8月24日、第74回ブエルタ・ア・エスパーニャがスペイン南東部のバレンシア州トレビエハで開幕する。第5ステージから3つ連続する山頂フィニッシュや、未舗装路を含むアンドラの山岳ステージなど、注目の戦いが続く大会前半のステージを紹介します。


8月24日(土)第1ステージ → コースマップ
サリナス・デ・トレビエハ〜トレビエハ 13.4km(チームTT)


8月24日(土)第1ステージ サリナス・デ・トレビエハ〜トレビエハ 13.4km(チームTT)8月24日(土)第1ステージ サリナス・デ・トレビエハ〜トレビエハ 13.4km(チームTT) photo:Unipublicスペイン南東部、バレンシア州アリカンテ県で第74回ブエルタは開幕する。初日は地中海に面した観光地トレビエハを駆け抜ける13.4kmのチームタイムトライアル(チームTT)。2018年は9年ぶりにチームTTではなく個人TTで開幕したが、2019年は再びチームメンバー8名が一斉に走り、4番目にフィニッシュした選手のタイムがチームの成績に反映されるチーム戦に戻される。

主催者が予想するステージ優勝タイムは14分前後。つまりトップチームは平均60km/h近い猛スピードでトレビエハの街中を駆け抜けることになる。ステージ優勝したチームの中で、海に突き出た港に設置されたフィニッシュラインに先頭で飛び込んだ選手がマイヨオロ(ゴールデンジャージ)からマイヨロホ(レッドジャージ)に切り替わって10年目を迎えるリーダージャージを受け取る。山岳ステージでの戦力を重視してクライマーを揃えるチームは苦戦することになりそうだ。



8月25日(日)第2ステージ → コースマップ
ベニドルム〜カルペ 199.6km


8月25日(日)第2ステージ ベニドルム〜カルペ 199.6km8月25日(日)第2ステージ ベニドルム〜カルペ 199.6km photo:Unipublic第74回ブエルタはスペイン南部のアンダルシア州やムルシア州に立ち寄らず、バレンシア州からカタルーニャ州、さらにはフランスに向けて北上する。第2ステージは地中海沿いの二都市、ベニドルムとカルぺを結ぶ199.6kmの丘陵コース。アリカンテ県らしい内陸のワインディングロードが続くステージ前半はマイヨモンターニャ(山岳賞ジャージ)着用を狙う選手たちが果敢にアタックするはずだ。

155km地点で一旦フィニッシュ地点カルペを通過し、向かうは2級山岳プイグ・ジョレンサ峠(全長3km/平均9.5%)。「クンブレ・デル・ソル」とも呼ばれ、過去に何度もブエルタに登場している(最後の登場はフルームが勝利した2017年第9ステージ)2級山岳プイグジョレンサ峠は最大勾配が18%に達する激坂。フィニッシュまでは24.8km離れているが、この急勾配山岳で脱落したスプリンターの集団復帰は難しいかもしれない。主催者は70〜80名による集団スプリントを予想している。



8月26日(月)第3ステージ → コースマップ
シウダー・デル・フグエテ〜アリカンテ 188km


8月26日(月)第3ステージ シウダー・デル・フグエテ〜アリカンテ 188km8月26日(月)第3ステージ シウダー・デル・フグエテ〜アリカンテ 188km photo:Unipublic内陸のシウダー・デル・フグエテから地中海沿いのアリカンテを目指す188kmコースに設定された3級山岳は2つ。いずれも平均勾配は4〜5%で、スプリンターたちも問題なくクリアできると見られる。前日の第2ステージで苦汁を舐めたスプリンターたちがここぞとばかりにステージ優勝を狙ってくるだろう。

ツール・ド・フランスと同じ緑色デザインのマイヨプントス(ポイント賞ジャージ)を狙うスプリンターチームは残り21km地点のスプリントポイントまでに逃げグループを捕まえておきたいところ。最後の3級山岳ティビ峠からフィニッシュまでは延々と下りが続くため、いずれにしても集団スプリントに持ち込みたいチームは早め早めに逃げを捉えにかかるだろう。



