バーレーン・メリダ改めバーレーン・マクラーレンへ。ミケル・ランダ(スペイン)やワウト・プールス(オランダ)、そしてマーク・カヴェンディッシュ(イギリス)を迎え戦力補強を果たす中東チームがチーム概要や新デザインのチームキット、バイクを発表した。



新しいチームキットに袖を通したイヴァン・ガルシア(スペイン)とマテイ・モホリッチ(スロベニア)新しいチームキットに袖を通したイヴァン・ガルシア(スペイン)とマテイ・モホリッチ(スロベニア) (c)ミヤタサイクル
プレ発表の場となったのは、イギリス・ロンドン近郊のウォキングのマクラーレン・テクノロジー・センターに隣接するMcLaren Thought Leadership Centre。マクラーレンのイメージカラーであるオレンジ色のチームキットに袖を通したイヴァン・ガルシア(スペイン)とマテイ・モホリッチ(スロベニア)の姿、そしてチームキットと同じペイントが施されたメリダのバイクが披露された。

以下にミヤタサイクルによる日本語プレスリリースを紹介する。



バーレーン・マクラーレンカラーを纏ったメリダ SCULTURAバーレーン・マクラーレンカラーを纏ったメリダ SCULTURA (c)ミヤタサイクル
チームカラーのTIME WARPチームカラーのTIME WARP (c)ミヤタサイクル
2017年にシェイク・ナッセール・ビン・ハマド殿下の指揮の元、発足したバーレーン・メリダは史上初めて発足した年にグランツアーでの総合表彰台を獲得。ミラノ〜サンレモやイル・ロンバルディアを制するなど輝かしい戦績を経て2020年、そのチームライダー、チームマネジメント、パートナーの体制を大幅に刷新して「チーム バーレーン マクラーレン」として新たな時代の幕を上げます。

2020年のチームには、グランツアーで成績を残しているミケル・ランダ、ワウト・プールス、そして、最も成功したスプリンターであるマーク・カヴェンディッシュ、そして日本からも新城幸也が参加します。

チーム代表は、元プロサイクリストで、U23英国代表チームなどを率いて来た百戦錬磨の名コーチ、Rod Ellingworth(ロッド・エリングワース)。その補佐であるパフォーマンス・ディレクターには、同じく元プロサイクリストで英国ロードレース選手権での優勝経験もあるRoger Hammond(ロジャー・ハモンド)。マクラーレン・アプライド・ビジネス・テクノロジーの創設メンバーであるDuncan Bradley(ダンカン・ブラッドリー)がチームのテクニカル・ディレクターに就任。彼らにチーム・オペレーション・ディレクターのBrent Copeland(ブレント・コープランド)が加わります。

チームバーレーン・マクラーレン マネージングディレクター、ジョン・アラート氏のコメント

「このチームの歴史にとって重要な瞬間です。皆が愛し熱狂するこのスポーツにバーレーン王国チームのパートナーとして参加し、私達はサイクリングのファンが声援を送る存在となれる事を望んでいます。明日のために創られたチームで、同時に過去に対して尊敬を忘れないチームでもあります。McLarenは世界で最も機材の性能を求められるスポーツで培った能力を持って、このチームにテクノロジーで協力し、絶え間ない向上のために尽くし、ダイナミックなマーケティングとイノベーションをもたらします。

チーム バーレーン マクラーレンは、世界をリードするパートナーを迎え、ワールドツアーレースを戦います。チームのテクニカル・パートナーでバイクを供給するメリダ、バーレーン王国を代表する石油会社Bapco、英国のプレミアムパフォーマンスアパレルブランドLe Col、革新的なルブリカントブランドMuc-off、更には超高級時計ブランドのRichard Milleがサイクリングの世界に初めて参入します。そして、世界的なニュースブロードキャスターのCNBCもチームパートナーとなります。」

チームのバーレーン王国との強力な関係により、Mumtalakat、the BahrainEconomic Development Board、 Batelco、NBB、Alba、First Energy Bank B.S.C.、そしてLulu Hypermarketがバーレーンからチームのパートナーとなります。プロサイクリングにとって最も重要なパートナーとしてRudy Project、Sidi、Scicon、Eliteトレーナーもチームのパートナーとして参加します。」

マクラーレンのイメージカラーであるオレンジベースのチームキットマクラーレンのイメージカラーであるオレンジベースのチームキット (c)ミヤタサイクル
チーム バーレーン・マクラーレンの共同創設者&マネージングディレクター、ミラン・エルツェン氏のコメント:

「今日はチームにとって重要な日です。私達は2016年のチームの始まりからサポートしてきたバーレーン王国に対して恩があります。私達がこの新しい時代を始めるにあたって、私達が、この偉大なスポーツとチームを2020年に世界に向けて紹介することで、バーレーン王国のスポーツコミュニティ、そして世界のファンやパートナーにベネフィットをもたらす事を楽しみにしています。」

メリダ・ヨーロッパのスポーツディレクター、アンドレアス・ロッター氏のコメント:

「この新しいチームにテクニカル・パートナーとして参加する事を光栄に思っています。私達はチームに最速のバイクを供給し、そのバイク乗ったライダーがイエローのジャージとピンクのジャージを手に入れる日が来ることを確信しています。」

新城幸也選手の2020年に向けたコメント:

(新城選手はイギリスの発表会には参加しておらず、当日とは別日に収録したコメントとなります。)

「どのレースに出るかはチームが決めることなのですが、個人的なシーズンを通しての目標は、ツール・ド・フランスとその後開催されるもう一つの国際的なレースとなります。1年目のチームなので、どうやってレースをして行くかはチームが戦いながらアップデートして行くことになると思いますが、マクラーレンはF1でもそうですが、レースは戦いながらアップデートしていくものと捉えていて、このマクラーレンがロードレースの世界に新しい風をもたらしてくれるのではないかと思います。2020シーズンのスタートは、オーストラリアでのツアー・ダウン・アンダーになります。その後、オマーン、アブダビに出走してUCIポイントの獲得を目指していくことになります。

2019シーズンの怪我を経て感じたのは、まだまだプロ選手として走りたいという事でしょうか。怪我をして諦めたらキャリアはそこで終わってしまいますが、諦めずにリハビリとトレーニングを積み重ねて、最終的に秋のブエルタ・ア・エスパーニャでは後半良い走りが出来たので、1年前のトップコンディションに戻って2020シーズンを走ることが出来ると思っています。」

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