ツールのプロバイク特集第11弾はディメンションデータ。クロイツェゲルやボアッソンハーゲンらを主軸に据えてツールに挑んだ南アフリカチームが駆ったBMCのSLR01やTMR、Time Machineを紹介します。



ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア)のBMC Timemachine Road 01ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア)のBMC Timemachine Road 01 photo:Makoto.AYANO
大会が用意したカメラ&位置測定機器をタイラップとバンドを使用して装着する大会が用意したカメラ&位置測定機器をタイラップとバンドを使用して装着する photo:Makoto.AYANO選手たちはエンヴィのSES AEROハンドルバーと通常のハンドルバーを使い分けている選手たちはエンヴィのSES AEROハンドルバーと通常のハンドルバーを使い分けている photo:Makoto.AYANO

ミカル・ヴァルグレン(デンマーク)のTeammachine SLR01ミカル・ヴァルグレン(デンマーク)のTeammachine SLR01 photo:Makoto.AYANO
エドアルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー)とジャコモ・ニッツォーロ(イタリア)をエーススプリンターに据え、スティーブ・クミングス(イギリス)による逃げ切り勝負やロマン・クロイツェゲル(チェコ)による総合争いを見据えてツールに臨んだディメンションデータ。

南アフリカ籍唯一のUCIワールドチームは、今シーズンからBMCにスイッチ。軽量オールラウンダーのteammachine SLR01とエアロロードのTimemachine Road 01、そしてTTバイクTimemachine 01の3車種を乗り分けた。リムブレーキ仕様のTimemachine 01以外は全てディスクブレーキに移行しており、シマノ R9170系DURA-ACEで変速/ブレーキシステムを構築している。

ただしチェーンリングとクランクはローターで、チェーンはKMC。パワーメーターが内蔵されている2INPOWER DMをメインバイクにセットし、スペアバイクにはパワーメーター無しのALDHUクランクが使用されていた。ニッツォーロなど多くの選手がNo-Q(真円)のチェーンリングを使用している模様。ベンジャミン・キング(アメリカ)のTTバイクに装着されていたチェーンリングはアウター60Tという一般発売されていない巨大なもの。

スペアバイクにはパワーメーター無しのALDHUクランクが使用されているスペアバイクにはパワーメーター無しのALDHUクランクが使用されている photo:Makoto.AYANO
ホイールはエンヴィのSESシリーズを使用し、コースプロフィールによって数多くラインアップされるリムハイトの中からチョイスする。エアロロードのTimemachine 01には前後でリムハイトが異なるモデルが装備されており、中には本来シクロクロス用のCX Discを使用する選手も。タイムトライアルでは前輪SES 7.8、後輪SES Discという構成を採用する。タイヤはヴィットリアのCorsaシリーズで、ロード用はCorsaチューブラー、TT用はCorsa Speed(25C、チューブレスレディ)が採用されていた。

セッレイタリアがサドルを供給しており、クロイツェゲルとミカル・ヴァルグレン(デンマーク)はSP-01 BOOST、ニッツォーロはSLR。もちろんFLITEを愛用する選手もいるようだ。タイムトライアルバイクにはTT用モデルのIRON以外にも、SP-01 BOOSTが搭載されているバイクも存在した。

タイムトライアル用バイクのみリムブレーキ仕様のTimemachine 01を使用するタイムトライアル用バイクのみリムブレーキ仕様のTimemachine 01を使用する photo:Makoto.AYANO
ロードレース用ホイールにはチューブラーが用いられるが、タイムトライアルにはヴィットリアCorsa Speedチューブレスレディを使用したロードレース用ホイールにはチューブラーが用いられるが、タイムトライアルにはヴィットリアCorsa Speedチューブレスレディを使用した photo:Makoto.AYANOタイムトライアルではエンヴィSES 7.8とDiscを組み合わせるタイムトライアルではエンヴィSES 7.8とDiscを組み合わせる photo:Makoto.AYANO


photo:Makoto.AYANO
text:Gakuto Fujiwara
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