために力を溜めていた。その作戦が成功してとても嬉しい。今日は20歳のチームメイトであるニアム・フィッシャーブラックがリーダージャージを着用していた。チームとしても良いステージレースになった」とコメントした。

総合優勝を挙げたアンナ・ファンデルブレッヘン（オランダ、チーム SDワークス） photo:CorVos