東京サンエスが手掛けるオリジナルブランドのワンバイエスより、オフセットを調整できるカーボンフォーク「OBS-RBD1.25TH」が登場。軽快なハンドリングを求めるシチュエーションや、荷物を積載し安定感を求めるシチュエーションに対応できるユニークなプロダクトだ。



ワンバイエス OBS-RBD 1.25THワンバイエス OBS-RBD 1.25TH (c)東京サンエス可能な限り薄く作られたクラウン部分にはフェンダーマウントが用意されている可能な限り薄く作られたクラウン部分にはフェンダーマウントが用意されている (c)東京サンエスエンド金具によってオフセットを調整、アダプターによってブレーキ取り付け位置を調整することが可能エンド金具によってオフセットを調整、アダプターによってブレーキ取り付け位置を調整することが可能 (c)東京サンエス


2018年のサイクルモードで登場し、注目を集めたカーボンフォーク「OBS-RBD 1.25TH」。フォークエンドの金具の向きを入れ替えるだけで、オフセット量を53mmと48mmから選ぶことができるというユニークなプロダクトだ。フォークオフセットを調整するとトレイル量が変化し、自転車の直進安定性やハンドリング性能に影響を与える。トレイル値は小さくなると操舵が俊敏になり、大きくなると直進安定性が強くなる。

例えばハンドルバーバッグなど重量物をフロント側に積載した場合、直進安定性に優れていればハンドルが取られる心配は少なくなる。しかし、直進安定性が高すぎるとスポーツバイクの俊敏な回頭性の味が薄くなってしまう。フォークエンドの金具を反転させるだけでオフセット量を調整することができるため、週末のサイクリングはトレイル値を小さくし、年に数回のキャンプツーリングの際にトレイル値を大きくするという使い方もできるだろう。

オフセット変更に伴うホイールのローター位置変化に対応するべくディスクブレーキキャリパーアダプターが標準で装備される。140、160mmどちらのローターも使用可能だ。フォークエンドの金具は12mmスルーアクスル、ネジピッチは1.5という仕様だ。

オフセットを調節できるフォークOBS-RBD 1.25THオフセットを調節できるフォークOBS-RBD 1.25TH
本所工研のH27フェンダーがピタリとあうように開発された本所工研のH27フェンダーがピタリとあうように開発された エンドの金具の向きを入れ替えることでオフセットを調節することができるエンドの金具の向きを入れ替えることでオフセットを調節することができる


このフォークは想定最大タイヤ幅は32C。加えてクラウン部分を非常に薄く作ることに成功しており、本所工研製のH27フロントフェンダーを装着した際は28Cのタイヤまで装着可能となっている。H27の形状に合わせてクラウン部を設計しているため、ルックス面での相性も良い。フォークレッグの肩下寸法が372mm(オフセット48mm)とレーシングバイクに近い設計になっていることも特徴の一つだ。

「OBS-RBD 1.25TH」は非常に作り込まれており、ツーリング仕様も想定しているためベンド形状とし、カーボン積層を煮詰めることで剛性と衝撃吸収性を確保。加えて、VDSという振動低減のテクノロジーをレッグ中央部に配置することで、優れた快適性を得られるフォークに仕上げられている。コラムは1-1/8”、1-1/4”のテーパーデザインだ。価格は48,000円(税抜)。



ワンバイエス OBS-RBD 1.25TH
フォーク:フルカーボン
コラム:1-1/8" Taperead 1-1/4"(1.25)、スレッドレスインテグラル
肩下:372mm(OF:48)、373.5(OF:53)
エンド(オフセット):48mm/53mm (Flip Flop System)
エンド(アクスル):12mmスルーアクスル、ピッチ1.5mm
対応ディスクブレーキローター:140mm、160mm
想定タイヤサイズ:700×28C(フェンダー装着時)、700×32C(フェンダー未装着)
付属品:オフセット48mm用ディスクブレーキキャリパーマウントアダプター、スルーアクスル、カーボントップキャップ、プレッシャープラグ
価格:48,000円(税抜)

リンク