ジャパンカッププロバイク後編は、個性豊かな海外プロコンチ/コンチネンタルチームの数々。フィリッポ・ポッツァート(イタリア)の煌びやかなウィリエールなども紹介します。



ウィリエールトリエスティーナ・セッレイタリア/ウィリエール Cento 10 Pro、Cento 10 Air

フィリッポ・ポッツァート(イタリア)専用のウィリエール Cento 10 Pro Discフィリッポ・ポッツァート(イタリア)専用のウィリエール Cento 10 Pro Disc photo:So.Isobe
2色のメタリックをあしらう存在感あるバイク2色のメタリックをあしらう存在感あるバイク photo:So.Isobe約半数の選手がウィリエールの一体型ハンドル「ALABARDA」を使用。ポッツァートはシルバーメタリックのスペシャル品だ約半数の選手がウィリエールの一体型ハンドル「ALABARDA」を使用。ポッツァートはシルバーメタリックのスペシャル品だ photo:So.Isobe

ポッツァートのスペアバイクはリムブレーキ式ポッツァートのスペアバイクはリムブレーキ式 photo:So.Isobeサドルもポッツァート専用品。ニックネームの「マエストロ」がプリントされていたサドルもポッツァート専用品。ニックネームの「マエストロ」がプリントされていた photo:So.Isobe


フィリッポ・ポッツァート(イタリア)の再来日で話題を呼んだウィリエールトリエスティーナ・セッレイタリアでは、ポッツァートのみ最新のエアロモデルCento 10 Proを使用した。以前からチームバイクのデザインに携わる彼のスペシャルバイクは、ニックネームの「マエストロ」を冠し、オレンジとシルバーのメタリックで塗り分けられた特別バージョン。リムブレーキ/ディスクブレーキがそれぞれ一台ずつ持ち込まれ、ディスクブレーキ仕様をメインに選んでいた。

ポッツァート以外の選手は赤いCento 10 Airを使用ポッツァート以外の選手は赤いCento 10 Airを使用 photo:So.Isobe別体式のステムハンドルを使う選手も少なくなかった別体式のステムハンドルを使う選手も少なくなかった photo:So.Isobe


ポッツァートのCento 10 Proはフレームだけでなくハンドルやセッレイタリアのサドル、ウルサスのホイール、エリートのボトルケージに至るまで特別仕様で、おそらく今回のジャパンカップで最も存在感を放っていた一台。通常チームは機械式のR9100系デュラエースを使うが、ポッツァートのみR9150/R9170系デュラエースDi2(ディスクローターのみアルテグラ)と差別化されている。タイヤはヴィットリアのCORSA。別体式のステム/ハンドルをセットしたバイクも多かった。



NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ/デローザ PROTOS

マルコ・カノラ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ)のPROTOSはブラックマルコ・カノラ(イタリア、NIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ)のPROTOSはブラック photo:So.Isobe
ダークブルーのPROTOSはスペアとして使用されていたダークブルーのPROTOSはスペアとして使用されていた photo:So.IsobeタイヤはIRC。チューブラー率が高いが、テスト中と思われるチューブレス/クリンチャータイヤの姿もあったタイヤはIRC。チューブラー率が高いが、テスト中と思われるチューブレス/クリンチャータイヤの姿もあった photo:So.Isobe


日伊混成チームのNIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニが使うバイクはデローザのPROTOS。基本的にチームバイクはオレンジだが、エースを担うマルコ・カノラ(イタリア)は唯一ブラックのPROTOSを使用。シーズン序盤から使用していたダークブルーのスペシャルカラーはスペアバイクとしてチームカーのルーフ上に搭載されていた。

コンポーネントはカンパニョーロのスーパーレコードEPS。BORA ULTRAに組み合わせるタイヤはIRCで、チューブラー率が高めながら「RACING TEAM」ロゴのテスト品と思われるチューブレス/クリンチャータイヤの姿も確認できた。



