Raphaスーパークロス野辺山初日のエリートレースで、幕張に続いてスクゥイッド・スクァッド勢が席巻。アンソニー・クラークとサミエル・ルーネルズ(アメリカ、スクゥイッド・スクァッド)がそれぞれ独走勝利を飾ってみせた。



エリート男子:ヘケレを振り切ったクラークが独走勝利

エリート男子 鼻息荒くスタートを待つアンソニー・クラーク(アメリカ、スクゥイッド・スクァッド)エリート男子 鼻息荒くスタートを待つアンソニー・クラーク(アメリカ、スクゥイッド・スクァッド) photo:Kei Tsuji / nobeyamacyclocross.ccエリート男子スタートエリート男子スタート photo:Kei Tsuji / nobeyamacyclocross.cc

2周めの舗装路の登りで先頭を行くアンソニー・クラーク(アメリカ、スクゥイッド・スクァッド)2周めの舗装路の登りで先頭を行くアンソニー・クラーク(アメリカ、スクゥイッド・スクァッド) photo:Makoto.AYANO
Raphaスーパークロス野辺山の大トリを飾るのは、男子エリートレース。国内CXカレンダー中最もステイタスの高い野辺山だけにフルメンバーの国内トップレーサーと、国内UCIレースを巡業中のアンソニー・クラーク(アメリカ、スクゥイッド・スクァッド)とギャリー・ミルバーン(オーストラリア、MAAP)、そして昨年大会1日目に勝利したエミール・ヘケレ(チェコ、スティーブンスバイクス・エミリオスポーツ)を加えた総勢97名がスタートラインに並んだ。

60分間のレースは先週のスターライト幕張と同じく横山航太(シマノレーシング)の好スタートで動き出す。例年のレイアウトと比べて2分割された舗装路登りを終える頃には絶好調アンソニー・クラーク(アメリカ、スクゥイッド・スクァッド)が先頭に立ち、エミール・ヘケレ(チェコ、スティーブンスバイクス・エミリオスポーツ)や前田公平と織田聖(共に弱虫ペダルサイクリングチーム)、そしてギャリー・ミルバーン(オーストラリア、MAAP)ら先頭パックを率いていった。

エリート男子 先行するクラークと、追いすがるエミール・ヘケレ(チェコ、スティーブンスバイクス・エミリオスポーツ)エリート男子 先行するクラークと、追いすがるエミール・ヘケレ(チェコ、スティーブンスバイクス・エミリオスポーツ) photo:Kei Tsuji / nobeyamacyclocross.cc
エリート男子 追走パックの前に出るギャリー・ミルバーン(オーストラリア、MAAP)エリート男子 追走パックの前に出るギャリー・ミルバーン(オーストラリア、MAAP) photo:Kei Tsuji / nobeyamacyclocross.ccエリート男子 最も美しく溝を越える織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)エリート男子 最も美しく溝を越える織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) photo:Kei Tsuji / nobeyamacyclocross.cc

エリート男子 ギャリーらを追う沢田時(チームブリヂストンサイクリング)エリート男子 ギャリーらを追う沢田時(チームブリヂストンサイクリング) photo:Kei Tsuji / nobeyamacyclocross.ccエリート男子 転倒後にバイク交換する織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)エリート男子 転倒後にバイク交換する織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) photo:Kei Tsuji / nobeyamacyclocross.cc


2周目に入るとアンソニーが刻むハイペースによって先頭グループが割れ、追従できたのはヘケレのみだった。国内勢で唯一追走した前田は「呼吸が上がりきって付き切れしてしまった」と遅れ、ミルバーンと織田が入った追走グループに加わり体制の立て直しを図った。

暖かな陽気が砂埃舞うスリッピーなドライコンディションを作り上げ、レースは全体的にハイスピードな展開で進んだ。これに足元をすくわれたのは3位グループに入っていた織田で、バギーコースでの落車による脚の傷とブレーキレバー破損を負いながらもトップ10をキープし、最終的に6位に入る力を見せつける。

追走グループには全日本王者小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)や沢田時(チームブリヂストンサイクリング)が追いつき、膨れ上がる人数を嫌うようにミルバーンがアタックするも、息を吹き返した前田らの追走によって吸収。この流れの中で最終的に生き残ったのは前田と小坂、そしてミルバーンで、3名は最終周回まで鍔迫り合いを続けた。

