サントス・ツアー・ダウンアンダーの幕開けを告げるクリテリウム『ダウンアンダー・クラシック』が開催され、完璧なリードアウトを受けたカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)が勝利。新城幸也(バーレーン・メリダ)は2度落車に巻き込まれかけるも、安全にフィニッシュしている。


総合優勝経験者6名がスタートラインの最前列に並ぶ総合優勝経験者6名がスタートラインの最前列に並ぶ photo:Kei Tsuji
出走サインする新城幸也(バーレーン・メリダ)出走サインする新城幸也(バーレーン・メリダ) photo:Kei Tsuji暑さ対策でスタート前にアイスベストを着るチームも暑さ対策でスタート前にアイスベストを着るチームも photo:Kei Tsuji
ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)はこの日だけアルミ製のアレースプリントに乗るペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)はこの日だけアルミ製のアレースプリントに乗る photo:Kei Tsuji

ダウンアンダー・クラシック ライミルパーク周回コース 1時間+1周回ダウンアンダー・クラシック ライミルパーク周回コース 1時間+1周回 photo:Santos Tour Down Under1月15日から開催されるUCIワールドツアーレースに先立って、同じメンバーが走る『ダウンアンダー・クラシック』。UCIレースではないが、「最終調整」や「足慣らし」とは言えないほどの本格的なクリテリウム。46.231km/hに達する平均スピードが真剣勝負の何よりもの証拠だ。

レースの舞台となるのはライミルパークをぐるっと1周する1.7km周回コースで、男子レースはここを29周する。オーストラリア国内外でスタートからフィニッシュまで中継が行われる影響で、例年よりも開催時間が前倒しされた。例年であれば涼しげな風が吹き始める午後7時前後にスタートが切られていたが、この日のスタート時間は午後4時45分。日中の最高気温が35度まで上がったため、トップ選手を見ようとライミルパークに集まった観客の数は例年よりもずっと少なかった。

スタートラインの最前列に並んだのはダリル・インピー(南アフリカ、ミッチェルトン・スコット)、リッチー・ポート(オーストラリア、トレック・セガフレード)、ローハン・デニス(オーストラリア、BMCレーシング)、トムイェルト・スラフテル(オランダ、ディメンションデータ)、キャメロン・マイヤー(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)、ルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ)という総合優勝経験者6名。まだ見慣れない新しいジャージに袖を通し、新しいバイクに乗った131名がスタートを切った。

1周目から縦に長く伸びる集団1周目から縦に長く伸びる集団 photo:Kei Tsuji
序盤から果敢にアタックしたウィリアム・クラーク(オーストラリア、トレック・セガフレード)序盤から果敢にアタックしたウィリアム・クラーク(オーストラリア、トレック・セガフレード) photo:Kei Tsuji単独で逃げ続けるラクラン・モートン(オーストラリア、EFエデュケーションファースト)単独で逃げ続けるラクラン・モートン(オーストラリア、EFエデュケーションファースト) photo:Kei Tsuji
ロット・スーダルやドゥクーニンク・クイックステップがメイン集団を牽引ロット・スーダルやドゥクーニンク・クイックステップがメイン集団を牽引 photo:Kei Tsuji
チームメイトたちと固まって走るペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)チームメイトたちと固まって走るペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) photo:Kei Tsuji
例年よりずっと早く、すぐさま集団はハイスピード化した。一列棒状となった集団の先頭からアタックが矢継ぎ早にかかり、ラクラン・モートン(オーストラリア、EFエデュケーションファースト)らが果敢に逃げに挑む。このダウンアンダーが現役最終戦となるマシュー・ヘイマン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)も逃げに加わって会場を盛り上げる。

しかし、ロット・スーダルやドゥクーニンク・クイックステップ、ボーラ・ハンスグローエが逃げグループにタイム差を与えなかった。5周ごとに設定されたスプリントポイントでは、ニール・ヴァンデルプルーグ(オーストラリア、UniSAオーストラリア)、ウィリアム・クラーク(オーストラリア、トレック・セガフレード)、ヤルリンソン・パンタノ(コロンビア、トレック・セガフレード)、マヌエーレ・ボアーロ(イタリア、アスタナ)の4名がそれぞれ先頭通過している。

まだ太陽が高く、高温のアデレード市内を走るまだ太陽が高く、高温のアデレード市内を走る photo:Kei Tsuji
逃げるマシュー・ヘイマン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)ら3名逃げるマシュー・ヘイマン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)ら3名 photo:Kei Tsujiカウンターアタックで飛び出すマヌエーレ・ボアーロ(イタリア、アスタナ)カウンターアタックで飛び出すマヌエーレ・ボアーロ(イタリア、アスタナ) photo:Kei Tsuji
カモの親子の横断に注意カモの親子の横断に注意 photo:Kei Tsujiチームを移籍したリッチー・ポート(オーストラリア、トレック・セガフレード)チームを移籍したリッチー・ポート(オーストラリア、トレック・セガフレード) photo:Kei Tsuji
シーベルグらと並んで走る新城幸也(バーレーン・メリダ)シーベルグらと並んで走る新城幸也(バーレーン・メリダ) photo:Kei Tsuji
残り5周を切ると逃げグループは全て引き戻され、シーズン最初の勝利を掴みとりたいスプリンターチームが集団先頭に陣取ってトレインを組む。バーレーン・メリダやチームスカイ、トレック・セガフレード、サンウェブ、ミッチェルトン・スコットが競り合いながら残り2周に差し掛かると、ヘアピンコーナーの出口でフィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・メリダ)を含む集団落車が発生してしまう。

