イネオス・グレナディアーズが、エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)のツール・ド・フランス撤退を発表。背中と膝の痛みを訴えていた23歳の昨年覇者が舞台を去る。



第16ステージのスタート前にナイロ・キンタナ(コロンビア、アルケア・サムシック)と挨拶するエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)第16ステージのスタート前にナイロ・キンタナ(コロンビア、アルケア・サムシック)と挨拶するエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) photo:Luca Bettini
「我々はエガンの最善を念頭に置き、この決定に至った。彼はレースを愛する真のチャンピオンだが、同時に若い選手であり、この先何度もツールを走ることになる。現時点で、バランスを取り、彼のレース参戦を止めるという選択が懸命だ」。

イネオス・グレナディアーズGMのデイブ・ブレイルスフォード氏は9月16日の第17ステージスタート前(日本時間15時)に発表されたプレスリリースで、エガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)のツールリタイアについて語っている。

2年連続のマイヨジョーヌを狙ったベルナル。ライバル勢からの遅れを最小限に留めつつ第2週まで走り切ったが、プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)から59秒遅れの総合3位で迎えた第15ステージの超級グランコロンビエールで失速。この日7分、休息日明けの第16ステージでは27分半遅れのグルペット内でフィニッシュと、輝きを取り戻すことなくレースを去ることとなった。

第13ステージのピュイマリーでログリッチとポガチャルらから遅れるエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)第13ステージのピュイマリーでログリッチとポガチャルらから遅れるエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ) photo:Makoto.AYANO
「もちろんこのようにツール・ド・フランスを終えたかったわけではない。でも、それ(撤退)が今の僕にとって正しい判断であることに同意する。このレースに最大限の敬意を払い、今後数年のうちにこの舞台に戻ってくることを楽しみにしている」と、ベルナルはプレスリリースにて話している。

ベルナルは前哨戦のクリテリウム・デュ・ドーフィネを背中の痛みによって途中リタイアしており、第16ステージ後のインタビューでは背中と膝の痛みに1日中苦しんだと話していた。プレスリリースでは残るシーズンに向けて目標をリセットすると綴られている。

text:So Isobe

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