共に逃げたマテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)を振り切り、トーマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル)がカタルーニャ通算5勝目。アダム・イェーツ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が前回大会2位を上回り総合優勝を挙げた。



ボルタ・ア・カタルーニャ2021最終ステージがスタートボルタ・ア・カタルーニャ2021最終ステージがスタート (c)A.S.O.
ボルタ・ア・カタルーニャ2021第7ステージコースプロフィールボルタ・ア・カタルーニャ2021第7ステージコースプロフィール (c)A.S.O.1週間続いた第100回ボルタ・ア・カタルーニャ(UCIワールドツアー)も最終日。コースはスペインの首都バルセロナを発着する133kmで、後半は3級山岳「モンジュイックの丘」が含まれる1周10kmの周回コースを6周回する。

距離2.2km/平均勾配5.3%というモンジュイックは、登りもさることながら超高速のダウンヒルが鬼門。2018年大会では総合リーダーのエガン・ベルナル(コロンビア、当時チームスカイ)を含む複数名が落車リタイアしており、同時に逃げが決まりやすいコースとしても知られている。

スタート後8.5km地点に用意された第1中間スプリントでは前日勝者ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)が先着し、次なる3級山岳通過後に逃げを決めたのは30名。今大会積極的に逃げるリゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーションNIPPO)を筆頭に、ルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ・プレミアテック)やマルク・ソレル(スペイン、モビスター)といったビッグネームのほか、トーマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル)、マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)といったメンバーがカタルーニャ最後のチャンスを狙って逃げた。

逃げグループを牽引するトーマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル)逃げグループを牽引するトーマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル) (c)CorVos
ルイス・メインチェス(南アフリカ、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)のアタックに対応するモホリッチとデヘントルイス・メインチェス(南アフリカ、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)のアタックに対応するモホリッチとデヘント (c)CorVos
マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)とトーマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル)が先行マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)とトーマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル)が先行 (c)CorVos
最大勾配が17%に達する1回目のモンジュイックに入ると、すぐさまデヘントがアタック。2013、2016、2018、そして2019年大会でそれぞれ1勝ずつ挙げている名手に続いたのはモホリッチだけ。総合首位アダム・イェーツ(イギリス)擁するイネオス・グレナディアーズに逃げを捉える意思はなく、プロトン屈指の逃げ屋2人が周回を重ねるたびにリードを確固たるものにしていった。

メイン集団では人数を揃えたモビスターがペースアップし、総合4位アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)のアタックに繋げるもイネオスの牙城を突き崩すには至らない。デヘントとモホリッチが追走グループに1分半、メイン集団に2分リードで最終周回のモンジュイックに入ると、観客が詰め掛けた山頂手前でデヘントが仕掛けた。

「毎周回下りではモホリッチのほうが速かったので登りで彼を突き放す必要があった。少しペースが落ちたタイミングでアタックすることを決めたんだ」と言うデヘントに対し、最大勾配区間で遅れを取ったモホリッチは得意のダウンヒル区間でも追いつけない。80km/hオーバーで高速コーナーを曲がり、その後のアップダウン区間でもペースを守ったデヘントがホームストレートに帰ってきた。

ファンの声援に応えるように両手を挙げたデヘントがカタルーニャ通算5度目のステージ優勝。今大会何度も続けてきたアタックを、最終日に成功へと導いた。

最後のモンジュイックから独走したトーマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル)が逃げ切る最後のモンジュイックから独走したトーマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル)が逃げ切る (c)CorVos
カタルーニャ通算5勝目を射止めたトーマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル)カタルーニャ通算5勝目を射止めたトーマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル) (c)CorVos
「このレースが大好きで、これまでの5勝が僕との相性の良さを現わしていると思う。昨年大会がコロナ禍でキャンセルされたことがとても残念だったけれど、幸いまたこの場所に戻り、もう一勝を手に入れることができた。これまで9回出場したそのほとんどで成功を収めている。カタルーニャは僕のレースだと言えると思う」と話すデヘント。「2013年の勝利は(今回と同じ)バルセロナでの勝利だったので特別な思い出になっているんだ。序盤の数日間はあまり調子が良くなかったけれど、レースを走るうちに改善できた。そして今日は心身ともに絶好調で臨んだんだ」と、自ら展開を作り、勝利をもぎ取ったデヘントは笑顔を見せている。

