昨年初のE-MTB世界選手権を開催したUCI(国際自転車競技連合)が、永続的なE-MTBレース開催に向けて前進する。モナコ、スイス、イタリアなど年間5戦で争われるE-MTBクロスカントリーワールドカップの開催が明らかとなった。



E-MTB世界選手権を走るジュリアン・アブサロン(フランス)。アブサロンやフォンタナらがシリーズ参戦を表明したというE-MTB世界選手権を走るジュリアン・アブサロン(フランス)。アブサロンやフォンタナらがシリーズ参戦を表明したという photo:UCI
欧州ではノーマルバイクの販売台数を上回って久しく、各メーカーが激しい開発競争を繰り広げているE-BIKE。そのムーブメントに合わせ、UCI(国際自転車競技連合)が今シーズンのE-MTBクロスカントリーワールドカップ開催をアナウンスした。

カナダ・モンサンタンで昨年初開催されたE-MTB世界選手権に続く、E-MTBワールドカップ初年度のスケジュールは、3月6-7日の第1戦(モナコ)、4月17-18日の第2戦(スイス・アスコナ-ロカルノ)、6月5-6日の第3戦(イタリア・ボローニャ)、9月11-12日の第4戦(場所未定)、そして10月2-3日の第5戦(スペイン・バルセロナ)という年間5戦。WES(ワールドEバイクシリーズ)にUCIワールドカップの冠が着く形での開催となる。

「技術進歩が進み、明るい未来が用意された活動を促進する上で重要なステップ」とUCIが言うE-MTBワールドカップには、五輪で2度の金メダルを獲得し、世界選手権で5度のアルカンシエルを射止めたジュリアン・アブサロン(フランス)や、五輪銅メダリストのマルコアウレリオ・フォンタナ(イタリア)、E-MTB世界選手権で初のアルカンシエル獲得したナタリー・シュナイター(スイス)など、XCOからは一線を退いた有名選手たちがこぞって参戦を表明しているという。

なお日本国内でも昨年E-MTB全日本選手権が初開催されており、竹之内悠(東洋フレーム)が優勝に輝いている。
E-MTBワールドカップ 2020年間カレンダー
第1戦 3月6-7日(モナコ)
第2戦 4月17-18日(スイス・アスコナ-ロカルノ)
第3戦 6月5-6日(イタリア・ボローニャ)
第4戦 9月11-12日(場所未定)
第5戦 10月2-3日(スペイン・バルセロナ)

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