NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネの中根英登がデルコ・マルセイユ プロヴァンスに移籍することを発表。チームの日本人選手加入は石上優大、岡篤志に続く3人目だ。



中根英登(NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ)中根英登(NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ) photo:Satoru Kato
2017年からNIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネで3シーズンを過ごし、来期からNIPPOがスポンサーに就くフランス籍のプロコンチネンタルチーム「デルコ・マルセイユ プロヴァンス」に移籍することとなった中根。今季は不調に悩まされていたが、9月半ばのジロ・デッラ・トスカーナ(UCI1.1)で15位、チーム最終戦となるジャパンカップではエースとして6位に食い込んだ。

中根は中京大学からコンチネンタル時代のNIPPO(2012、2013年)在籍を経て、愛三工業レーシング(2014〜2016年)、NIPPOヴィーニファンティーニ(2017〜)とアジア・イタリアでのキャリアを重ねてきた。デルコ・マルセイユ プロヴァンスGMのフレデリック・ロスタン氏はプレスリリースの中で「NIPPOでのキャリアのおかげで、既に欧州レースで経験を積んで着実な進歩を遂げており、現在ではかなりのレベルに達している。彼の犠牲心と高いモチベーションは、彼自身をさらに高いレベルへと押し上げるだろう。彼は我々のクライマー勢の中でもすぐに自分の立ち位置を見つけることができるだとう」と評価している。

ジャパンカップを6位でフィニッシュした中根英登(NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ)「イタリア人と日本人が協力してトップ10に押し込んでくれた」ジャパンカップを6位でフィニッシュした中根英登(NIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネ)「イタリア人と日本人が協力してトップ10に押し込んでくれた」 photo:Satoru Kato
以下はプレスリリースに載せられた中根のコメント。自身のTwitterでも「NIPPOのコンチネンタル登録時を含めると、欧州をメインに走るのは5シーズン目となります。引き続き応援よろしくお願いします!」とメッセージしている。

「まず、現所属のNIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネと株式会社NIPPO、愛三工業レーシングチームと愛三工業に感謝します。日本人選手にとって欧州プロレースへの参加は非常に困難を伴いますが、彼らは常に私のチャレンジを支えてくれました。過去3年間で好成績を残し、特に欧州でのUCIポイント獲得、そして南米レースでのトップ10フィニッシュなどは特筆すべき結果です。屈強な選手たちの中で欧州サーキットを走ることは簡単ではありませんが、年を追うごとに改善していきました。プロサイクリング界でも歴史あるデルコ・マルセイユ プロヴァンスにて自分の挑戦を続けられることをとても嬉しく感じています。この契約に満足していますが、最終的に結果を残すことで自分自身を証明する必要があります。全てのレースでベストを尽くし、チャンスを掴んでいきたいと思います」。

text:So.Isobe

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