アークティック・レース・オブ・ノルウェー第2ステージは大集団スプリントに持ち込まれ、マチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス)を破りブライアン・コカール(フランス、ヴィタルコンセプト・B&Bホテルズ)が勝利。前日勝ち逃げを逃した悔しさを晴らした。
笑顔のマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) (c)CorVos
少し寒そうなダニー・ファンポッペル(オランダ、ユンボ・ヴィズマ) (c)CorVos
ロフォーテン諸島の海岸線を駆け巡るアークティック・レース・オブ・ノルウェー第2ステージ (c)CorVos
ノルウェー海に浮かぶロフォーテン諸島を舞台に走るアークティック・レース・オブ・ノルウェー(UCI2.HC)第2ステージの舞台は、小さな小島ヘニングスヴァールから海岸線に沿って幾つもの入り江を経由しつつ、スボルベルを目指す164km。フィヨルドの細かなアップダウンこそあれどスプリンターを振り落とすものではなく、フィニッシュ予想はほぼ100%集団スプリントだ。
アタック合戦から31名の勝ち逃げが生まれた前日とは違い、この日は地元ノルウェー勢3名を中心としたエスケープが生まれる、定石通りの落ち着いた展開で進行した。逃げる4名はおよそ3分のリードを保ち、メイン集団はリーダージャージを着用するマチュー・ファンデルポール(オランダ)擁するコレンドン・サーカスや、昨日逃げを許してしまったヴィタルコンセプト・B&Bホテルズなどがコントロールを担った。
集団先頭付近で走るマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) (c)CorVos
逃げグループは終盤に掛けてペースアップをしたものの、フィニッシュまで残り10kmを切って集団スプリント体制に入ったメイン集団に捉えられる。残り5km地点に設定さえた中間スプリントポイントではボーナスタイムを狙った総合5位のマークス・ホーエルガード(ノルウェー、ウノX・ノルウェージャンデヴェロップメント)が先着し、狙い通り総合3位へのジャンプアップに成功。そのまま逃げを継続したホーエルガードだったが、メイン集団の勢いには抗えずに捉えられている。
スプリンターが位置取り争いを繰り広げる中、割を食ったのは繰り下がりでポイント賞ジャージを着るダニー・ファンポッペル(オランダ、ユンボ・ヴィズマ)だった。集団のうねりに押し出されたファンポッペルは路肩の草むらに落ち、落車こそ避けたものの勝負権を失ってしまった。
先頭でスプリントするブライアン・コカール(フランス、ヴィタルコンセプト・B&Bホテルズ)やマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) (c)CorVos
下り勾配のスプリントで勝利したブライアン・コカール(フランス、ヴィタルコンセプト・B&Bホテルズ) (c)CorVos
クリストフ・ラポルト(フランス)を従えたコフィディス・ソルシオンクレディと、ブライアン・コカール(フランス)を従えたヴィタルコンセプト・B&Bホテルズが集団先頭を支配しながら最終局面ヘ。ラポルト先頭で緩やかな最終コーナーを立ち上がったが、機敏なスプリントでコカールが追い抜いていく。ファンデルポールはコカールのスリップに入ったものの、小刻みなスプリントを続けるコカールには届かなかった。
前日のリベンジを果たしたコカールにとっては今季7勝目。「今日はブルゴス(スペインレース)でチームメイトが4位と7位になり、僕がノルウェーで勝利。チームメイトの働きのおかげでとても美しい一日になった」とチームに感謝する。ファンポッペルが遅れたため2位に甘んじたファンデルポールがリーダージャージとポイント賞、そしてヤングライダー賞を維持している。
リーダージャージを守ったマチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) (c)CorVos



ノルウェー海に浮かぶロフォーテン諸島を舞台に走るアークティック・レース・オブ・ノルウェー(UCI2.HC)第2ステージの舞台は、小さな小島ヘニングスヴァールから海岸線に沿って幾つもの入り江を経由しつつ、スボルベルを目指す164km。フィヨルドの細かなアップダウンこそあれどスプリンターを振り落とすものではなく、フィニッシュ予想はほぼ100%集団スプリントだ。
アタック合戦から31名の勝ち逃げが生まれた前日とは違い、この日は地元ノルウェー勢3名を中心としたエスケープが生まれる、定石通りの落ち着いた展開で進行した。逃げる4名はおよそ3分のリードを保ち、メイン集団はリーダージャージを着用するマチュー・ファンデルポール(オランダ)擁するコレンドン・サーカスや、昨日逃げを許してしまったヴィタルコンセプト・B&Bホテルズなどがコントロールを担った。

