ツアー・オブ・カリフォルニア第5ステージのスタート早々に発生した落車事故に、ランス・アームストロング(アメリカ、レディオシャック)、リーヴァイ・ライプハイマー(アメリカ、レディオシャック)ハインリッヒ・ハウッスラー(ドイツ、サーヴェロテストチーム)、ホセルイス・ルビエラ(スペイン、レディオシャック)、スチュアート・オグレディ(オーストラリア、サクソバンク)らが巻き込まれた。

落車して顔面を切ったランス・アームストロング(レディオシャック)落車して顔面を切ったランス・アームストロング(レディオシャック) (c)CorVosアームストロングは顔面を負傷し、サングラスで切ったであろう傷から血を滴らせて再び走りだすも、しばらくしてリタイアを決め、10km地点でチームカーに乗り込んだ。オグレディ、ルビエラ、ハウッスラーもリタイアするという事態になった。

アームストロングはゴールのベイカーズフィールドの病院に搬送されてレントゲン検査を受けた結果、骨折等は認められなかったが、左肘の強打は深刻で、サングラスで切った目の下の怪我を8針縫う結果になった。
(アームストロング自身がTwitterに顔面の怪我の写真を投稿している)


顔面から血を流しながら走るランス・アームストロング(レディオシャック)顔面から血を流しながら走るランス・アームストロング(レディオシャック) (c)CorVosリタイアしたアームストロングは「走り続けようとしたけれど目の下が腫れて前が良く見えなかった。肘が痛くてハンドルも握っていられなかった」
「レース序盤のリタイアは恥ずかしい。リーヴァイ(ライプハイマー)のもう一勝のためのアシストができないことが悔しい」と語っている。

無事だったとは言え、アームストロングにとってツアー・オブ・カリフォルニアはツール・ド・フランスに向けての重要な調整レースのひとつだった。昨年は3月中旬のブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオンで落車し、鎖骨を骨折。5月のジロ・デ・イタリアに調整不足で臨むことになった。

今季のアームストロングはレース数が少なく、調整不足が心配されていたが、第3ステージまでの走りを見る限り仕上がりはほどほどにいい印象を受けた。しかしこれから始まる本格山岳を前にしてレースを去ることは体調を確かめる機会を失うことになる。

アームストロングはTwitterで「数日休んで可能な限り早くトレーニングを再開する」としているが、レース不足による心配の種を残すことになりそうだ。

落車し、膝を痛めたハインリッヒ・ハウッスラー(サーヴェロテストチーム)写真はスタート前落車し、膝を痛めたハインリッヒ・ハウッスラー(サーヴェロテストチーム)写真はスタート前 ハウッスラーは膝の不調が再発

春のクラシックシーズン本格突入を前に膝を痛めて期待されたメジャーレース制覇のチャンスを逃していたハインリッヒ・ハウッスラー(ドイツ、サーヴェロテストチーム)は、このカリフォルニアで2度目の落車だ。この結果、ハウッスラーが回復に気を遣っていた膝とは違う方の膝に痛みを覚え、レースを去ることになった。

My form is good and I have to listen to my body, get a few days rest, do some physio and look at the big picture in order to be fully prepared for the Tour de France."

ハウッスラーはチームウェブサイトの声明の中で「調子はいい。自分の身体の声を聴かねければいけない。何日か休んで治療を受ける。ツール・ド・フランスに向けて準備を万端に整えるための大きな絵をみることにする」と語っている。


落車したスチュアート・オグレディ(サクソバンク)落車したスチュアート・オグレディ(サクソバンク) (c)CorVosオグレディは鎖骨を骨折

右肩の鎖骨骨折が判明したのがスチュアート・オグレディ(オーストラリア、サクソバンク)だ。しかしチームによれば骨折の中でも幸いにして難のない折れ方で、複雑骨折などはないという。





text:MakotoAYANO
photo(c)CorVos

最新ニュース(全ジャンル)