ドイツ・ツアー最終日の集団スプリントでソニー・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ)が勝利。終盤のアタック合戦を耐え抜いたジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)がキャリア初の総合優勝を達成した。
リーダージャージを着用するジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)が登壇 photo:CorVos
ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)とエリック・ツァベル(ドイツ) photo:CorVos
クリスティーナ・フォーゲルとイェンス・フォイクト(ドイツ) photo:CorVos
世界トップクラスの強豪勢が活躍したドイツ・ツアーも最終日。前日のフィニッシュ地点であるテューリンゲン州のアイゼナハから変則Uの字を描いてエアフルトに向かう第4ステージは、これまでよりも平坦基調の160km。ただし最終周回を含めて合計3回登場するフィニッシュライン直前は緩やかな登り勾配で、重量級スプリンターにとっては如何にポジションをキープするかが勝負の鍵となる。
この日は序盤から前日に勝利したカスパー・アスグリーン(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ)とマッズ・ペデルセン(デンマーク、トレック・セガフレード)が逃げた。このデンマークデュオにはマグナスコルト・ニールセン(デンマーク、アスタナ)や、ナンス・ピーターズ(フランス、アージェードゥーゼル・ラモンディアール)などが合流し、中盤に3箇所設定された山岳ポイントで荒稼ぎしたニールセンが最終的な山岳賞戴冠を決めている。
カスパー・アスグリーン(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ)とマッズ・ペデルセン(デンマーク、トレック・セガフレード)がエスケープ photo:CorVos
付かず離れずの距離でエスケープを追うメイン集団 photo:CorVos
強力なメンバーが含まれた逃げだったが、スプリントを目論むメイン集団が大きなリードを与えなかったため、およそ70kmを残して引き戻される。総合首位ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー)擁するトレック・セガフレードがコントロールを行う中、ベン・ガスタウアー(ルクセンブルク、アージェードゥーゼル・ラモンディアール)が、次いでジョシュア・ウッパーツ(ベルギー、ロット・ケルンハウス)が逃げたが、集団を脅かすには至らない。集団一つとなって最後の周回コースを駆け抜けた。
残り8km地点の丘の上に設定された中間スプリントポイントでアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ)が先着。40名ほどに絞られた集団先頭ではCCCチームやドゥクーニンク・クイックステップがハイペースを刻み、フィニッシュ前の登坂でアンドレ・グライペル(ドイツ、アルケア・サムシック)が脱落。トムス・スクインシュ(ラトビア、トレック・セガフレード)のリードアウトからリーダージャージを着用するストゥイヴェンが仕掛け、大会最後のゴール勝負が始まった。
残り150mから先頭に立ったストゥイヴェンだったが、右側からソニー・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ)とアレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、UAEチームエミレーツ)が横並びでパスしていく。残り50mでもう一段ギアを入れ替え加速したコルブレッリがドイツ・ツアー最終日で勝利した。
アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、UAEチームエミレーツ)をパスして先頭に立つソニー・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ) photo:CorVos
ステージ優勝を挙げたソニー・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ) photo:CorVos
「やっと勝てた。第2ステージでは2位に入って、昨日は3位。総合成績を争うにはタイムを失ってしまっていたので、少なくともステージだけは確保しておきたかったんだ」と語るコルブレッリ。今シーズン上位入賞を続けながらも勝てずにいたコルブレッリにとっては、2月のツアー・オブ・オマーンに続く今季2勝目。今後はカナダでのワールドツアー2連戦に参戦するという。
そして総合優勝は、スプリントで5着に入ったジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)。ストゥイヴェンもツール・ド・フランスで上位入賞を繰り返しながらも未だ勝利が無く、人生初の総合優勝が今季初勝利となった。
優勝記念ビールを掲げるソニー・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ) photo:CorVos
キャリア初の総合優勝を果たしたジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード) photo:CorVos
ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)と各賞受賞選手たち photo:CorVos
ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)ら、総合トップスリー photo:CorVos
「周回コースに入ってから本当に、本当に苦しめられた。正直に言って総合首位を守りきれるかどうかすら分からなかったんだ。でも最終ラップではチームメイトがコントロールを行ない、あとはコルブレッリから離されなければOKだった。彼が優勝を挙げ、僕もタイム差ゼロでフィニッシュできたんだ。トムがリードアウトしてくれたけど、スプリントする脚は残っていなかった。かなり総合首位キープにナーバスになっていたけれど、仲間が110%の力で動いてくれたので僕も何とか耐えきれたんだ」と、苦しみつつも総合首位を守ったストゥイヴェンは言う。
「キャリアの中で最大の勝利ではないけれど、僕にとって初めての総合優勝で、今季初勝利。だからこそより特別な勝利に思えるよ。なんとか守り抜けて本当に良かった。人生で初めて総合優勝の気分を味わっているよ」と加えるストゥイヴェン。今後はコルブレッリ同様カナダ2連戦を走るという。



世界トップクラスの強豪勢が活躍したドイツ・ツアーも最終日。前日のフィニッシュ地点であるテューリンゲン州のアイゼナハから変則Uの字を描いてエアフルトに向かう第4ステージは、これまでよりも平坦基調の160km。ただし最終周回を含めて合計3回登場するフィニッシュライン直前は緩やかな登り勾配で、重量級スプリンターにとっては如何にポジションをキープするかが勝負の鍵となる。
この日は序盤から前日に勝利したカスパー・アスグリーン(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ)とマッズ・ペデルセン(デンマーク、トレック・セガフレード)が逃げた。このデンマークデュオにはマグナスコルト・ニールセン(デンマーク、アスタナ)や、ナンス・ピーターズ(フランス、アージェードゥーゼル・ラモンディアール)などが合流し、中盤に3箇所設定された山岳ポイントで荒稼ぎしたニールセンが最終的な山岳賞戴冠を決めている。


