2020/02/11(火) - 15:40
ツール・ド・ランカウイ第4ステージはゲンティンハイランドにフィニッシュするクイーンステージ。各チームのクライマーたちによる山岳争いは、ケビン・リベラ(コスタリカ、アンドローニジョカトリ・シデルメク)が制した。中根英登が総合7位にジャンプアップしている。
ツール・ド・ランカウイ(UCI2.Pro)の4日目は、いよいよ今大会最大の山場である超級山岳ゲンティンハイランドが登場。数々の名勝負を演出してきた距離20.8km、平均勾配7.4%を誇る難関山岳で、今年も最終的な総合成績を決める激しい登坂勝負が繰り広げられた。
NIPPOデルコ・ワンプロヴァンスは中根英登を、宇都宮ブリッツェンは増田成幸を、愛三工業レーシングチームは伊藤雅和をエースに据え、マレーシアの行政新首都として開発が進む都市プトラジャヤをスタート。序盤には連日逃げを決めているライリー・フィールド(オーストラリア、チームブリッジレーン)を含む14名の大きな逃げが生まれた。
「最初から14人の逃げが決まってしまい、ドゥサンが入ったものの呼び戻すことにした。他のチームの出方をみることもできたが、やはり自分たちの目標のためにも自分たちで動くことにした。」とNIPPOの水谷監督がレース後に振り返るように、タイム差が2分まで開いた中盤から中根とルカ・ドゥロシ(フランス)をエースに据えるNIPPOデルコと、増田を擁するブリッツェンも集団コントロールに参加。ゲンティンハイランドの麓に向けてメイン集団は着実にタイム差を削り取っていく。
8名まで人数を減らした逃げグループがゲンティンハイランドに差し掛かった1分後、メイン集団も山岳にたどり着く。本格的な上りが始まるとメイン集団のペースも上がり逃げ集団を捉えた。小雨や霧に見舞われる状況の中アタックが頻発。2018年の覇者アルテム・オベチキン(ロシア、トレンガヌInc.TSGサイクリングチーム)が一人抜け出すと、中根と増田を含む各チームのエースたちがオベチキンを追いかける展開に。
追走グループは一人また一人と人数を減らしながら先頭を目指すが、追走からオベチキンをキャッチすることができたのは、ケビン・リベラ(コスタリカ、アンドローニジョカトリ・シデルメク)とダニーロ・セラーノ(イタリア、チームサプラサイクリング)の2名。その後、オベチキンを振り切ったリベラとセラーノによる山頂決戦に。力勝負に持ち込まれたクイーンステージ争いは、セラーノを10秒引き離しリベラが制した。
リベラは第3ステージ終了時点で12分遅れていたため、クイーンステージで優勝したものの、総合首位には届かず。イエロージャージはステージ2位のセラーノが袖を通した。中根は1分56秒差の7位でクイーンステージを終え、総合も7位にジャンプアップ。増田はステージ29位、総合26位。伊藤はステージ34位、総合31位。
中根は自身のTwitterにて「マレーシアに入る前に謎の体調不良で丸3日布団から起き上がれず自信は皆無だったけど、みんなの働きに応えるべく全力で走りました。みんなが全力を尽くして牽引し、アシストしてくれたからそれに何としても応えたかったけど勝利には届かなかった。ごめん。。明日からも気を引き締めて頑張ります」とコメント。
最大の山場を超えツール・ド・ランカウイは折り返し地点を迎えた。翌5ステージはクアラクブバルをスタートし、バンダルメルラヤにフィニッシュするスプリントステージだ。
ツール・ド・ランカウイ(UCI2.Pro)の4日目は、いよいよ今大会最大の山場である超級山岳ゲンティンハイランドが登場。数々の名勝負を演出してきた距離20.8km、平均勾配7.4%を誇る難関山岳で、今年も最終的な総合成績を決める激しい登坂勝負が繰り広げられた。
NIPPOデルコ・ワンプロヴァンスは中根英登を、宇都宮ブリッツェンは増田成幸を、愛三工業レーシングチームは伊藤雅和をエースに据え、マレーシアの行政新首都として開発が進む都市プトラジャヤをスタート。序盤には連日逃げを決めているライリー・フィールド(オーストラリア、チームブリッジレーン)を含む14名の大きな逃げが生まれた。
「最初から14人の逃げが決まってしまい、ドゥサンが入ったものの呼び戻すことにした。他のチームの出方をみることもできたが、やはり自分たちの目標のためにも自分たちで動くことにした。」とNIPPOの水谷監督がレース後に振り返るように、タイム差が2分まで開いた中盤から中根とルカ・ドゥロシ(フランス)をエースに据えるNIPPOデルコと、増田を擁するブリッツェンも集団コントロールに参加。ゲンティンハイランドの麓に向けてメイン集団は着実にタイム差を削り取っていく。
8名まで人数を減らした逃げグループがゲンティンハイランドに差し掛かった1分後、メイン集団も山岳にたどり着く。本格的な上りが始まるとメイン集団のペースも上がり逃げ集団を捉えた。小雨や霧に見舞われる状況の中アタックが頻発。2018年の覇者アルテム・オベチキン(ロシア、トレンガヌInc.TSGサイクリングチーム)が一人抜け出すと、中根と増田を含む各チームのエースたちがオベチキンを追いかける展開に。