2018年大会の総合優勝者インピーを先頭に最終周回に入り、チームスカイが主導権を奪って残り1km。位置どりが激しくなる中、残り800mでこの日2回目の大きな落車が発生する。エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)のリードアウトを担うミケル・モルコフ(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ)がバランスを崩してスリップダウン。すぐ後ろを走るヴィヴィアーニやルーカス・ペストルベルガー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ)を始め、後続の選手たちが次々に突っ込んだ。

この2回の落車で6〜7名が抜け出す形となった混沌とした状態から、残り500mでダニエル・オス(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ)がロングスパートを開始。番手につけていたロジャー・クルーゲ(ドイツ、ロット・スーダル)はオスを無理に追わず、エーススプリンターのユアンがしっかりと食らいついていることを確認してから追撃する。残り300mでオスを捉えたクルーゲは下りでトップスピードに乗せた状態でユアンを発射した。

ユアンの番手でタイミングを待っていたのはスロバキアチャンピオンジャージを着るペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)だった。ユアンのスプリント開始と同時に腰を上げたサガン。しかしユアンは先頭を譲らない。「サガンが後ろでスプリントしているのが見えたものの、追い抜かれるとは思わなかった」というユアンが先頭でフィニッシュラインにハンドルを投げ込んだ。

逃げグループを追いかける大集団逃げグループを追いかける大集団 photo:Kei Tsuji
幾度となく逃げグループが形成されたが、メイン集団を引き離せない幾度となく逃げグループが形成されたが、メイン集団を引き離せない photo:Kei Tsuji
集団牽引に加わるアダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・スーダル)や新城幸也(バーレーン・メリダ)集団牽引に加わるアダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・スーダル)や新城幸也(バーレーン・メリダ) photo:Kei Tsuji集団先頭でトレインを組むトレック・セガフレード集団先頭でトレインを組むトレック・セガフレード photo:Kei Tsuji
前年度の総合優勝者ダリル・インピー(南アフリカ、ミッチェルトン・スコット)を先頭に最終周回へ前年度の総合優勝者ダリル・インピー(南アフリカ、ミッチェルトン・スコット)を先頭に最終周回へ photo:Kei Tsujiばらけた先頭グループの中からロジャー・クルーゲ(ドイツ)がカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)を発射ばらけた先頭グループの中からロジャー・クルーゲ(ドイツ)がカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)を発射 photo:Kei Tsuji
カレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)にペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)が並びかけるカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)にペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)が並びかける photo:Kei Tsuji
「あまりにも素晴らしいリードアウトだったので、いつスプリントを始めるべきかじっくり考える余裕があった。勝つのは簡単なことじゃないけど、最高のリードアウトがあれば勝つのがぐっと簡単になる。完璧なリードアウトだった」。ともにミッチェルトン・スコットからロット・スーダルに移籍した発射台クルーゲの仕事ぶりをユアンは讃える。

「後ろで何回か落車の音が聞こえたけど幸い巻き込まれず。昨年より経験を積んで、より大きなプレッシャーを受ける立場になった今、とにかく勝ち続けることが求められる。今日はロット・スーダルが最強チームであることを証明することができてよかったよ」。2年前のダウンアンダーで無敵のスピードを披露した『ポケットロケット』が良い形でシーズンをスタートさせた。

残り2周の落車と、残り800mの落車に巻き込まれそうになりながらも、急ブレーキングで難を逃れた新城幸也(バーレーン・メリダ)は43位でフィニッシュ。エーススプリンターのバウハウスが落車で脱落した後はハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア)でのスプリントに切り替えたが、2回目の落車でチームは勝負に絡むことができなかった。新城は「危なかったけど、ブレーキングしてなんとか転ばずに済んだ。とにかく安全に初日を終えることができてよかったです」と語る。引き続きバーレーン・メリダは大怪我を免れたバウハウスを中心にスプリントを狙うことになる。

サガンとエドモンソンを振り切ったカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)サガンとエドモンソンを振り切ったカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル) photo:Kei Tsuji
シーズン初勝利を飾ったカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)シーズン初勝利を飾ったカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル) photo:Kei Tsuji
ダウンアンダー・クラシックを終えた新城幸也(バーレーン・メリダ)ダウンアンダー・クラシックを終えた新城幸也(バーレーン・メリダ) photo:Kei Tsujiスプリント勝利を飾ったカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)スプリント勝利を飾ったカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル) photo:Kei Tsuji
シーズン初勝利を飾ったカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)シーズン初勝利を飾ったカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル) photo:Kei Tsuji
2位に入ったペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)2位に入ったペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) photo:Kei Tsuji3位に入ったアレクサンダー・エドモンソン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)3位に入ったアレクサンダー・エドモンソン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) photo:Kei Tsuji
サントス・ツアー・ダウンアンダー2019ダウンアンダー・クラシック
1位カレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)1:03:59
2位ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
3位アレクサンダー・エドモンソン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)
4位ロジャー・クルーゲ(ドイツ、ロット・スーダル)
5位ダニエル・オス(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ)
6位オウェイン・ドゥール(イギリス、チームスカイ)
7位ルーク・ロウ(イギリス、チームスカイ)
8位ルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ)
9位マルコ・ハラー(オーストリア、カチューシャ・アルペシン)
10位フランシスコホセ・ベントソ(スペイン、 CCCチーム)
text&photo:Kei Tsuji in Adelaide, Australia
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