ヴォルタ・アン・アルガルヴェ第3ステージは集団スプリントで決着。アシストに導かれたケース・ボル(オランダ、サンウェブ)がサーシャ・モードロ(イタリア、アルペシン・フェニックス)らを下し今季初勝利を挙げた。
昨年までチームメイトだったフィリップ・ジルベール(ベルギー、ロット・スーダル)とイーリョ・ケイセ(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) (c)CorVos
セルフィーに応じる総合首位レムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) (c)CorVos
ポルトガルの丘陵地帯を駆け抜けるヴォルタ・アン・アルガルヴェ2020 第3ステージ (c)CorVos
ポルトガル最南端の街ファロを出発し、大きく内陸を回って隣町タビラを目指すヴォルタ・アン・アルガルヴェ(UCI2. Pro)第3ステージのコースは、今大会最長となる201.9km。序盤から中盤にかけて3級山岳が2か所登場するが、後半標高差100m程度の丘がある程度のスプリントステージだ。
ゴッツォン・マルティン(スペイン、フンダシオン・オルベア)、アレクサンドル・グリゴリエフ(ロシア、アトゥムゲネラル・タヴィラ・マリアノバホテル)、ティアゴ・アントゥヌス(ポルトガル、エファペル)という3名が逃げ、昨日のクイーンステージを制し総合首位に立ったレムコ・エヴェネプール(ベルギー)擁するドゥクーニンク・クイックステップがコントロール。コフィディスやUAEチームエミレーツら大会最後のスプリントを狙うチームもペースアップに協力したことで、フィニッシュまで20kmを残した段階で逃げを視界に捉えた。
この際集団内では落車が発生し、トレック・セガフレードのエドワード・トゥーンス(ベルギー)とジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー)、クーン・デコルト(オランダ)が路面に投げ出されてしまう。幸い3人とも軽症で済み、この日は12分47秒遅れの最後尾でフィニッシュしている。
笑顔で走るフィリップ・ジルベール(ベルギー、ロット・スーダル) (c)CorVos
集団内で走るサンウェブのメンバーたち (c)CorVos
ボーラ・ハンスグローエ、ドゥクーニンク・クイックステップ、UAEチームエミレーツが集団の先頭を固める (c)CorVos
逃げを飲み込むとアタックを許さずに各チームのポジション争いが激化し、大柄なルーラーを揃えるベルギー&オランダチームが集団先頭をキープ。ドゥクーニンク・クイックステップ先行で最終コーナーをクリアしたが、その背後からはケース・ボル(オランダ、サンウェブ)を引き連れたカスパー・ピーダスン(デンマーク、サンウェブ)が加速する。絶好の位置に導かれたボルが残り200mからスプリントを開始した。
「カスパーのリードアウトを受けて残り200m看板をきっかけに踏みつけた。第1ステージでミスしてしまった分を取り返したかった」と言うボルは、区間2勝目を狙ったファビオ・ヤコブセン(オランダ、ドゥクーニンク・クイックステップ)やサーシャ・モードロ(イタリア、アルペシン・フェニックス)、アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、UAEチームエミレーツ)らを寄せ付けない、力強いスプリントで先着。サンウェブに今季欧州レース初勝利をもたらした。
「初日のリベンジが出来て嬉しいよ。チームは昨年以上にスプリント勝負を重視していて、チームメイトとの連携もうまくいった。今勝てるのは良い形で冬を過ごせた証拠なのでハッピーだ」と、5時間超のレースを勝利で締めくくったボルは語っている。
第3ステージの集団スプリントを制したケース・ボル(オランダ、サンウェブ) (c)CorVos
エヴェネプールなど総合上位陣は軒並み集団フィニッシュしており、着順で総合4位ダニエル・マーティン(アイルランド、イスラエル・スタートアップネイション)と総合3位ルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)の順位が入れ替わった以外に大きな動きはなし。
翌日は2級山岳にフィニッシュする大会最後の山岳ステージ。総合トップ10が8秒以内にひしめく接戦状態であるため、逆転を狙う動きが激化するはずだ。
今季初勝利を挙げたケース・ボル(オランダ、サンウェブ) (c)CorVos