8月27日(火)第4ステージ → コースマップ
クリェラ〜エル・プイグ 175.5km


8月27日(火)第4ステージ クリェラ〜エル・プイグ 175.5km8月27日(火)第4ステージ クリェラ〜エル・プイグ 175.5km photo:Unipublic2日連続のスプリンターステージ。バレンシア郊外のクリェラからエル・プイグまで175.5kmかけて走るコースは平坦基調で、残り46km地点に3級山岳オロネ峠(全長5.8km/平均4.5%)が設定されているだけ。仮に3級山岳で脱落しても挽回の余地は残されている。

エル・プイグのサンタマリア修道院に向けてスプリンターチームがトレインを組むだろう。翌日から3日連続で山頂フィニッシュが登場するため、ピュアスプリンターにとっては取っておきたいステージ。同時に、マイヨロホ狙いのオールラウンダーたちは風による脱落など無用なタイムロスだけは避けたいところだ。



8月28日(水)第5ステージ → コースマップ
レリアナ〜ハバランブレ天文台 170.7km


8月28日(水)第5ステージ レリアナ〜ハバランブレ天文台 170.7km8月28日(水)第5ステージ レリアナ〜ハバランブレ天文台 170.7km photo:Unipublic登場する合計8つの山頂フィニッシュのうち3つが第5ステージから連続。しかも第5ステージは早速1級山岳の本格的な山頂フィニッシュが設定されており、開幕から5日目にしてマイヨロホ争いが始まると言っていい。序盤から2級と3級のカテゴリー山岳をこなしながら内陸部に向かい、最後は標高1,950mの1級山岳オブゼルバトリオ・アストロフィジコ・デ・ハバランブレを駆け上がる。

その名の通り頂上に天体観測所(2013年完成)のあるブエルタ初登場の登りは全長11.1km/平均勾配7.8%で、フィニッシュ5km手前には500mにわたって平均勾配が16%に達する激坂区間も。その後も10%前後の勾配が淡々と続いている。選手たちは空気の薄さを感じながら、木々の生えない禿山を登っていくことになる。ここでブエルタ総合優勝を決めることはできないが、ここでブエルタ総合優勝を諦めざるを得ない選手も出てくるだろう。



8月29日(木)第6ステージ → コースマップ
モラ・デ・ルビエロス〜アレス・デル・マエストラット 198.9km


8月29日(木)第6ステージ モラ・デ・ルビエロス〜アレス・デル・マエストラット 198.9km8月29日(木)第6ステージ モラ・デ・ルビエロス〜アレス・デル・マエストラット 198.9km photo:Unipublic3連続山頂フィニッシュの中日はそこまで難易度が高くない。約200kmのアップダウンコースに設定されたカテゴリー山岳は4つ。序盤の2級山岳と3級山岳は逃げ形成のためのアタック向きで、終盤の2つ3級山岳はステージ優勝を争うアタック向き。とは言えマイヨロホ争いに大きく響く難易度ではなく、スプリンターが集団に残る難易度でもない。ズバリ逃げ向きのステージであると言える。

3級山岳でもあるフィニッシュ地点アレス・デル・マエストラットは標高1,195mの岩山モラダレスにへばりつくように位置する小さな村。ブエルタ初登場で、白壁の美しさで知られる田舎町に向かう全長7.9km/平均勾配5%の登りを攻略した「逃げ屋」がステージ優勝をつかむ可能性が高い。



8月30日(金)第7ステージ → コースマップ
オンダ〜マス・デラ・コスタ 183.2km


8月30日(金)第7ステージ オンダ〜マス・デラ・コスタ 183.2km8月30日(金)第7ステージ オンダ〜マス・デラ・コスタ 183.2km photo:Unipublic目を覆いたくなるような急勾配の山岳が登場するのがブエルタ。第7ステージのフィニッシュ地点である1級山岳マス・デラ・コスタはまさにブエルタらしさが詰まった急勾配の登りだ。標高は985mで全長は4.1kmしかないが、その平均勾配は12.3%。最大勾配は25%で、後半は常に10〜15%の急勾配が続く。残り100mを切ってからは17.5%まで勾配が跳ね上がる。

