ドーフィネのTT試走中に落車して負傷したクリストファー・フルーム(イギリス、チームイネオス)の怪我についてチームが公式声明を出した。右大腿骨と肘、肋骨の骨折という大怪我。フルームはツール・ド・フランスの欠場を含めて今後のレースを活動を休止、治療に専念することになる。



レインジャケットを着込んで走るクリストファー・フルーム(イギリス、チームイネオス)レインジャケットを着込んで走るクリストファー・フルーム(イギリス、チームイネオス) photo:A.S.O.
オーヴェルニュ・ローヌアルプスでのクリテリウムドーフィネ第4ステージの個人TTコースの試走中に下りで落車したフルームが負った怪我は、右大腿骨と肘、肋骨の骨折。34歳のフルームはツール・ド・フランスの欠場を含めて今後のレースを活動を休止、治療に専念することになる。

チーム医師のリチャード・アッシャー氏はチームリリースの中で次のように語る。

「クリスは搬送されたロアンヌ病院にて診察を受けた結果、複数の怪我が認められた。とくに右大腿骨の骨折、右肘の骨折、そして肋骨の骨折に苦しんでいる。彼はサンテティエンヌの大学病院に航空搬送され、さらに治療を受ける。チームを代表してロアンヌ病院が迅速な救急治療により彼を安定的な容態になるまで全力を尽くしてくれたことを付け加える。我々は彼の一刻も早い回復に向けてサポートすることに尽力する」。

チーム代表のデイブ・ブレイルスフォードGMは次のようにコメントしている。

「我々が今注力すべきなのは一刻も早い回復に向かうクリスに対してできる限りの最善のケアをすること。我々チームの強みはこのような困難な状況においても団結して対処することができることだ。クリスと彼の家族に対し、できる限りのサポートをする。

我々はこのスポーツにおいてこのようなリスクがあることを認識しているが、それでもこのような落車やひどい怪我に見舞われると心に衝撃を受ける。クリスはツールに向けて非常に素晴らしい状態にまで体調を仕上げてきたが、それは不運にも失われる。ひとつ、クリスは精神力の強さと回復力はかけ離れたものを持っているのは確かなことだ。我々は回復に向かう彼を全力でサポートし、彼の向かう将来のゴールとそれを追求する野心に対し、再調整し、支援する」。

フルームのTwitterアカウントを使った妻の発信によれば、フルームは日本時間未明に手術を受けていたという。「明朝に彼からのメッセージをシェアできれば」とも綴られている。

text:Makoto,AYANO