10月17日に韓国の鎮川(ジンチョン)でアジア選手権トラックが開幕。大会初日に行われた男子チームパシュート、男子チームスプリントで日本チームが優勝し、世界選手権への出場権を手にしてオリンピック出場へ望みを繋いだ。



男子チームパシュート(窪木、今村、近谷、沢田)男子チームパシュート(窪木、今村、近谷、沢田) (c)JCF
男子チームパシュート表彰(橋本、近谷、今村、窪木、沢田)男子チームパシュート表彰(橋本、近谷、今村、窪木、沢田) (c)JCF
男子チームパーシュートは、予選を1位で通過した日本は、メンバーを橋本英也から近谷涼にかえて韓国との決勝に挑んだ。終盤、日本は韓国の隊列が乱れたのをきっかけに一気に差を縮め、残り1周で追い抜きに成功。これでアジアタイトルを奪還。大陸枠で世界選手権への出場権を手にし、オリンピック出場への望みをつないだ。

男子チームスプリントは、決勝で日本チームは中国チームと対戦。43秒653のタイムで中国を下し優勝。今年1月に行われた『アジア選手権トラック2019』に続き2連覇を達成した。

男子チームスプリント(雨谷、新田、深谷)男子チームスプリント(雨谷、新田、深谷) (c)JCF
男子チームスプリント表彰(新田、雨谷、深谷)男子チームスプリント表彰(新田、雨谷、深谷) (c)JCF
以下は男子チームスプリントのメンバーとして出場した新田祐大のコメント。

「前回大会も優勝してディフェンディングチャンピオンらしくタイム差をつけた良いレースができたんじゃないかと思っています。チームスプリントでオリンピック出場枠を獲得すると、同時にスプリントとケイリンの枠も獲ることができ、日本が盛り上がるきっかけにもなると思ってます。なので、戦い続けるチャンスがあれば、戦い続けていきたいと思ってます。僕たち自身が進化を感じて走ることが、世界選手権やオリンピックの舞台でも自信を持って戦えると思うので、希望をもって進化を続けていきたいです」。

また、女子のチームパシュートで予選3位となった日本チームは3位決定戦で香港と対戦し、追い抜きに成功して3位銅メダルを獲得している。優勝は決勝戦で中国を下した韓国だった。
男子チームパシュート結果
1位 日本(窪木一茂、今村駿介、沢田桂太郎、※近谷涼) 決勝 追い抜き勝ち
2位 韓国
3位 香港
女子チームパシュート結果
1位 韓国
2位 中国
3位 日本(梶原悠未、古山稀絵、中村妃智、鈴木奈央) 3位決定戦 追い抜き勝ち
男子チームスプリント結果
1位 日本(雨谷一樹、新田祐大、深谷知広)43秒653
2位 中国
3位 韓国
text&photo: JCF