イエローからブルーへ。ツール・ド・フランスを含む、A.S.O.主催レースのニュートラルサポートがシマノに切り替わる。パリ〜ルーベやリエージュ〜バストーニュ〜リエージュといったレースも同様だ。



ブエルタ・ア・エスパーニャを走るシマノニュートラルカーブエルタ・ア・エスパーニャを走るシマノニュートラルカー (c)CorVos
1月19日にA.S.O.(アモリ・スポル・オルガニザシオン)が発表したリリースによれば、シマノは2021年からツール・ド・フランスを筆頭に、パリ〜ルーベやリエージュ〜バストーニュ〜リエージュ、フレッシュワロンヌ、パリ〜ツールなどのプロレースや、エタップ・デュ・ツールやロック・ダジュールなどのホビーレースイベントなど、A.S.O.主催による全レースのニュートラルサポートを担う。

これまでA.S.O.主催レースにおいて、シマノはブエルタ・ア・エスパーニャでニュートラルサポートを務めてきたものの、2021年からは同主催者による全男女レースへと拡大する形に。今年100周年を迎えるシマノが、これまでツール・ド・フランスを筆頭にニュートラルサービスの象徴だったマヴィックに取って代わる。

大雨の2019年世界選手権をサポートするシマノニュートラルカー大雨の2019年世界選手権をサポートするシマノニュートラルカー (c)CorVos
「FROM OSAKA IN 1921 TO PARIS IN 2021(1921年の大阪から、2021年のパリへ)」という言葉と共に、パートナーシップを発表したシマノ。同社専務取締役を務める島野泰三氏はプレスリリースの中で、「節目となる今年、我々のスポーツの歴史に残る新しい章の幕開けに興奮しています。シマノの役割は人々にスポーツへの参加を促し、最高の状態でバイク走らせ続けること。特にサイクリング界で最も重く、そして世界で最も注目されているスポーツイベントにおける重要なニュートラルサポートの役割は、まさにそれを可能にするものです」とコメント。

さらに「A.S.O.との協働により、スポーツと、アスリートへのサポートを強化することで、トップレベルでの活躍を支援できるようになります。我々は企業として、何千にものぼる世界規模のディーラーが担う仕事の質に高い誇りを持っており、このパートナーシップはその最たる例となります。この連携によって、次の世代が自転車により乗ることができるようになるだけではなく、我々の製品のクオリティを信頼してくれるようになることを願っています」と加えている。

また、A.S.O.のヤン・ルモエナール氏も「100年続くシマノの革新性と卓越した技術は、トップシーンにおいても日常でも重要な役割を果たす存在としてシマノを知らしめており、我々は協働する上で大きな誇りを持っています」とコメントしている。

A.S.O.とシマノがタッグを組む2021年最初のレースは、3月7日(日)に開幕するパリ〜ニース(UCIワールドツアー)の予定だ。

text:So Isobe

最新ニュース(全ジャンル)