エリート男子 西日を受けて走るアンソニー・クラーク(アメリカ、スクゥイッド・スクァッド)エリート男子 西日を受けて走るアンソニー・クラーク(アメリカ、スクゥイッド・スクァッド) photo:Kei Tsuji / nobeyamacyclocross.cc
エリート男子 粘り強くクラークを追い続けるエミール・ヘケレ(チェコ、スティーブンスバイクス・エミリオスポーツ)エリート男子 粘り強くクラークを追い続けるエミール・ヘケレ(チェコ、スティーブンスバイクス・エミリオスポーツ) photo:Kei Tsuji / nobeyamacyclocross.ccエリート男子 追走パックを率いる前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)エリート男子 追走パックを率いる前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム) photo:Kei Tsuji / nobeyamacyclocross.cc

トップを独走するアンソニー・クラーク(アメリカ、スクゥイッド・スクァッド)トップを独走するアンソニー・クラーク(アメリカ、スクゥイッド・スクァッド) photo:Makoto.AYANO
先頭では集中した表情のクラークが積極的に攻め続けた末、落車も関係してヘケレを振り落とすことに成功した。「石が浮いたところで僕を抜かそうとしたエミールがクラッシュ。ここから半周ほど全力アタックしてリードを稼ぐことができたので、後はその差をキープすることに務めた」と、クラークは勝負が別れたポイントについて振り返っている。

そうして生まれた差は約10秒。僅かな差ではあったものの、スピーディーに進行するレースにおいて、二人の順位を決めるには十分だった。「単独に持ち込んでからは全てのパワーセクションで可能な限り強くスプリントした」というクラークは、最終的にリードを30秒まで広げ、先週のスターライト幕張に続く連勝を達成。「とにかくアンソニーが強かった。コースも彼向きだったし今日は2位で十分」と言うヘケレが2位、3位グループ内ではパンクに見舞われたミルバーンが遅れ、最終ストレートで小坂を捲り上げた前田が先着。日本人最上位を確保した。

エリート男子 観客とタッチしてフィニッシュに向かうアンソニー・クラーク(アメリカ、スクゥイッド・スクァッド)エリート男子 観客とタッチしてフィニッシュに向かうアンソニー・クラーク(アメリカ、スクゥイッド・スクァッド) photo:Kei Tsuji / nobeyamacyclocross.ccエリート男子 2位に入ったエミール・ヘケレ(チェコ、スティーブンスバイクス・エミリオスポーツ)エリート男子 2位に入ったエミール・ヘケレ(チェコ、スティーブンスバイクス・エミリオスポーツ) photo:Kei Tsuji / nobeyamacyclocross.cc

3位争いのスプリントを繰り広げる前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)と小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)3位争いのスプリントを繰り広げる前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)と小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム) photo:Hiro.AYANOエリート男子 アンソニー・クラーク(アメリカ、スクゥイッド・スクァッド)の勝利を祝福する前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)エリート男子 アンソニー・クラーク(アメリカ、スクゥイッド・スクァッド)の勝利を祝福する前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム) photo:Kei Tsuji / nobeyamacyclocross.cc

エリート男子表彰台エリート男子表彰台 photo:Kei Tsuji / nobeyamacyclocross.cc
「また勝てるとは思わなかった。とにかくまた勝てて本当にハッピーだよ。チームや息子、そして僕を応援してくれる全ての人や日本のファンに感謝したい」と語るクラーク。幕張、野辺山と2周連続で披露した圧倒的な力は、UCI1クラスとして開催されるDay2でも発揮されそうだ。



エリート女子:ルーネルズが独走勝利、今井はクラッシュ

エリート女子スタートエリート女子スタート photo:Kei Tsuji / nobeyamacyclocross.cc
アメリカと日本、総勢30名がスタートしたエリート女子レースは、スクゥイッド・スクァッドのチームリーダーを務めるエミリー・カチョレック(アメリカ)が好スタートを切る。ここにサミエル・ルーネルズ(アメリカ、スクゥイッド・スクァッド)と全日本王者の今井美穂(Co2 Bicycle)が続き、今季好調の松本璃奈(TEAM SCOTT)が合流して4名の先頭グループが形成された。