逃げグループは終盤に掛けてペースアップをしたものの、フィニッシュまで残り10kmを切って集団スプリント体制に入ったメイン集団に捉えられる。残り5km地点に設定さえた中間スプリントポイントではボーナスタイムを狙った総合5位のマークス・ホーエルガード(ノルウェー、ウノX・ノルウェージャンデヴェロップメント)が先着し、狙い通り総合3位へのジャンプアップに成功。そのまま逃げを継続したホーエルガードだったが、メイン集団の勢いには抗えずに捉えられている。
スプリンターが位置取り争いを繰り広げる中、割を食ったのは繰り下がりでポイント賞ジャージを着るダニー・ファンポッペル(オランダ、ユンボ・ヴィズマ)だった。集団のうねりに押し出されたファンポッペルは路肩の草むらに落ち、落車こそ避けたものの勝負権を失ってしまった。


クリストフ・ラポルト(フランス)を従えたコフィディス・ソルシオンクレディと、ブライアン・コカール(フランス)を従えたヴィタルコンセプト・B&Bホテルズが集団先頭を支配しながら最終局面ヘ。ラポルト先頭で緩やかな最終コーナーを立ち上がったが、機敏なスプリントでコカールが追い抜いていく。ファンデルポールはコカールのスリップに入ったものの、小刻みなスプリントを続けるコカールには届かなかった。
前日のリベンジを果たしたコカールにとっては今季7勝目。「今日はブルゴス(スペインレース)でチームメイトが4位と7位になり、僕がノルウェーで勝利。チームメイトの働きのおかげでとても美しい一日になった」とチームに感謝する。ファンポッペルが遅れたため2位に甘んじたファンデルポールがリーダージャージとポイント賞、そしてヤングライダー賞を維持している。

アークティック・レース・オブ・ノルウェー2019第2ステージ結果
1位 | ブライアン・コカール(フランス、ヴィタルコンセプト・B&Bホテルズ) | 3:31:11 |
2位 | マチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) | |
3位 | クリストフ・ラポルト(フランス、コフィディス・ソルシオンクレディ) | |
4位 | オーグスト・イェンセン(ノルウェー、イスラエルサイクリングアカデミー) | |
5位 | ルイス・ベンディクセン(デンマーク、チームコープ) | |
6位 | ヘルマン・ダール(ノルウェー、ジョーカー・フューエルノルウェー) | |
7位 | エミルス・リーペンス(ラトビア、ワロニー・ブリュッセル) | |
8位 | ネイサン・ハース(オーストラリア、カチューシャ・アルペシン) | |
9位 | クリストフ・ノップ(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ) | |
10位 | ヨルディ・ワルロップ(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ) |
個人総合成績
1位 | マチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) | 7:16:09 |
2位 | アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ) | 0:09 |
3位 | マークス・ホーエルガード(ノルウェー、ウノX・ノルウェージャンデヴェロップメント) | |
4位 | アンドレア・パスクァロン(イタリア、ワンティ・グループゴベール) | 0:11 |
5位 | クリストフ・ラポルト(フランス、コフィディス・ソルシオンクレディ) | 0:12 |
6位 | アムントグレンダール・ヤンセン(ノルウェー、ユンボ・ヴィズマ) | 0:13 |
7位 | クリスツ・ニーランズ(ラトビア、イスラエルサイクリングアカデミー) | |
8位 | マグナス・コルトニールセン(デンマーク、アスタナ) | 0:14 |
9位 | ヨルディ・ワルロップ(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ) | 0:16 |
10位 | ベンジャミン・デクレルク(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ) |
ポイント賞
1位 | マチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) | 27pts |
2位 | ブライアン・コカール(フランス、ヴィタルコンセプト・B&Bホテルズ) | 15pts |
3位 | ダニー・ファンポッペル(オランダ、ユンボ・ヴィズマ) | 12pts |
山岳賞
1位 | スティーヴン・カミングス(イギリス、ディメンションデータ) | 9pts |
2位 | アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ) | 2pts |
3位 | リリアン・カルメジャーヌ(フランス、トタル・ディレクトエネルジー) | 2pts |
ヤングライダー賞
1位 | マチュー・ファンデルポール(オランダ、コレンドン・サーカス) | 7:16:09 |
2位 | マークス・ホーエルガード(ノルウェー、ウノX・ノルウェージャンデヴェロップメント) | 0:09 |
3位 | アムントグレンダール・ヤンセン(ノルウェー、ユンボ・ヴィズマ) | 0:13 |
チーム総合成績
1位 | スポートフラーンデレン・バロワーズ | 21:49:15 |
2位 | ユンボ・ヴィズマ | |
3位 | リワル・レディーネス |
text:So.Isobe
photo:CorVos
photo:CorVos
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