総合上位陣の度重なるアタックに20名弱まで減ったメイン集団は、デヘントから1分46秒遅れでバルベルデを先頭にフィニッシュ。ライバルの攻撃に危なげなく対処し、ステージ9位で終えたAイェーツが総合優勝を飾った。前回大会では総合2位から逆転優勝を狙うも不発に終わっていたが、2021年はチーム含め盤石の走りでリベンジを、そして今後出場予定のブエルタ・ア・エスパーニャに向けて好感触を掴んでいる。総合2位はリッチー・ポート(オーストラリア)、総合3位はゲラント・トーマス(イギリス)とイネオス・グレナディアーズが第4ステージから総合トップスリーを守り抜いた。

集団前方に位置取るアダム・イェーツ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)集団前方に位置取るアダム・イェーツ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) (c)CorVos
総合表彰台をイネオス・グレナディアーズが独占:2位ポート、1位Aイェーツ、3位トーマス総合表彰台をイネオス・グレナディアーズが独占:2位ポート、1位Aイェーツ、3位トーマス (c)CorVos
特別賞ジャージ着用者たち特別賞ジャージ着用者たち (c)CorVos
「良い一週間になったよ。僕たちは大きな希望を持ってレースをスタートし、総合1-2-3で閉幕。これ以上言うことなんて一切ないよ。完璧なチームのパフォーマンスだった。今日でさえ、特に登りは僕が記憶しているよりずっと厳しかったけれどチームは全てをコントロール下に置ききった。本当に特別な日になった。2年前はほんの僅か優勝に手が届かず、今年はこの場所に戻って頂点に立てた。チームメイト二人を伴って表彰台のてっぺんに登れるだなんて最高だ」と、リベンジを達成したAイェーツは語っている。

「正直言うとシーズン序盤のこのタイミングで、こんな結果を出すことは考えていなかった。でも厳しい練習を重ね、レースを走るたびにコンディションが上がってきた」と言うのは総合3位で終え、ツール・ド・フランスを目指すトーマス。「今日が最もタフなレースだったと思う。周回コースにはいってからモビスターが総攻撃し、僕の心拍はマックスだった。それでも全員がキツイと思って耐えた。総合1-2-3はアンビリーバブルな結果だよ」と加えている。
ボルタ・ア・カタルーニャ2021第7ステージ結果
1位トーマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル)3:06:10
2位マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)0:22
3位アッティラ・ヴァルテル(ハンガリー、グルパマFDJ)1:42
4位セバスティアン・ライヒェンバッハ(スイス、グルパマFDJ)1:46
5位アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)
6位マイケル・ウッズ(カナダ、イスラエル・スタートアップネイション)
7位マルク・ヒルシ(スイス、UAEチームエミレーツ)
8位ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥクーニンク・クイックステップ)
9位アダム・イェーツ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)
10位クレモン・シャンプッサン(フランス、AG2Rシトロエン)
個人総合成績
1位アダム・イェーツ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)26:16:41
2位リッチー・ポート(オーストラリア、イネオス・グレナディアーズ)0:45
3位ゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)0:49
4位アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)1:03
5位ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ)
6位エステバン・チャベス(コロンビア、バイクエクスチェンジ)1:04
7位ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥクーニンク・クイックステップ)1:05
8位ヒュー・カーシー(イギリス、EFエデュケーションNIPPO)1:20
9位サイモン・イェーツ(イギリス、バイクエクスチェンジ)1:32
10位ルーカス・ハミルトン(オーストラリア、バイクエクスチェンジ)1:35
その他の特別賞
ポイント賞エステバン・チャベス(コロンビア、バイクエクスチェンジ)
山岳賞エステバン・チャベス(コロンビア、バイクエクスチェンジ)
ヤングライダー賞ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、ドゥクーニンク・クイックステップ)
チーム総合成績イネオス・グレナディアーズ
text:So Isobe
photo:CorVos
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