スペシャライズドが新作のレーシングサドル「S-WORKS POWER WITH MIRROR」を発表。3Dプリントによる最先端素材を用い、パフォーマンスと快適性を兼ね備えた画期的なショートノーズサドルだ。



スペシャライズド S-WORKS POWER WITH MIRRORスペシャライズド S-WORKS POWER WITH MIRROR (c)スペシャライズド・ジャパン
人間工学に基づき、快適さとパフォーマンスを向上させるBody Geometryデザインを20年以上にわたって追求してきたスペシャライズド。独自のアプローチにより生み出されてきたパーツ達の中でも、多くのファンを擁しているのがサドルだ。

会陰部への血流を阻害しないための穴あきサドルや、前乗りポジションを実現するショートノーズサドルなど、スペシャライズドがサドルの世界にもたらした革新は数知れず。その新たな1ページとなる画期的な製品が、今回発表されたS-WORKS POWER WITH MIRRORだ。

スペシャライズド POWERシリーズはフォームサドルの可能性を追求してきたスペシャライズド POWERシリーズはフォームサドルの可能性を追求してきた (c)スペシャライズド・ジャパンフォームサドルを突き詰めた果てに生まれたのが、完全新素材を使用したMIRRORテクノロジーだフォームサドルを突き詰めた果てに生まれたのが、完全新素材を使用したMIRRORテクノロジーだ (c)スペシャライズドジャパン


これまでスペシャライズドは理想のサドルを実現すべく、密度の異なる様々なフォームを組み合わせてきた。その飽くなき追求の果てに、従来の発泡フォーム素材の限界を悟ることになったという。Body Geometryデザインの特色を実現するためには、新たな素材が必要であると考えたスペシャライズドが目をつけたのが、アメリカのカーボン社が開発した液体ポリマーの3Dプリンティング技術だった。

これまでの発泡フォーム素材と異なり、格子状に成形されたポリマーは自由自在にその密度を変更することが可能。スペシャライズドは、世界最大のフィッティングデータベースを持つRetulと協力し、理想となる構造を導き出した。スペシャライズドは、ライダーの身体構造を反映しパフォーマンスと快適性を向上させるこの技術を"Mirrorテクノロジー"と名付けた。

複雑なマトリクス構造をとるMIRRORテクノロジー複雑なマトリクス構造をとるMIRRORテクノロジー (c)スペシャライズド・ジャパン
同社が現在特許を出願しているというマトリクス構造は、14,000本の支柱と7,799個のノードを繋いだ非常に複雑なデザイン。理想のクッション性を持つ3DプリントパッドをFACTカーボンファイバーシェルと組み合わせることで、他のどのサドルにも無い快適性とパフォーマンスを実現したという。

従来のフォームサドルでは、軽量かつ安定感のある座り心地を実現するためには薄く高密度な素材を使用するしかなく、それは座骨下部で局所的に圧迫される部位が生じることを意味していた。しかし、Mirrorテクノロジーではシームレスにクッション性を変化させることで、座骨に生じるプレッシャーをより広い範囲へ分散し圧迫感を軽減できるため、快適で優れた安定性を持ちつつ、軽量なサドルに仕上げられる。

圧力分布比較図 左がPOWER WITH MIRROR、右がフォームサドル 全体的に荷重が分散していることが見て取れる圧力分布比較図 左がPOWER WITH MIRROR、右がフォームサドル 全体的に荷重が分散していることが見て取れる (c)スペシャライズド・ジャパン
基本的な座面形状はベースとなったショートノーズサドル、POWERの形状を受け継いでいる。 レールは超軽量かつ高強度のFACT カーボン オーバーサイズレールを採用。SWATテクノロジーにも対応しており、様々なアクセサリーを取り付け可能だ。カラーはブラックのみ。サイズは143mmと155mmが用意され、それぞれ190g、194gとなる。価格は45,000円(税抜)

スペシャライズド S-WORKS POWER WITH MIRRORスペシャライズド S-WORKS POWER WITH MIRROR (c)スペシャライズド・ジャパン


スペシャライズド S-WORKS POWER WITH MIRROR
カラー:ブラック
サイズ/重量:143mm/190g、155mm/154g
価格:45,000円(税抜)


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