ツール・ド・フランスを主催するA.S.O.(アモリー・スポーツ・オルガニザシオン)は3月20日、オランダ・ロッテルダムをスタートする2010年大会の出場チームを発表した。レディオシャックやチームスカイ、サーヴェロ、BMCレーシングが出場する一方、スキル・シマノやヴァカンソレイユは出場を逃した。

ツールのコース発表会でステージに上がる2009年大会のトップスリー、左からアンディ・シュレク、コンタドール、アームストロングツールのコース発表会でステージに上がる2009年大会のトップスリー、左からアンディ・シュレク、コンタドール、アームストロング photo:Cor Vos2010年、ツール・ド・フランス出場の座を射止めたのは22チーム。その構成はプロツアー18チームとプロコンチネンタル4チームだ。

2008年9月に主催者A.S.O.とUCI(国際自転車競技連合)が結んだ協定によって、チームミルラム、クイックステップ、オメガファーマ・ロット、サクソバンク、ケースデパーニュ、エウスカルテル、フットオン・セルヴェット、チームHTC・コロンビア、アージェードゥーゼル、Bboxブイグテレコム、コフィディス、フランセーズデジュー、ランプレ、リクイガス、アスタナ、ラボバンクの16チームは自動的に出場が確定。ツール出場チームの上限は22チームのため、残り6チームの枠にどのチームが入るのか、注目が集まっていた。

今回ワイルドカード枠としてA.S.O.が選出したのは、レディオシャック、ガーミン・トランジションズ、BMCレーシングチーム、チームスカイ、カチューシャ、サーヴェロ・テストチームの6チーム。ランス・アームストロング(アメリカ)やカデル・エヴァンス(オーストラリア)、ブラドレー・ウィギンズ(イギリス)が、それぞれ新所属チームを率いてツールに出場することが決まった。

今年はロッテルダムをスタートするだけに、オランダチームの出場が予想されていたが、オランダ登録のプロコンチネンタルチーム、スキル・シマノとヴァカンソレイユは出場かなわず。フランスのソール・ソジャサンも出場チーム入りを果たすことは出来なかった。

日本人選手としては、今年も新城幸也(Bboxブイグテレコム)と別府史之(レディオシャック)に出場のチャンス有りだ。

A.S.O.のプレスリリースによると、今年まで2008年の協定をベースにチーム選考が行なわれていたが、今後は選考方法が変更される。2011年大会は、2010年のワールドランキング成績トップの17チームが自動的にツール出場権を獲得。A.S.O.が残りの5チームを選出する予定だ。

ツール・ド・フランス2010出場チーム
プロツアー18チーム
チームミルラム
クイックステップ
オメガファーマ・ロット
サクソバンク
ケースデパーニュ
エウスカルテル・エウスカディ
フットオン・セルヴェット
チームHTC・コロンビア
アージェードゥーゼル
フランセーズデジュー
ランプレ・ファルネーゼヴィーニ
リクイガス・ドイモ
アスタナ
ラボバンク
ガーミン・トランジションズ
レディオシャック
チームスカイ
カチューシャ

プロコンチネンタル4チーム
サーヴェロ・テストチーム
Bboxブイグテレコム
コフィディス
BMCレーシングチーム

text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos