ツール・ド・ポローニュ第3ステージのレース中に落車し、緊急搬送されていたビョルグ・ランブレヒト(ベルギー、ロット・スーダル)が亡くなった。昨年世界選手権U23で銀メダルを獲得した若き才能がこの世を去った。



クリテリウム・デュ・ドーフィネでヤングライダー賞を獲得したビョルグ・ランブレヒト(ベルギー、ロット・スーダル)クリテリウム・デュ・ドーフィネでヤングライダー賞を獲得したビョルグ・ランブレヒト(ベルギー、ロット・スーダル) photo:A.S.O.
事故の詳細は明らかにされていないが、各報道によれば落車事故が起きたのは第3ステージのレース開始後50km地点。ランブレヒトはコンクリートの構造物に衝突し、最寄りの病院に緊急搬送されたものの息を吹き返すことはなかったという。レースの公式プレスリリースでは「すぐさま緊急搬送と蘇生を行ったが、負傷の具合はあまりにも深刻だった」と語られている。

ランブレヒトは昨年ロット・スーダルに加入した1997年生まれの22歳。それ以前のU23レースでは持ち前の登坂力で軒並み上位入賞を繰り返し、グランツールデビューとなった昨年のブエルタ・ア・エスパーニャではステージトップ10フィニッシュを2回達成(15ステージでリタイア)。続く世界選手権U23レースでは2位銀メダルを獲得し、今年はブラバンツペイル5位、アムステルゴールドレース6位、フレーシュワロンヌ4位、クリテリウム・デュ・ドーフィネで総合ヤングライダー賞獲得(個人総合12位)と成績を残していた。

チームは公式サイトで「彼の家族や友人、チームメイトに起こりうる最大の悲劇が現実のものとなってしまった。ロット・スーダルのチーム全体が彼ら、そして彼が愛していた全ての人に深い哀悼の意を表したい」とコメント。チームの垣根を超えて選手たちもSNS上で悲しみを綴っている。

ツール・ド・ポローニュ第4ステージはランブレヒトを悼み、順位を争わないニュートラル走行で行われる。

若き才能の死去を悼み、謹んで哀悼の意を表します。

text:So.Isobe
photo:CorVos

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