2019/04/12(金) - 17:13
インターマックスがスラムの新製品展示会を開催。先日発表されたばかりの新型コンポーネント「FORCE eTAP AXS」を初お披露目した。発表からタイムラグなく随時製品出荷されていくと言う。展示会の模様とともに改めてFORCE eTAPをフォーカスしていこう。
12スピード×無線電動変速という唯一無二のコンポーネントとして今年2月に発表されたスラムの新型「RED eTAP AXS」。そこから僅か2ヶ月という短い期間を経て、待望のセカンドグレード「FORCE eTAP AXS」が登場した。同一年で上位2つのコンポーネントを一気にモデルチェンジ、さらにはタイムラグなく発売を開始するというスピーディーな開発&マーケティングスケジュールに誰もが驚かされたことだろう。
そんなFORCE eTAP AXSの発表からちょうど1週間後の4月10日(水)には、国内代理店であるインターマックスがスラムの新製品展示会を開催。ディーラーと一般ユーザーに対して、FORCE eTAP AXSの初お披露目の場となった。来場するショップスタッフはスマホで細部を撮影したり、組付けや設定方法の説明を受けたりと、新型コンポーネントに興味津々の様子。
今までREDのみで展開されてきたeTAPの無線変速システムを、今回のモデルチェンジによりついに搭載することとなったFORCE eTAP AXS。シフトワイヤーやケーブルを通す必要のない容易なインストールとスマートなルックス、押し間違いのない1ボタン式の変速操作など、多くのメリットを持ったeTAPの選択肢が増えるラインアップとなった。
会場に入るとスラムの新型REDとFORCEで組まれた計4台のクォータ展示車がお出迎え。またパーツセット単体でも展示が行われ、手で持った重量や質感、ブラケット形状やシフトボタンの感触などを実際に触って確認することができた。
セカンドグレードとしてトップモデルRED eTAP AXSのテクノロジーを余すことなく注ぎ込んだ新型FORCE。ブラックメインのルックスで見た目こそ差別化が図られているものの、REDを踏襲したハイスペックな機能は言わずもがな。リア12速でカセットのトップに10Tを採用、それに対応してコンパクト化されたフロントチェーンリングを掛け合わせた「X-RANGE ギアリング」によって、従来よりも幅広いギアレンジをカバーしている。
12速のスプロケットを使用するために専用のフリーハブボディ「XDRドライバー」を開発。今まではシマノフリーにスラムのカセットを取り付け可能だったが、その互換性は今作からなくなっている。スラム傘下のジップ、マヴィックやDTスイスなどXDR化可能なハブ(年式にもよる)であれば、ホイールも従来製品を使い回せるので安心してほしい。
見た目にも大きな特徴となっている「フラットトップチェーン」もFORCEグレードを用意。外周を平面とすることで、12速化に伴い薄くなるチェーンの強度と耐久性を補うデザインとなっている。
シフトレバーや前後ディレイラーはREDから素材の変更等のみで形状は同一のものに。対してバイクの顔とも言えるクランクは、グレードの違いを表すようにデザインを大きく変更している。軽量化を重視したREDではスパイダーとチェーンリングが一体化したものだったが、FORCEでは別体式となっており、パーツ交換のコストを抑えられたり作業がしやすかったりとユーザビリティに配慮されている。
「REDと比較して大きな重量増となるのがクランクとスプロケットなんです。FORCEとREDで互換性はあるので、その2つだけ上位モデルを使うという手もあると思います。12速となったのでシマノとミックスができない点には注意して下さい」とインターマックスの担当者は話す。
もちろんパワーメーターも用意されており、REDと同じくスパイダータイプを採用。チェーンリングの歯先が消耗した際にスパイダーごと交換しなければならないREDと比べ、FORCEではチェーンリングのみで交換可能な仕様となっている。
またモデル名に追加されたAXS(アクセス)の通り、Bluetooth接続を介しスマートフォンの専用アプリに”アクセス”して、細かな操作設定やコンポーネントの状態確認ができるようになった点もアップデートポイントの一つ。シマノのシンクロシフトと同様に、シフトのアップダウン操作のみでフロントが自動で変速してくれる「シーケンシャル」モードの設定なども可能だ。
インターマックスは定期的に全国のショップで取り扱いブランドの体験試乗会を開催中。今回登場したFORCE eTAP AXS、そしてRED eTAP AXSを早くも試すことができる。インターマックスのFacebookより試乗会情報をチェックしてぜひ足を運んでみてほしい。
12スピード×無線電動変速という唯一無二のコンポーネントとして今年2月に発表されたスラムの新型「RED eTAP AXS」。そこから僅か2ヶ月という短い期間を経て、待望のセカンドグレード「FORCE eTAP AXS」が登場した。同一年で上位2つのコンポーネントを一気にモデルチェンジ、さらにはタイムラグなく発売を開始するというスピーディーな開発&マーケティングスケジュールに誰もが驚かされたことだろう。
そんなFORCE eTAP AXSの発表からちょうど1週間後の4月10日(水)には、国内代理店であるインターマックスがスラムの新製品展示会を開催。ディーラーと一般ユーザーに対して、FORCE eTAP AXSの初お披露目の場となった。来場するショップスタッフはスマホで細部を撮影したり、組付けや設定方法の説明を受けたりと、新型コンポーネントに興味津々の様子。
今までREDのみで展開されてきたeTAPの無線変速システムを、今回のモデルチェンジによりついに搭載することとなったFORCE eTAP AXS。シフトワイヤーやケーブルを通す必要のない容易なインストールとスマートなルックス、押し間違いのない1ボタン式の変速操作など、多くのメリットを持ったeTAPの選択肢が増えるラインアップとなった。
会場に入るとスラムの新型REDとFORCEで組まれた計4台のクォータ展示車がお出迎え。またパーツセット単体でも展示が行われ、手で持った重量や質感、ブラケット形状やシフトボタンの感触などを実際に触って確認することができた。
セカンドグレードとしてトップモデルRED eTAP AXSのテクノロジーを余すことなく注ぎ込んだ新型FORCE。ブラックメインのルックスで見た目こそ差別化が図られているものの、REDを踏襲したハイスペックな機能は言わずもがな。リア12速でカセットのトップに10Tを採用、それに対応してコンパクト化されたフロントチェーンリングを掛け合わせた「X-RANGE ギアリング」によって、従来よりも幅広いギアレンジをカバーしている。
12速のスプロケットを使用するために専用のフリーハブボディ「XDRドライバー」を開発。今まではシマノフリーにスラムのカセットを取り付け可能だったが、その互換性は今作からなくなっている。スラム傘下のジップ、マヴィックやDTスイスなどXDR化可能なハブ(年式にもよる)であれば、ホイールも従来製品を使い回せるので安心してほしい。
見た目にも大きな特徴となっている「フラットトップチェーン」もFORCEグレードを用意。外周を平面とすることで、12速化に伴い薄くなるチェーンの強度と耐久性を補うデザインとなっている。
シフトレバーや前後ディレイラーはREDから素材の変更等のみで形状は同一のものに。対してバイクの顔とも言えるクランクは、グレードの違いを表すようにデザインを大きく変更している。軽量化を重視したREDではスパイダーとチェーンリングが一体化したものだったが、FORCEでは別体式となっており、パーツ交換のコストを抑えられたり作業がしやすかったりとユーザビリティに配慮されている。
「REDと比較して大きな重量増となるのがクランクとスプロケットなんです。FORCEとREDで互換性はあるので、その2つだけ上位モデルを使うという手もあると思います。12速となったのでシマノとミックスができない点には注意して下さい」とインターマックスの担当者は話す。
もちろんパワーメーターも用意されており、REDと同じくスパイダータイプを採用。チェーンリングの歯先が消耗した際にスパイダーごと交換しなければならないREDと比べ、FORCEではチェーンリングのみで交換可能な仕様となっている。
またモデル名に追加されたAXS(アクセス)の通り、Bluetooth接続を介しスマートフォンの専用アプリに”アクセス”して、細かな操作設定やコンポーネントの状態確認ができるようになった点もアップデートポイントの一つ。シマノのシンクロシフトと同様に、シフトのアップダウン操作のみでフロントが自動で変速してくれる「シーケンシャル」モードの設定なども可能だ。
インターマックスは定期的に全国のショップで取り扱いブランドの体験試乗会を開催中。今回登場したFORCE eTAP AXS、そしてRED eTAP AXSを早くも試すことができる。インターマックスのFacebookより試乗会情報をチェックしてぜひ足を運んでみてほしい。
スラム FORCE eTAP AXS 価格
グループセット(シフター/ディレイラー/充電器セット) | フルセット(グループセット+クランク/チェーン/カセット/ブレーキセット) | |
---|---|---|
Force AXS Road 1X | ¥166,900 | ¥249,600 |
Force AXS Road 2X | ¥220,200 | ¥299,800 |
Force AXS HRD 1X(ディスクブレーキ) | ¥220,200 | ¥282,100 |
Force AXS HRD 2X (ディスクブレーキ) | ¥266,800 | ¥326,100 |
■クォータの展示バイクをピックアップ
KHAN(カーン):コフィディスも使うフラッグシップモデル
オーソドックスなオールラウンドバイクのルックスを、ハイグレードの高弾性カーボンによって作り出すことであらゆるシーンに対応した高性能モデルとしてラインアップしているKHAN。ダウンチューブなどに三角形状の断面を用いねじれ剛性を強化。対してシートステーやフォークは極細形状とすることで振動吸収性を向上させ、長距離レースを高いパフォーマンスで走り切る快適性も両立させている。
BB部分にはリブを設けており、フレームボリュームを稼ぐことで剛性を強化しプロスペックのパワー伝達性を実現。2018年モデルからマイナーチェンジしており、シートポスト後方にエラストマーを挟み込むことで、さらなる快適性の向上を狙っている。フレームセット販売で価格は35万円(コフィディスカラーのみ+15,000円)だ。
製品ページ:http://www.intermax.co.jp/products/kuota/bike/khan.html
KOUGAR(クーガー):空力性能と快適性を強化し生まれ変わったミドルエアロロード
今年フルモデルチェンジを果たし、フレーム形状の刷新とともにディスクブレーキモデルを追加したKOUGAR。ステムやコラムスペーサーなどコックピット周辺部を、エアロに最適化させた専用設計とした点が大きな特徴だ。フレームのエアロ形状とともに空力性能を向上させ、スムーズなライディングに貢献してくれる。
コンパクトなリア三角もエアロロードらしさを押し出しており、複雑な形状変化を見せるダウンチューブなどと合わせて、クォータの造形へのこだわりが見て取れるというもの。KHANと同様にシートポスト後方に衝撃吸収を担うエラストマーを配置しており快適性を高めている。フレームセットで278,000円(ディスクは+2万円)、シマノ105完成車で396,000円、シマノULTEGRA完成車で443,000円だ。
製品ページ:http://www.intermax.co.jp/products/kuota/bike/new_kougar.html
text&photo:Yuto.Murata
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