強力なメンバーが含まれた逃げだったが、スプリントを目論むメイン集団が大きなリードを与えなかったため、およそ70kmを残して引き戻される。総合首位ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー)擁するトレック・セガフレードがコントロールを行う中、ベン・ガスタウアー(ルクセンブルク、アージェードゥーゼル・ラモンディアール)が、次いでジョシュア・ウッパーツ(ベルギー、ロット・ケルンハウス)が逃げたが、集団を脅かすには至らない。集団一つとなって最後の周回コースを駆け抜けた。
残り8km地点の丘の上に設定された中間スプリントポイントでアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ)が先着。40名ほどに絞られた集団先頭ではCCCチームやドゥクーニンク・クイックステップがハイペースを刻み、フィニッシュ前の登坂でアンドレ・グライペル(ドイツ、アルケア・サムシック)が脱落。トムス・スクインシュ(ラトビア、トレック・セガフレード)のリードアウトからリーダージャージを着用するストゥイヴェンが仕掛け、大会最後のゴール勝負が始まった。
残り150mから先頭に立ったストゥイヴェンだったが、右側からソニー・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ)とアレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、UAEチームエミレーツ)が横並びでパスしていく。残り50mでもう一段ギアを入れ替え加速したコルブレッリがドイツ・ツアー最終日で勝利した。


「やっと勝てた。第2ステージでは2位に入って、昨日は3位。総合成績を争うにはタイムを失ってしまっていたので、少なくともステージだけは確保しておきたかったんだ」と語るコルブレッリ。今シーズン上位入賞を続けながらも勝てずにいたコルブレッリにとっては、2月のツアー・オブ・オマーンに続く今季2勝目。今後はカナダでのワールドツアー2連戦に参戦するという。
そして総合優勝は、スプリントで5着に入ったジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)。ストゥイヴェンもツール・ド・フランスで上位入賞を繰り返しながらも未だ勝利が無く、人生初の総合優勝が今季初勝利となった。




「周回コースに入ってから本当に、本当に苦しめられた。正直に言って総合首位を守りきれるかどうかすら分からなかったんだ。でも最終ラップではチームメイトがコントロールを行ない、あとはコルブレッリから離されなければOKだった。彼が優勝を挙げ、僕もタイム差ゼロでフィニッシュできたんだ。トムがリードアウトしてくれたけど、スプリントする脚は残っていなかった。かなり総合首位キープにナーバスになっていたけれど、仲間が110%の力で動いてくれたので僕も何とか耐えきれたんだ」と、苦しみつつも総合首位を守ったストゥイヴェンは言う。
「キャリアの中で最大の勝利ではないけれど、僕にとって初めての総合優勝で、今季初勝利。だからこそより特別な勝利に思えるよ。なんとか守り抜けて本当に良かった。人生で初めて総合優勝の気分を味わっているよ」と加えるストゥイヴェン。今後はコルブレッリ同様カナダ2連戦を走るという。
ドイツ・ツアー2019第4ステージ結果
1位 | ソニー・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ) | 3:44:48 |
2位 | イヴ・ランパールト(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) | |
3位 | アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、UAEチームエミレーツ) | |
4位 | アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ) | |
5位 | ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード) | |
6位 | ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | |
7位 | セース・ボル(オランダ、サンウェブ) | |
8位 | ベン・スウィフト(イギリス、チームイネオス) | |
9位 | トムイェルト・スラフテル(オランダ、ディメンションデータ) | |
10位 | シモン・ゲシュケ(ドイツ、CCCチーム) |
個人総合成績
1位 | ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード) | 16:23:09 |
2位 | ソニー・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ) | 0:00:03 |
3位 | イヴ・ランパールト(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 0:00:12 |
4位 | アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ) | 0:00:15 |
5位 | ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | 0:00:20 |
6位 | マルク・ヒルシ(スイス、サンウェブ) | |
7位 | イェンス・クークレール(ベルギー、ロット・スーダル) | 0:00:21 |
8位 | トムイェルト・スラフテル(オランダ、ディメンションデータ) | |
9位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィズマ) | 0:00:22 |
10位 | トムス・スクインシュ(ラトビア、トレック・セガフレード) | 0:00:23 |
ポイント賞
1位 | ソニー・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ) | 37pts |
2位 | アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、UAEチームエミレーツ) | 36pts |
3位 | ジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード) | 30pts |
山岳賞
1位 | マグナスコルト・ニールセン(デンマーク、アスタナ) | 8pts |
2位 | ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、バーレーン・メリダ) | 8pts |
3位 | レムコ・イヴェネプール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ) | 5pts |
ヤングライダー賞
1位 | マルク・ヒルシ(スイス、サンウェブ) | 16:23:29 |
2位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィズマ) | 0:00:02 |
3位 | ヨナタン・ナルバエス(アクアドル、モビスター) | 0:00:03 |
チーム総合成績
1位 | ドゥクーニンク・クイックステップ | 49:12:31 |
2位 | ディメンションデータ | 0:04:08 |
3位 | トレック・セガフレード |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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