ノボ ノルディスク/コルナゴ CONCEPT

ノボ ノルディスクのコルナゴ CONCEPTノボ ノルディスクのコルナゴ CONCEPT photo:So.Isobe
FSAの選手供給用ステムを備えたバイクが多かったFSAの選手供給用ステムを備えたバイクが多かった photo:So.Isobeコンポーネントは全選手が機械式デュラエースだったコンポーネントは全選手が機械式デュラエースだった photo:So.Isobe


1型糖尿病を患う選手のみで構成され、病に苦しむ子供たちに夢と希望を与える使命を持ちつつ走るノボ ノルディスクのバイクはコルナゴ。昨年まではC60などを使用していたが、今年はメインバイクをエアロロードのCONCEPTに切り替えたようだ。今回ジャパンカップに参加したプロコンチームは、ウィリエール、デローザ、コルナゴと全てイタリアンブランドのバイクを使用していたことになる。

パワーメーターとクランクはSRM。パワーメーターとクランクはSRM。 photo:So.Isobeマキシスのエンデュランスチューブラータイヤ、VELOCITA(28c)を使うマキシスのエンデュランスチューブラータイヤ、VELOCITA(28c)を使う photo:So.Isobe


コンポーネントはデュラエースの機械式で、現行のR9100系と旧型の9000系を交えた構成。SRMのカーボンクランクを組み合わせ、ペダルは台湾ブランドのXPEDOというブランド。ハンドル周りとホイールはFSA/ヴィジョンで統一されており、マキシスの28cオンリーというエンデュランスチューブラータイヤ「VELOCITA」の使用率が高かった。ボトルケージはアランデルで、サドルはセッレイタリア。



オーストラリアンサイクリングアカデミー・ライドサンシャインコースト/リドレー NOAH、HELIUM

メンバー中唯一HELIUMを使用したマイケル・ポッター(オーストラリア)メンバー中唯一HELIUMを使用したマイケル・ポッター(オーストラリア) photo:So.Isobe
チームのメインバイクはエアロロードのNOAHだチームのメインバイクはエアロロードのNOAHだ photo:So.IsobeC-BEAR製のセラミックベアリングで回転性能をチューニングしているC-BEAR製のセラミックベアリングで回転性能をチューニングしている photo:So.Isobe


マイケル・ポッター(オーストラリア)がツール・ド・とちぎで総合優勝するなど日本でも認知度の高いオーストラリアンサイクリングアカデミー・ライドサンシャインコーストが駆るのは、リドレーの軽量オールラウンダーHELIUMとエアロロードのNOAH。新型のNOAH FASTは使用されていなかった。全車ライトグレーに淡い水色を加えたカラーリングが印象的だ。

トラック競技上がりのスピードマンを揃えるだけあってNOAHの使用率が高いが、エーススプリンターのポッターはHELIUMをチョイス。更にヘッドセットのトップキャップを抜き、下向きのステムを装備することで低いポジションにセッティングしていた。コンポーネントはシマノDi2で、現行型のデュラエースとアルテグラが6台中それぞれ3台ずつ。ステージズのパワーメーターを使い、DTスイスのハブで組んだフォルツァのホイールにピレリのP ZERO VELOタイヤを組み合わせていた。



リュブリャナ・グスト・ザウラム/グスト RCR TEAM

リュブリャナ・グスト・ザウラムのグスト RCR TEAMリュブリャナ・グスト・ザウラムのグスト RCR TEAM photo:So.Isobe
コンポーネントはスラム各種。QUARQのパワーメーターを装着するのが基本コンポーネントはスラム各種。QUARQのパワーメーターを装着するのが基本 photo:So.Isobeサドルはスロベニアの超軽量ブランド「ベルク」の製品だというサドルはスロベニアの超軽量ブランド「ベルク」の製品だという photo:So.Isobe


ツール・ド・ラヴニール総合覇者タデイ・ポガチャル(スロベニア)の参戦で話題を呼んだリュブリャナ・グスト・ザウラムは、例年同様台湾の自転車輸入代理店、アタッキ社がプロデュースするオリジナルブランド「グスト(GUSTO)」のRCR TEAMを使用した。

