リールで開催されたX2Oトロフェー第7戦は湖畔のスノークロスに。ローレンス・スウェーク(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール)が2日連続勝利を挙げ、白熱の女子レースではセイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・フェニックス)が勝利した。



スタートを待つラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)スタートを待つラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) photo:Nobuhiko Tanabeローレンス・スウェーク(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール)のバイクは特別カラーローレンス・スウェーク(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール)のバイクは特別カラー photo:Nobuhiko Tanabe

男子レースがスタート。雪の第1コーナーに向けて突き進む男子レースがスタート。雪の第1コーナーに向けて突き進む photo:Nobuhiko Tanabe
スーパープレスティージュ最終戦から一夜明け、シクロクロススター選手たちはリールの湖畔で開催されるX2Oトロフェー第7戦へと移動。前日勝利したローレンス・スウェーク(ベルギー)を筆頭にするパウェルズサウゼン・ビンゴール勢やトーン・アールツ(ベルギー)、ラース・ファンデルハール(オランダ、共にバロワーズ・トレック・ライオンズ)などが、一面雪に覆われたコースで激しいレースを繰り広げた。

1周2980mのコースのうち、湖畔の砂区間は実に940m。雪と砂のレースで好スタートを切ったのはクィンティン・ヘルマンス(ベルギー、トルマンスシクロクロスチーム)とエリ・イゼルビッド(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール)だった。

1周目に主導権を握ったクィンティン・ヘルマンス(ベルギー、トルマンスシクロクロスチーム)1周目に主導権を握ったクィンティン・ヘルマンス(ベルギー、トルマンスシクロクロスチーム) photo:Nobuhiko Tanabe
先頭に立ち、ライバルを置き去りにするローレンス・スウェーク(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール)先頭に立ち、ライバルを置き去りにするローレンス・スウェーク(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール) photo:Nobuhiko Tanabe
2番手を維持したコルネ・ファンケッセル(オランダ、トルマンスシクロクロスチーム)2番手を維持したコルネ・ファンケッセル(オランダ、トルマンスシクロクロスチーム) photo:Nobuhiko Tanabeエリ・イゼルビッド(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール)は表彰台を逃すエリ・イゼルビッド(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール)は表彰台を逃す photo:Nobuhiko Tanabe


しかし2周目に入るとスウェークが先頭を奪い、追いかけるアールツや混戦の3位グループを引き離して独走体制に。「今日はできるだけリスクを抑えて走った」と、集中した表情を崩さず走る前ベルギーチャンピオンの走りはライバルたちを凌駕した。

スウェークの背後ではコルネ・ファンケッセル(オランダ、トルマンスシクロクロスチーム)が快走していたものの、中盤にかけて合流してきたマイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール)とのバトルを展開。抜きつ抜かれつの接戦でペースアップした二人だったが、淡々と先頭を走ったスウェークを視界に捉えるも、追いつくまでには至らない。スウェークが週末2連勝を挙げた9秒後に、ファントーレンハウトがスプリントで2位を確保した。

土日連続勝利を飾ったローレンス・スウェーク(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール)土日連続勝利を飾ったローレンス・スウェーク(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール) photo:Nobuhiko Tanabe
2位ファントーレンハウト、1位スウェーク、3位ファンケッセル2位ファントーレンハウト、1位スウェーク、3位ファンケッセル photo:Nobuhiko Tanabe
「(涙した)昨日よりも冷静に勝利を受け止めているよ。おそらくこれまでで最高の週末を過ごせたという事実が、脚の痛みを忘れさせてくれる。過酷な2日間だったけれど、来週には100%に復調できると思う」と、最高の形で週末を終えたスウェークは言う。


また、今季初表彰台を射止めたファンケッセルは「ずっと2位に入れると思っていたけれど、カセットスプロケットに氷が詰まりスプリントできなかった。バイク交換する必要があったけれど、その余裕はなかったんだ。ただしコンディションも良く、自分の走りには満足しているよ」とレースを振り返っている。



新旧世界チャンピオンのルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)とセイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・フェニックス)が集った女子レース。スタートダッシュ争いを制し、雪の第1コーナーを真っ先に抜けたのは前日勝者デニセ・ベッツィマ(オランダ、パウェルズサウゼン・ビンゴール)だった。

