イネオス・グレナディアスがアダム・イェーツ(イギリス)と2年契約を締結。イェーツはプロデビュー以降7年間所属したミッチェルトン・スコットを離れ、2021年シーズンから母国イギリスのチームで走ることとなった。



アダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)のチームイネオス移籍が発表されたアダム・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)のチームイネオス移籍が発表された (c)CorVos
2014年に双子の兄サイモンとともにオリカ・グリーンエッジ(現ミッチェルトン・スコット)でプロデビューを果たし、それ以降7年間オーストラリアンチームに所属を続けたアダム・イェーツ(イギリス)。2016年のツール・ド・フランスでの総合4位、新人賞獲得、2020年のUAEツアーで総合優勝を果たしたオールラウンダーが、母国イギリスの強豪、イネオス・グレナディアスと契約を結んだ。

2年契約を結んだイェーツは「イギリスのチームで走るのは興奮しているよ。僕はキャリアの中でイギリスのサイクリング競技の盛り上がりを見てきた。それはイギリス人ライダーの活躍とこのチームの成功がキッカケだった。そんなチームで走れるのはエキサイティングだし、この機会は自分にとって適切なタイミングで来たと感じる」とコメントする。

1週間のステージレースやワンデイレースでは成績に自負があるブリティッシュオールラウンダーは、「グランツールでも安定した走りを発揮して、自分がどこまで通用するのかを見てみたい」とグランツールに力を入れるチームイネオスでの抱負を語った。

2020年のUAEツアーでステージ1勝、総合優勝を果たしたアダム・イェーツ(イギリス)2020年のUAEツアーでステージ1勝、総合優勝を果たしたアダム・イェーツ(イギリス) (c)CorVos
チーム代表のデイブ・ブレイルスフォールドは「アダム自身もキャリアの全盛期を迎え、チームも新たな時代に乗り出すこの時期は丁度よいタイミングだ。イギリスの心を持ったグローバルチームとして、アダムの真面目な性格はチームに完璧にフィットする。彼は勝ち方を知っているし、現実的なところや決断力など彼の性格は、新しいチームを組み立てるのには必要で、育成したい部分。アダムがついにチームに加入してくれたことを嬉しく思う。」とアダム・イェーツを評価する。

双子の兄サイモンはミッチェルトン・スコットとの2年の契約延長を発表したばかり。プロデビュー以降同じチームで戦ってきた兄弟は2021年からライバルとして戦うことになる。


text:Gakuto Fujiwara