追走グループは一人また一人と人数を減らしながら先頭を目指すが、追走からオベチキンをキャッチすることができたのは、ケビン・リベラ(コスタリカ、アンドローニジョカトリ・シデルメク)とダニーロ・セラーノ(イタリア、チームサプラサイクリング)の2名。その後、オベチキンを振り切ったリベラとセラーノによる山頂決戦に。力勝負に持ち込まれたクイーンステージ争いは、セラーノを10秒引き離しリベラが制した。
リベラは第3ステージ終了時点で12分遅れていたため、クイーンステージで優勝したものの、総合首位には届かず。イエロージャージはステージ2位のセラーノが袖を通した。中根は1分56秒差の7位でクイーンステージを終え、総合も7位にジャンプアップ。増田はステージ29位、総合26位。伊藤はステージ34位、総合31位。
中根は自身のTwitterにて「マレーシアに入る前に謎の体調不良で丸3日布団から起き上がれず自信は皆無だったけど、みんなの働きに応えるべく全力で走りました。みんなが全力を尽くして牽引し、アシストしてくれたからそれに何としても応えたかったけど勝利には届かなかった。ごめん。。明日からも気を引き締めて頑張ります」とコメント。
最大の山場を超えツール・ド・ランカウイは折り返し地点を迎えた。翌5ステージはクアラクブバルをスタートし、バンダルメルラヤにフィニッシュするスプリントステージだ。
ツール・ド・ランカウイ2020 第4ステージ結果
1位 | ケビン・リベラ(コスタリカ、アンドローニジョカトリ・シデルメク) | 4:18:55 |
2位 | ダニーロ・セラーノ(イタリア、チームサプラサイクリング) | 0:10 |
3位 | アルテム・オベチキン(ロシア、トレンガヌInc.TSGサイクリングチーム) | 0:43 |
4位 | ピエルパオロ・フィカーラ(イタリア、チームサプラサイクリング) | 1:17 |
5位 | カンタン・パシェ(フランス、B&Bホテルズ・ヴィタルコンセプト) | |
6位 | クリスティアン・ライレアヌ(モルドバ、チームサプラサイクリング) | 1:40 |
7位 | 中根英登(日本、NIPPOデルコ・ワンプロヴァンス) | 1:56 |
8位 | ロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア、ヴィーニザブKTM) | 2:00 |
9位 | イェフゲニー・フェドロフ(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース) | 2:07 |
10位 | カルロス・キンテロ(コロンビア、トレンガヌInc.TSGサイクリングチーム) |
個人総合成績
1位 | ダニーロ・セラーノ(イタリア、チームサプラサイクリング) | 14:08:28 |
2位 | イェフゲニー・フェドロフ(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース) | 0:30 |
3位 | アルテム・オベチキン(ロシア、トレンガヌInc.TSGサイクリングチーム) | 0:35 |
4位 | カンタン・パシェ(フランス、B&Bホテルズ・ヴィタルコンセプト) | 1:13 |
5位 | ピエルパオロ・フィカーラ(イタリア、チームサプラサイクリング) | |
6位 | クリスティアン・ライレアヌ(モルドバ、チームサプラサイクリング) | 1:36 |
7位 | 中根英登(日本、NIPPOデルコ・ワンプロヴァンス) | 1:52 |
8位 | ロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア、ヴィーニザブKTM) | 1:56 |
9位 | カルロス・キンテロ(コロンビア、トレンガヌInc.TSGサイクリングチーム) | 2:03 |
10位 | フランチェスコ・ボンジョルノ(イタリア、ヴィーニザブKTM) | 2:16 |
その他の特別賞
ポイント賞 | マキシミリアン・ヴァルシャイド(ドイツ、NTTプロサイクリング) |
ヤングライダー賞 | イェフゲニー・フェドロフ(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース) |
山岳賞 | モハメドザリフ・ムハンマドヌルアイマン(マレーシア、チームサプラサイクリング) |
チーム総合成績 | チームサプラサイクリング |
text:Gakuto Fujiwara
photo:CorVos
photo:CorVos
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