マイヨロホ争いが動くこと間違いなしのこのブエルタ初登場1級山岳マス・デラ・コスタに向かう行程は山あり谷ありで、スタートから約80kmにわたって続く平坦路が終わるとカテゴリー2級と3級の山岳が4つ連続。残り22km地点でピークを迎える2級山岳サルト・デル・カバッロ峠は全長が10.4kmに及ぶ長い登りであり、最後の激坂山岳を前にここでセレクションがかかるだろう。このバレンシア州の山岳3連戦で早くもマイヨロホ候補は絞られているはずだ。



8月31日(土)第8ステージ → コースマップ
バルス〜イグアラーダ 166.9km


8月31日(土)第8ステージ バルス〜イグアラーダ 166.9km8月31日(土)第8ステージ バルス〜イグアラーダ 166.9km photo:Unipublic開幕から1週間をバレンシア州で過ごしたブエルタはお隣のカタルーニャ州へ。166.9kmのステージに設定されたカテゴリー山岳は1つだけだが、主催者は「中級山岳ステージ」にカテゴリー分けしている。それもそのはずカタルーニャ州内陸部を駆けるコースは名もなき小さな登りの連続。しかも残り27.5km地点の2級山岳モンセラート峠はスプリンターたちをふるい落とすには十分な難易度を誇る。

サンタ・マリア・モンセラート修道院付属大聖堂がある岩山モンセラートに向かう登りは全長7.4kmで平均勾配6.6%。ステージ優勝の行方は、ごつごつとした岩山で絞られた集団によるスプリント、もしくは序盤に形成された逃げグループ内の勝負に持ち込まれるだろう。「ピュアスプリンター向き」と断言できるステージの少なさもブエルタらしい。



9月1日(日)第9ステージ → コースマップ
アンドラ・ラベリャ〜コルタルス・デンカンプ 94.4km


9月1日(日)第9ステージ アンドラ・ラベリャ〜コルタルス・デンカンプ 94.4km9月1日(日)第9ステージ アンドラ・ラベリャ〜コルタルス・デンカンプ 94.4km photo:Unipublicアンドラ公国を走る94.4kmという短いステージにはカテゴリー山岳が5つ詰め込まれている。アンドラの街中をスタートしてすぐに1級山岳オルディーノ峠(全長8.9km/平均5%)への登りが始まり、下り切ると超級山岳ラ・ガリーナ峠(全長12.2km/平均8.3%)の登りがスタート。ラ・ガリーナ峠と言えば2018年大会の最終山頂フィニッシュを迎えた峠だが、今回は反対側(南側)からの登坂となる。勾配が14%に達する区間が何カ所も登場するこの今大会最初の超級山岳で集団は大きく人数を減らすだろう。

残り24kmのスプリントポイントを通過すると、そこからは2級、2級、1級の3連続山岳アタック。定番の2級山岳コメーリャ峠(全長4.2km/平均8.6%)とエンゴラステルス峠(全長4.8km/平均8.1%)を経て、標高2,095mの1級山岳コルタルス・デンカンプ峠(全長5.7km/平均8.3%)に至る。3つの山岳を1つのセットとして、タイム差をつけたいチームは2級山岳コメーリャ峠からレースを動かしてくるはず。しかも最後の1級山岳コルタルス・デンカンプ峠の手前には全長4kmの平坦な未舗装区間も登場。短距離&未舗装路という最近のトレンドを採用したアンドラステージの破壊力は抜群だ。休息日前だけに総合系チームが序盤から全開で攻撃を仕掛ける場合は、完走を目指すスプリンターたちにとって過酷極まりないステージになるだろう。



9月2日(月)休息日


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