女子レースがスタート。デニセ・ベッツィマ(オランダ、パウェルズサウゼン・ビンゴール)がホールショットを奪う女子レースがスタート。デニセ・ベッツィマ(オランダ、パウェルズサウゼン・ビンゴール)がホールショットを奪う photo:Nobuhiko Tanabe
タフコンディションで強いレース運びを披露するサンヌ・カント(ベルギー、IKO・クレラン)タフコンディションで強いレース運びを披露するサンヌ・カント(ベルギー、IKO・クレラン) photo:Nobuhiko Tanabeベッツィマやカントを追うセイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・フェニックス)とルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)ベッツィマやカントを追うセイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・フェニックス)とルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) photo:Nobuhiko Tanabe


このレーススタート時点で、フィニッシュタイム差で争われるシリーズランキングで首位ブラントと2位ベッツィマの差は僅か38秒。暫く先頭を維持したベッツィマだったが、全5周回中の2周目にはベルギーチャンピオンのサンヌ・カント(ベルギー、IKO・クレラン)が合流し、続いてヨーロッパチャンピオンのアルバラードが合流する。タフコンディションを得意とするカントがチャージを掛け、さらに後方からはブラントと世界選手権銀メダルのアンマリー・ワースト(オランダ、777)も距離を詰めてくる。最終周回突入時にワーストを除く4名が合流するや否や、ブラントがカウンターアタックを仕掛けた。

猛然と加速したブラントだっが決まらず、やがてカントと「ビンディングペダルが嵌らなくなってしまった」と言うベッツィマが脱落。勝負は熾烈な攻防戦から抜け出したブラントとアルバラードによるマッチスプリントに委ねられた。

ベッツィマとカントの背後にセイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・フェニックス)が迫るベッツィマとカントの背後にセイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・フェニックス)が迫る photo:Nobuhiko Tanabe
最終周回突入と同時にアタックしたルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)最終周回突入と同時にアタックしたルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ) photo:Nobuhiko Tanabe
ブラントを下したセイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・フェニックス)が勝利ブラントを下したセイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・フェニックス)が勝利 photo:Nobuhiko Tanabe
これまで何度も繰り広げられてきた二人のバトルは、先行するブラントに並びかけ、フィニッシュラインまでもがき抜いたアルバラードに軍配。「ブラントがシッティングに切り替えたタイミングで私がスプリント。脚はいっぱいいっぱいだったけれど、私の方が長くスプリントを維持できた」と振り返るアルバラードが一矢報いることに成功した。

2位ブラント、1位アルバラード、3位ベッツィマ2位ブラント、1位アルバラード、3位ベッツィマ photo:Nobuhiko Tanabe
メカトラブルを悔やむベッツィマが13秒遅れたことで、総合ランキングではブラントがリードを拡大。X2Oトロフェー最終戦は2月14日(日)にブリュッセル大学のキャンパス内特設コースで行われる。
X2Oトロフェー2020-2021第7戦男子エリート結果
1位ローレンス・スウェーク(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール)59:06
2位マイケル・ファントーレンハウト(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール)0:09
3位コルネ・ファンケッセル(オランダ、トルマンスシクロクロスチーム)0:14
4位エリ・イゼルビッド(ベルギー、パウェルズサウゼン・ビンゴール)0:31
5位クィンティン・ヘルマンス(ベルギー、トルマンスシクロクロスチーム)0:38
6位トーン・アールツ(ベルギー、バロワーズ・トレック・ライオンズ)0:42
7位フェリペ・オルツ(スペイン、テイカ・BH・Gスポーツ)0:47
8位ラース・ファンデルハール(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)0:55
9位ニルス・ファンデプッテ(ベルギー、アルペシン・フェニックス)1:03
10位ダーン・ソエト(ベルギー、グループヘンス・マースコンテナーズ)1:07
X2Oトロフェー2020-2021第7戦女子レース結果
1位セイリン・アルバラード(オランダ、アルペシン・フェニックス)48:50
2位ルシンダ・ブラント(オランダ、バロワーズ・トレック・ライオンズ)
3位デニセ・ベッツィマ(オランダ、パウェルズサウゼン・ビンゴール)0:13
4位サンヌ・カント(ベルギー、IKO・クレラン)0:20
5位アンマリー・ワースト(オランダ、777)0:32
6位インゲ・ファンデルヘイデン(オランダ、777)1:44
7位フェム・ファンエンペル(オランダ、パウェルズサウゼン・ビンゴール)1:45
8位マノン・バッカー(オランダ、クレディショップ・フリスタッズ)1:50
9位ヤラ・カステリン(オランダ、クレディショップ・フリスタッズ)2:08
10位エヴァ・リヒナー(イタリア、スターカジノCXチーム)2:24
text:So Isobe
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