ポルトガル最南端の街ファロを出発し、大きく内陸を回って隣町タビラを目指すヴォルタ・アン・アルガルヴェ(UCI2. Pro)第3ステージのコースは、今大会最長となる201.9km。序盤から中盤にかけて3級山岳が2か所登場するが、後半標高差100m程度の丘がある程度のスプリントステージだ。
ゴッツォン・マルティン(スペイン、フンダシオン・オルベア)、アレクサンドル・グリゴリエフ(ロシア、アトゥムゲネラル・タヴィラ・マリアノバホテル)、ティアゴ・アントゥヌス(ポルトガル、エファペル)という3名が逃げ、昨日のクイーンステージを制し総合首位に立ったレムコ・エヴェネプール(ベルギー)擁するドゥクーニンク・クイックステップがコントロール。コフィディスやUAEチームエミレーツら大会最後のスプリントを狙うチームもペースアップに協力したことで、フィニッシュまで20kmを残した段階で逃げを視界に捉えた。
この際集団内では落車が発生し、トレック・セガフレードのエドワード・トゥーンス(ベルギー)とジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー)、クーン・デコルト(オランダ)が路面に投げ出されてしまう。幸い3人とも軽症で済み、この日は12分47秒遅れの最後尾でフィニッシュしている。



逃げを飲み込むとアタックを許さずに各チームのポジション争いが激化し、大柄なルーラーを揃えるベルギー&オランダチームが集団先頭をキープ。ドゥクーニンク・クイックステップ先行で最終コーナーをクリアしたが、その背後からはケース・ボル(オランダ、サンウェブ)を引き連れたカスパー・ピーダスン(デンマーク、サンウェブ)が加速する。絶好の位置に導かれたボルが残り200mからスプリントを開始した。
「カスパーのリードアウトを受けて残り200m看板をきっかけに踏みつけた。第1ステージでミスしてしまった分を取り返したかった」と言うボルは、区間2勝目を狙ったファビオ・ヤコブセン(オランダ、ドゥクーニンク・クイックステップ)やサーシャ・モードロ(イタリア、アルペシン・フェニックス)、アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、UAEチームエミレーツ)らを寄せ付けない、力強いスプリントで先着。サンウェブに今季欧州レース初勝利をもたらした。
「初日のリベンジが出来て嬉しいよ。チームは昨年以上にスプリント勝負を重視していて、チームメイトとの連携もうまくいった。今勝てるのは良い形で冬を過ごせた証拠なのでハッピーだ」と、5時間超のレースを勝利で締めくくったボルは語っている。

エヴェネプールなど総合上位陣は軒並み集団フィニッシュしており、着順で総合4位ダニエル・マーティン(アイルランド、イスラエル・スタートアップネイション)と総合3位ルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)の順位が入れ替わった以外に大きな動きはなし。
翌日は2級山岳にフィニッシュする大会最後の山岳ステージ。総合トップ10が8秒以内にひしめく接戦状態であるため、逆転を狙う動きが激化するはずだ。

ヴォルタ・アン・アルガルヴェ2020 第3ステージ結果
1位 | ケース・ボル(オランダ、サンウェブ) | 5:00:51 |
2位 | サーシャ・モードロ(イタリア、アルペシン・フェニックス) | |
3位 | ファビオ・ヤコブセン(オランダ、ドゥクーニンク・クイックステップ) | |
4位 | アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、UAEチームエミレーツ) | |
5位 | ダニエル・フールゴー(ノルウェー、ウノエックス・ノルウェージャンデヴェロップメントチーム) | |
6位 | ライアン・ミューレン(アイルランド、トレック・セガフレード) | |
7位 | エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、コフィディス) | |
8位 | ロジャー・クルーゲ(ドイツ、ロット・スーダル) | |
9位 | ジョン・アベラストゥリ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA) | |
10位 | トム・デヴリーント(ベルギー、サーカス・ワンティゴベール) |
個人総合成績
1位 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 14:43:06 |
2位 | マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) | |
3位 | ダニエル・マーティン(アイルランド、イスラエル・スタートアップネイション) | 0:02 |
4位 | ルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ) | |
5位 | ティム・ウェレンス(ベルギー、ロット・スーダル) | |
6位 | ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナ) | 0:05 |
7位 | アマロ・アントゥヌス(ポルトガル、W52・FCポルト) | 0:08 |
8位 | ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、トレック・セガフレード) | |
9位 | バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード) | |
10位 | フレデリコ・フィゲイレド(ポルトガル、アトゥムゲネラル・タヴィラ・マリアノバホテル) |
その他の特別賞
山岳賞 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) |
ポイント賞 | ファビオ・ヤコブセン(オランダ、ドゥクーニンク・クイックステップ) |
ヤングライダー賞 | レムコ・エヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) |
チーム総合成績 | アスタナ |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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