熊野地域を舞台とするステージレース「ツール・ド・熊野」5月30日開幕

2018年大会のプロローグ優勝は阿部嵩之（宇都宮ブリッツェン）50秒78 photo:Satoru Kato
初日は700mのコースで行われるプロローグ。新宮市内の市田川沿いに設定されたコースでの個人タイムトライアルだ。1分足らずで終わる短距離勝負だが、パワーだけでなくテクニックも要求される。これまでのコースレコードは50秒26。雨天時のコースレコードは、昨年阿部嵩之（宇都宮ブリッツェン）が出した50秒78。天気予報は晴れ。50秒を切るタイムが出るか？

赤木川にかかる橋の上を行く集団 photo:Satoru Kato
2日目の第1ステージは新宮市役所前からパレードスタートし、赤木川沿いの1周17.2kmの周回コースを使用してのレース。3級山岳が設定される場所が変更となり、1周の距離が1km弱伸びた。昨年はアクシデントによりキャンセルとなったが、例年スプリント勝負となる第1ステージ。今年はどうなるか？

丸山千枚田を登る集団とサポートカー ©️Toue de KUMANO
ツール・ド・熊野のクイーンステージとなる第2ステージは、2級山岳に指定される丸山千枚田、1級山岳の札立峠を超え、さらに丸山千枚田をもう1回登る難関ステージ。昨年も総合優勝争いに関わる目まぐるしいバトルが繰り広げられた。フィニッシュが登りになっていることもポイント。小集団の逃げ切りとなった昨年は、仕掛けどころを熟知していた入部正太朗（シマノレーシング）が優勝している。

青空と青い海が広がる太地港沿いのKOMに向かう登り photo:Satoru Kato
最終日は太地町の港沿いを走る周回コースでの第3ステージ。1周10.5kmと短めの周回コースながら、ジェットコースターのように登りと下りが繰り返されるハードなコース。4級山岳が設定される太地港沿いの登りを行く集団の光景は、丸山千枚田と並んでツール・ド・熊野を象徴するシーンだ。

昨年は最終日に個人総合首位が入れ替わる幕切れとなったが、それだけ難しいコースであるとも言える。今年も最後まで目が離せないレースが展開されるか？

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海外6チーム＋国内11チーム　計17チームが出場

ツアー・オブ・ジャパンで活躍したジョッティ・ヴィクトリア・パロマー photo:Satoru Kato海外チームは、ツアー・オブ・ジャパンにも出場したトレンガヌ・INC・TSG・サイクリングチーム、HKSIプロ・サイクリングチーム、ジョッティ・ヴィクトリア・パロマーの3チームと、昨年大会でチーム総合優勝のセントジョージ・コンチネンタル・サイクリングチームなど6チームが出場する。

特にツアー・オブ・ジャパンでの活躍が目立ったジョッティ・ヴィクトリア・パロマーは要注目だろう。小林海も引き続き出場する。

ツアー・オブ・ジャパンでチーム総合時間賞を獲得したチーム右京 Photo: Yuichiro Hosodaマルコス・ガルシア（キナンサイクリングチーム）がTOJの鬱憤を晴らすか photo:Satoru Kato

国内チームでは、ディフェンディングチャンピオンチームであるチーム右京、悲願の地元優勝を目指すキナンサイクリングチームなどUCIコンチネンタルチームに加え、イナーメ信濃山形、AACA選抜チーム、西日本学連選抜など11チームが出場する。

昨年は個人総合、山岳賞、ポイント賞の3賞を獲得したチーム右京。ツアー・オブ・ジャパンでチーム総合優勝した勢いのまま熊野に乗り込む。対して熊野で優勝するために創設されたキナンサイクリングチームは今年こそ大願成就となるか。

2014年個人総合優勝のフランシスコ・マンセボ（スカイダイブドバイプロサイクリングチーム） ツール・ド・熊野2014　第3ステージ昨年第2ステージ優勝の入部正太朗（シマノレーシング）今年は? ©️Toue de KUMANO

さらに、2014年大会優勝のフランシスコ・マンセボがマトリックスパワータグから5年ぶりに出場することもトピックだろう。チームブリヂストンサイクリングは好調の石橋学、増田成幸を欠く宇都宮ブリッツェンは岡篤志、シマノレーシングは2年連続ステージ優勝している入部正太朗、愛三工業レーシングチームは新加入のジェイソン・クリスティに注目してみたい。

チーム・ユーラシアIRCタイヤの若手選手、クラブチーム代表のイナーメ信濃山形、AACA選抜チーム、西日本学連選抜がどこまで勝負に絡めるか。

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サイクリングchでライブストリーミング中継

全ステージの模様は「サイクリングch」でライブストリーミング中継される。公式サイトとあわせ、詳細は下記リンクから。