エリート女子 先行する今井美穂(Co2 Bicycle)とサミエル・ルーネルズ(アメリカ、スクゥイッド・スクァッド)エリート女子 先行する今井美穂(Co2 Bicycle)とサミエル・ルーネルズ(アメリカ、スクゥイッド・スクァッド) photo:Kei Tsuji / nobeyamacyclocross.cc
エリート女子 今井の転倒とともに独走となるサミエル・ルーネルズ(アメリカ、スクゥイッド・スクァッド)エリート女子 今井の転倒とともに独走となるサミエル・ルーネルズ(アメリカ、スクゥイッド・スクァッド) photo:Kei Tsuji / nobeyamacyclocross.ccエリート女子 転倒後、ルーネルズを追う今井美穂(Co2 Bicycle)エリート女子 転倒後、ルーネルズを追う今井美穂(Co2 Bicycle) photo:Kei Tsuji / nobeyamacyclocross.cc

エリート女子 3番手を走るエミリー・カチョレック(アメリカ、スクゥイッド・スクァッド)エリート女子 3番手を走るエミリー・カチョレック(アメリカ、スクゥイッド・スクァッド) photo:Kei Tsuji / nobeyamacyclocross.ccエリート女子 4番手を走る松本璃奈(TEAM SCOTT)エリート女子 4番手を走る松本璃奈(TEAM SCOTT) photo:Kei Tsuji / nobeyamacyclocross.cc


すると今年の全日本選手権で初めて取り入れられた溝をジャンプでクリアする今井が一気に先頭を奪い、追いかけたルーネルズがカチョレックと松本を切り離してレースが進んだ。今井とルーネルズが先頭グループを組んで進んだ4周目、「飛ぼうと思えば飛べるけれど、自信が無いので降車を選んだ」と言うルーネルズの背後で今井が大クラッシュしてしまう。顔面から着地した今井は大きな怪我なく再びレースを続行したものの、25秒以上開いた差は縮まらなかった。

ライバルの予期せぬ失速を味方につけたルーネルズは、そのまま危なげなく独走勝利。クラークと同じくスターライト幕張に続く国内UCIレース2連勝を飾ってみせた。その後方、2位には今井、3位には松本を舗装路の登りで切り離したカチョレックが入り、またしてもスクゥイッド勢が全員表彰台を射止める活躍をみせた。

エリート女子 勝利したサミエル・ルーネルズ(アメリカ、スクゥイッド・スクァッド)エリート女子 勝利したサミエル・ルーネルズ(アメリカ、スクゥイッド・スクァッド) photo:Kei Tsuji / nobeyamacyclocross.ccエリート女子 レースを振り返る今井美穂(Co2 Bicycle)とサミエル・ルーネルズ(アメリカ、スクゥイッド・スクァッド)エリート女子 レースを振り返る今井美穂(Co2 Bicycle)とサミエル・ルーネルズ(アメリカ、スクゥイッド・スクァッド) photo:Kei Tsuji / nobeyamacyclocross.cc

エリート女子表彰台エリート女子表彰台 photo:Kei Tsuji / nobeyamacyclocross.cc
エリート男子結果
1位アンソニー・クラーク(アメリカ、スクゥイッド・スクァッド)58’16”
2位エミール・ヘケレ(チェコ、スティーブンスバイクス・エミリオスポーツ)+29”
3位前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)+43”
4位小坂光(宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム)+44”
5位ギャリー・ミルバーン(オーストラリア、MAAP)+1’21”
6位織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)+1’26”
7位丸山厚(Team RIDLEY)+1’36”
8位沢田時(チームブリヂストンサイクリング)+1’49”
9位ケヴィン・ブラッドフォード(アメリカ)+2’02”
10位横山航太(シマノレーシング)+2’07”
エリート女子
1位サミエル・ルーネルズ(アメリカ、スクゥイッド・スクァッド)41’45”
2位今井美穂(Co2 Bicycle)+27”
3位エミリー・カチョレック(アメリカ、スクゥイッド・スクァッド)+43”
4位松本璃奈(TEAM SCOTT)+1’05”
5位フィオナ・モーリス(オーストラリア、MAAP)+1’29”
6位宮内佐季子(ClubLa.sistaOffroadTeam)+1’46”
7位西山みゆき(東洋フレーム)+2’37”
8位福田咲絵(AX cyclocross team)+3’03”
9位西形舞(TRCパナマレッズ)+3’07”
10位平田千枝(ClubLa.sistaOffroadTeam)+3’29”
text:So.Isobe
photo:Kei Tsuji/nobeyamacyclocross.cc、Makoto.AYANO
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