コンポーネントは昨年から変わらずスラムのREDやFORCE(eTapは供給されていない)だが、ホイールはジップから「アタッキ」に変更。60mmハイトリムの使用率が高く、ハブは細身のもの。タイヤはコンチネンタルで統一しているが、CONPETITIONをはじめエンデュランス用のGATORSKINなどモデルはまちまち。サドルとナンバープレートホルダーはスロベニアの超軽量製品ブランド「ベルク」の製品とメカニックは話していた。



トレンガヌ・サイクリングチーム/ラピエール XELIUS、AIRCODE

トレンガヌ・サイクリングチームのラピエール XELIUSトレンガヌ・サイクリングチームのラピエール XELIUS photo:So.Isobe
こちらはエアロロードのAIRCODEこちらはエアロロードのAIRCODE photo:So.Isobe携帯ポンプのホルダーを装着したままレースを走った選手も携帯ポンプのホルダーを装着したままレースを走った選手も photo:So.Isobe


マレーシアの人気チーム、トレンガヌ・サイクリングチームの使用ブランドは今年もラピエールで、オールラウンダーのXELIUSとエアロロードのAIRCODEを選手の好みで使い分けている。市販品のFDJレプリカカラーが供給されているため、自チームに関係ないロゴは黒いビニールテープで目張り済みだ。

シマノがスポンサードしているため、パワーメーター装備のR9150系デュラエースで全バイクを統一するほか、ハンドルやボトルケージなども全てPRO。タイヤはコンチネンタルで、エンデュランスモデルのGATORSKINも使われていた。



タイランド・コンチネンタルサイクリングチーム/スペシャライズド S-WORKS TARMAC

タイランド・コンチネンタルサイクリングチームのスペシャライズド S-WORKS TARMACタイランド・コンチネンタルサイクリングチームのスペシャライズド S-WORKS TARMAC photo:So.Isobe
ホイールは基本的にジップだが、旧型デュラエースやノーブランド品も使用ホイールは基本的にジップだが、旧型デュラエースやノーブランド品も使用 photo:So.Isobeコラム径の異なるジャイアントのCONTACT SLRハンドルを使う選手もコラム径の異なるジャイアントのCONTACT SLRハンドルを使う選手も photo:So.Isobe


創設2年目のタイランド・コンチネンタルサイクリングチームが使うのはスペシャライズドのS-WORKS TARMAC(2016年モデル)。RED(eTap/機械式)やFORCEなどスラムの各コンポーネントを使い、ホイールは基本的にジップながら旧型デュラエースやノーロゴの製品も混用。プーチョン・サイウドンシン(タイ)はコラム径が太い(1-1/4)ジャイアントのOverDrive2規格に対応したCONTACT SLRハンドルを、TARMACの1-1/8コラムにシムを噛ませることで(半ば無理やり)使用していた。



セブンイレブン・クリック・ロードバイクフィリピン/タオカス STRIKER R、ARROW

セブンイレブン・クリック・ロードバイクフィリピンのタオカス STRIKER Rセブンイレブン・クリック・ロードバイクフィリピンのタオカス STRIKER R photo:So.Isobe
ホイールはSUPERTEAMホイールはSUPERTEAM photo:So.IsobeALIANTEの表皮を張り替えたと思われるサドルALIANTEの表皮を張り替えたと思われるサドル photo:So.Isobe


ジャパンカップ初参戦を果たしたセブンイレブン・クリック・ロードバイクフィリピンは「アジアンパワーテクノロジー」を謳うタオカスを使用する。オールラウンダーのSTRIKER RとエアロロードのARROWを乗り分けていた。コンポーネントはシマノの機械式各種で、ホイールはSUPERTEAMというブランドの製品。フィジークALIANTEの表皮を張り替えたと思われるサドルも確認できた。

text&photo:So.Isobe
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