日本人選手4名が所属するNIPPO・デルコ・ワンプロヴァンスが、2020シーズンインを目前に今季体制の正式発表となるチームプレゼンテーションを開催。チーム最年長となる別府史之や、同郷のアマチュアチームからプロ入りした石上優大がステージ上で抱負を語った。以下、チームリリースより紹介しよう。



NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンスがチームプレゼンテーションを開催NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンスがチームプレゼンテーションを開催 (c)Nippo Delko One Provence
NIPPO・デルコ・ワンプロヴァンスの今季体制の正式披露となるチームプレゼンテーションが1月9日、マルセイユ近郊のシャトー・ド・ラ・ビュジーヌ(Château de la Buzine)にて開催されました。シャトー・ド・ラ・ビュジーヌは、地元オバーニュ出身の作家、マルセル・パニョル(Marcel Pagnol)が執筆し、多くのフランス人に愛される“ル・シャトー・ド・マ・メール(邦題; 母のお屋敷)”の舞台と知られている場所で、現在はシネマミュージアムに改装されています。

パニョルのもう一つの代表作「マリウス」に登場するキャラクターが着用するシャツのマリンストライプ柄がチームジャージに取り入れたという縁があり、その施設内の映画館がプレゼンテーションの会場に選ばれました。そして当日はスポンサー各社やメディア、地元の協力者など200名を超えるゲストが集まりました。

ステージ上であいさつする各選手らステージ上であいさつする各選手ら (c)Nippo Delko One Provence
最前列に並んだ中根英登最前列に並んだ中根英登 (c)Nippo Delko One Provence
主要スポンサーや南仏地域でのレース、監督陣の紹介に引き続いて、ラ・トロピカル・アミッサ・ボンゴ、GPマルセイエーズ、ツアー・オブ・サウジアラビアとオマーン、シーズン序盤に参戦するレースごと、3つにグループ分けされた24名の所属選手が紹介されました。

日本人選手4名もそれぞれのグループで紹介され、チーム最年長となる別府史之や、南仏地域のアマチュアチームからプロ入りした石上優大はステージ上にてインタビューに応え、それぞれ今シーズンの抱負を語りました。

岡篤志、中根英登、別府史之、石上優大の4名の日本人が所属岡篤志、中根英登、別府史之、石上優大の4名の日本人が所属 (c)Nippo Delko One Provence
特別ゲストとして、チームの機材スポンサーである「LOOK」からアンバサダーのローラン・ジャラベール(フランス)、NIPPOの招待によりダミアーノ・クネゴ(イタリア)、二人の偉大なグランツール覇者が出席。また日本人ゲストとしては、在マルセイユ日本領事館の池田首席領事、NIPPOの岩田裕美会長が出席し、チームの新しいシーズンの開幕を祝福するとともに、選手たちを激励されました。

またプレゼンテーションに先駆けて、ゲストを交えてのファンライドを実施。ジャラベール、クネゴ、岩田会長らがチームが拠点とするオバーニュ近郊にて、選手たちとサイクリングを楽しみました。

ダミアーノ・クネゴやローラン・ジャラベールらも駆けつけサイクリングを楽しんだダミアーノ・クネゴやローラン・ジャラベールらも駆けつけサイクリングを楽しんだ (c)Nippo Delko One Provence
チームはプレゼンテーションを終えて、スペイン北部のリュレッド・ダ・マールに移動。非常に良いトレーニング環境のもと、10日間ほどの第二次トレーニングキャンプを実施し、1月20日のラ・トロピカル・アミッサ・ボンゴからいよいよ2020シーズンが始まります。

ワイルドカードを獲得した3月8日〜15日のパリ〜ニース(UCIワールドツアー)を始め、シーズン序盤から非常に重要なレースが続くため、より集中してそれぞれの選手がコンディションを高めていきます。

別府史之のコメント

「ホームに帰ってきたなという気持ち」と語った別府史之「ホームに帰ってきたなという気持ち」と語った別府史之 (c)Nippo Delko One Provence
新規チームを除いて、最近はチームプレゼンテーションをやらない傾向にあるなか、多くのゲストを呼んでプレゼンテーションを行い、51のスポンサーを一つずつ丁寧に紹介していた。地域のスポンサーも多く、地域密着型のプレゼンテーションだった。会場には昔ながらの懐かしい顔ぶれがあり、また新たに新しく入ってきたスポンサーの方もいたが、一人一人、マネージャーが挨拶をして迎え入れていたのが印象的だった。ジャラベールやツール・ド・プロヴァンスのディレクターを務めるマリアン・ルースもプレゼンテーションに駆けつけて華を添えた。

以前に所属した古巣に戻る形になるが、昔からの顔馴染みが歓迎してくれたことが心強い。プレゼンテーションを終えて「ホームに帰ってきたな」という気持ち。リラックスできている。

初戦はガボンでのラ・トロピカル・アミッサ・ボンゴ。アフリカのレースを走るのは初めてで、とてもわくわくしている。近年、アフリカ人選手の驚異的なポテンシャルを見せているので、彼らの走りを間近に見れることもサプライズがあるのではと期待している。チームはスプリンターを3人、優秀なメンバーで迎えるシーズン初戦。いい成績を残したい。

岡篤志のコメント

「シーズンインに向けて厳しいトレーニングを積んだ」という岡篤志「シーズンインに向けて厳しいトレーニングを積んだ」という岡篤志 (c)Nippo Delko One Provence
プレゼンテーションを終えて、いよいよ始まったという気持ち。二回のトレーニングキャンプですべての選手に会うことができ、非常にいいチームで活動できることを楽しみにしている。正直いまは時差ボケや移動の疲れがあるけど、日本でも年末年始にトレーナーからのメニューで、キツい練習を積んできた。シーズン最初からエンジン全開でいってほしいという期待を感じる。スペインでのトレーニングキャンプで調子を整えて、初戦のラ・トロピカル・アミッサ・ボンゴに臨みたい。

今後のレーススケジュール(予定)

1月20日〜26日 ラ・トロピカル・アミッサ・ボンゴ / ガボン 2.1
2月2日 GP・ラ・マルセイエーズ / フランス 1.1
2月4日〜8日 ツアー・オブ・サウジアラビア / サウジアラビア 2.1
2月5日〜9日 エトワール・ド・ベセージュ / フランス 2.1
2月11日〜16日 ツアー・オブ・オマーン / オマーン 2.Pro
2月13日〜16日 ツール・ド・プロヴァンス / フランス 2.Pro