ジロ・ローザ2日目は終盤のアタック合戦を生き残った18名によるゴール勝負に持ち込まれ、テクニカルな市街地コースで鮮烈なロングスパートを決めたマリアンヌ・フォス(オランダ、CCC・リブ)が勝利。與那嶺恵理(アレ・チポッリーニ)は74位でフィニッシュしている。



カタジナ・ニエウィアドーマ(ポーランド、キャニオン・スラム)ら各賞ジャージ着用者が最前列に並ぶカタジナ・ニエウィアドーマ(ポーランド、キャニオン・スラム)ら各賞ジャージ着用者が最前列に並ぶ (c)CorVos
出走サインを行う與那嶺恵理(アレ・チポッリーニ)出走サインを行う與那嶺恵理(アレ・チポッリーニ) (c)CorVosジロ・ローザ(UCIウィメンズワールドツアー)2日目の舞台は、ピエモンテ州トリノ県の小さな街ヴィウを発着する76.3km。距離こそ短いが序盤から緩やかに2級山岳(標高1414m)を登り、平坦区間を経て再び山間のスタート/フィニッシュ地点に戻る。開幕2日目かつショートステージということもあり、この日は終盤区間でのアタック合戦が熾烈を極めることとなる。

この日積極策に出たのはアレ・チポッリーニとロット・スーダルだった。序盤からロミイ・カスパー(ドイツ、アレ・チポッリーニ)とケリー・ファンデンスティーン(ベルギー、ロット・スーダル)が逃げ、フィニッシュまで10kmを切って捕まると、続いてイェレナ・エリク(セルビア、アレ・チポッリーニ)とジュリー・ファンデフェルデ(ベルギー、ロット・スーダル)が先行する。ここにルーシー・ケネディ(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)らが合流するも、やがてメイン集団に飲み込まれた。

アレ・チポッリーニやロット・スーダル、ミッチェルトン・スコットらがペースアップを行い、緩やかな登り勾配で集団を急速に絞り込みつつ最終区間へと突入。アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、ブールスドルマンスサイクリング)の強烈なアタックに耐えた20名が、コーナーが連続するフィニッシュ前へとなだれ込んだ。

鮮烈なロングスパートで勝利したマリアンヌ・フォス(オランダ、CCC・リブ)鮮烈なロングスパートで勝利したマリアンヌ・フォス(オランダ、CCC・リブ) (c)CorVos
アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット)は2位アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット)は2位 (c)CorVos終盤にアタックしたアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、ブールスドルマンスサイクリング)は4位終盤にアタックしたアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、ブールスドルマンスサイクリング)は4位 (c)CorVos

ステージトップスリー表彰。マリアンヌ・フォス(オランダ、CCC・リブ)は通算22勝目だステージトップスリー表彰。マリアンヌ・フォス(オランダ、CCC・リブ)は通算22勝目だ (c)CorVos
勾配が増す区間で仕掛けたのはマリアンヌ・フォス(オランダ、CCC・リブ)だった。先行するカメラモトに迫る勢いで抜け出し、鮮烈なスプリントで後続を引き離す。追従したアネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット)やルシンダ・ブラント(オランダ、サンウェブ)を悠々と引き離した元世界王者が、ジロ・ローザ区間通算22勝目を挙げた。

マリアローザのカタジナ・ニエウィアドーマ(ポーランド、キャニオン・スラム)は先頭集団内でフィニッシュしたため総合首位をキープ。與那嶺恵理(アレ・チポッリーニ)は1分47秒遅れの74位で2日目を終えている。

ジロ・ローザ2019第2ステージ結果
1位 マリアンヌ・フォス(オランダ、CCC・リブ) 2:15:56
2位 アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット)
3位 ルシンダ・ブラント(オランダ、サンウェブ)
4位 アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、ブールスドルマンスサイクリング)
5位 ソラヤ・パラディン(イタリア、アレ・チポッリーニ)
6位 アマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)
7位 アン・サンテステバン(スペイン、WNT・ロータープロサイクリング)
8位 カタジナ・ニエウィアドーマ(ポーランド、キャニオン・スラム)
9位 エリザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード)
10位 デミ・フォレリング(オランダ、パークホテル・ファルケンブルク)
個人総合成績
1位 カタジナ・ニエウィアドーマ(ポーランド、キャニオン・スラム) 2:47:37
2位 オメル・シャピラ(イスラエル、キャニオン・スラム) +12"
3位 アレナ・アミアリウシク(ベラルーシ、キャニオン・スラム) +19"
4位 ウトラップ・ルドヴィグセシリー(デンマーク、ビグラプロサイクリング) +24"
5位 マリアンヌ・フォス(オランダ、CCC・リブ) +35"
6位 アシュレー・ムールマン(南アフリカ、CCC・リブ) +45"
7位 アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット) +47"
8位 リア・トーマス(アメリカ、ビグラプロサイクリング)
9位 エリス・シャベイ(スイス、ビグラプロサイクリング)
10位 アマンダ・スプラット(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) +53"
ポイント賞
1位 マリアンヌ・フォス(オランダ、CCC・リブ) 15pts
2位 アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット) 12pts
3位 ルシンダ・ブラント(オランダ、サンウェブ) 10pts
山岳賞
1位 ソフィー・デブイスト(ベルギー、パークホテル・ファルケンブルク) 7pts
2位 アントリ・クリストフォロウ(キプロス、コーゲアス・メットラープロサイクリング) 5pts
3位 アネミエク・ファンフルーテン(オランダ、ミッチェルトン・スコット) 3pts
チーム総合成績
1位 キャニオン・スラム 7:20:00
2位 ビグラプロサイクリング +28"
3位 ミッチェルトン・スコット +34"
ヤングライダー賞
1位 ジュリエット・ラボウ(フランス、サンウェブ) 2:48:57
2位 ニコラ・ノスコヴァ(チェコ、ビグラプロサイクリング) +22"
3位 カティア・ラグサ(イタリア、ビーピンク) +53"
text:So.Isobe
photo:CorVos

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