大分市を拠点に今年発足する「スパークル大分レーシングチーム」が公式サイトをオープンし、所属する6名の選手を公表した。黒枝士揮がチーム代表を務め、黒枝咲哉が初代キャプテンに就任し、ジャパンサイクルリーグに参戦する。



大分市出身の黒枝士揮・咲哉兄弟を中心に結成されたスパークル大分レーシングチーム大分市出身の黒枝士揮・咲哉兄弟を中心に結成されたスパークル大分レーシングチーム ©️Sparkle Oita Racing Team
「スパークル大分レーシングチーム(Sparkle Oita Racing Team)」は、大分市を本拠地とする新チームとして、昨年12月にチーム名が発表されていた。そして2021年元旦、チーム公式サイトのオープンと同時に、初代メンバーとなる6名の選手を発表した。メンバーは以下の通り。

スパークル大分レーシングチーム 2021年体制
氏名 脚質(前所属チーム)
黒枝士揮(チーム代表) スプリンター/チームブリヂストンサイクリング
黒枝咲哉(キャプテン) スプリンター/シマノレーシング
孫崎大樹 パンチャー/チームブリヂストンサイクリング
沢田桂太郎 スプリンター/チームブリヂストンサイクリング
小野寛人 オールラウンダー/シマノレーシング
宮崎泰史 クライマー/日本文理大学在学中
チーム代表を務める黒枝士揮チーム代表を務める黒枝士揮 ©️Sparkle Oita Racing Teamキャプテンの黒枝咲哉キャプテンの黒枝咲哉 ©️Sparkle Oita Racing Team

大分市出身の黒枝士揮・咲哉兄弟が中心となり、兄の士揮がチーム運営会社の代表取締役を務め、弟の咲哉がキャプテンに就任。スプリンターを中心とした若いメンバーが集まった。

黒枝士揮は公式サイトに「コロナ禍で自転車競技のみならずどこのチームも運営が厳しい逆境の中、私たちのチームは発足します。(中略)来年はホームタウンの大分だけでなく九州全土に明るいニュースをお届けする存在になれるように、頑張っていきたいと思います!」というコメントを掲載。

黒枝咲哉も「この6人ならば”優勝”の文字は遠くない未来に掴めると確信しています」とコメントを掲載している。

スパークル大分レーシングチームのチームロゴスパークル大分レーシングチームのチームロゴ ©️Sparkle Oita Racing Teamチーム名の「スパークル 」には、レースで火花を散らし疾走する様と、「おんせん県おおいた」を自転車で盛り上げていきたいという願いから「温泉=スパ」と、「自転車=サイクル」を組み合わせた意味も込められている。

また、「九州に熱狂を生み、世界に挑む」をチームのビジョンとして掲げ、世界に通用する温泉や食文化をもつ九州の可能性を背景に、世界レベルのプロサイクリングチームとして九州と世界の架け橋になることを目指す。

新城幸也が優勝した2013年の全日本選手権は大分市での開催新城幸也が優勝した2013年の全日本選手権は大分市での開催 photo:Hideaki TAKAGI2018年に初開催された九州初のUCIレース「おおいたアーバンクラシック」2018年に初開催された九州初のUCIレース「おおいたアーバンクラシック」 photo:Satoru Kato

大分市では2013年に全日本選手権が開催され、2014年には九州で初めてJプロツアーを誘致。2018年からはUCIレース「おおいたアーバンクラシック」を開催するなど、レース開催が盛んだ。2021年はスパークル大分が参戦する「ジャパンサイクルリーグ」のレースが大分県内で開催予定のほか、クラウドファウンディングの募集サイトでは「ツール・ド・九州、山口(仮称)」を2023年に開催するとある。

九州には福岡県福岡市を本拠地とする「VC福岡」や、鹿児島県鹿屋市を本拠地とする「シエルブルー鹿屋」もある。3チーム目となるスパークル大分の誕生により、九州に「熱狂」を起こせるか?今後の展開に期待したい。


text:Satoru Kato