トレーナーやストレージなどを手がけるジャパニーズブランド、ミノウラ。フロントフォーク固定式のハイブリッドローラーにアップデートが加えられた「FG-542」がリリースされる。ローラートレーニング入門者から高負荷を求めるシリアスライダーまでカバーする負荷レンジに調整される他、使い勝手を高める進化を遂げている。



ミノウラ FG-542ミノウラ FG-542 (c)フカヤ
フロントフォークを固定し、リアは3本ローラー台のようにフリーな状態にしておくハイブリッド式ローラー台「FG-542」。この方式は固定ローラーのような安定感と3本ローラーの実走感を両立することが魅力だ。また、コンパクトに折りたたむこともできるため、遠征レースのアップ用としても重宝されている。

ミノウラはハイブリッド式ローラー台の第1作としてFG-540を用意していたが、今回ユーザーの声を受けてアップデート。今回紹介するFG-542として登場した。基本的な造りは現行モデルから継続しており、ユーザビリティを高めるべく各所に改良が加えられている。

大きな変更点の1つは負荷ユニットの見直しだ。7段階で調節できるマグネット式ユニットを今作も採用しているが、負荷のレンジを拡大する調整が施されている。負荷1の場合は時速40km相当を出したとしても、ユニットが掛ける負荷は136ワット。負荷7の場合は同様の状況で311ワットの負荷が掛かる設定。幅広い負荷レンジは、軽いフィットネス目的のライダーから、高負荷を求めるシリアスな競技者まで対応してくれるはずだ。

折りたたむことができるため、遠征時に持ち運びやすい折りたたむことができるため、遠征時に持ち運びやすい (c)フカヤジョイント部分の剛性を高め、ねじれを発生しにくくしたジョイント部分の剛性を高め、ねじれを発生しにくくした (c)フカヤセンターレールに目盛りが記載されたことで、セッティングが行いやすくなっているセンターレールに目盛りが記載されたことで、セッティングが行いやすくなっている (c)フカヤ


負荷ユニット周りではベルト形状の変更もFG-542のポイント。リブベルト形状を採用することで、FG-540では必要だった微調整を可能な限り少なくしているという。テンションを掛けすぎれば負荷は大きくなり、張り具合が緩ければ滑りや騒音の原因となるベルト周りのメンテナンス性の向上は嬉しい改良だ。

加えて、フォーク固定台座と後部ユニットを繋ぐクイックリリース部分は剛性を高め、力をかけてトレーニングした際に発生していた前後のねじれに対応。ホイールベース調整用のセンターレールには目盛りを記載することで、毎回同じ位置で乗車しやすくなった。遠征などで持ち運んだ際も、使用する自転車に合わせて素早くセンターレールをセッティングすることができる。

ベルト形状を見直すことでメンテナンス性を向上させたベルト形状を見直すことでメンテナンス性を向上させた (c)フカヤFG-542では12mmスルーアクスル用のアダプターが標準で装備されるようになった。ディスクブレーキロードやシクロクロスバイクで標準規格として位置づけられる12mmスルーアクスルに購入直後から対応させられるのは非常に使い勝手が良い。もちろん従来どおり9mmクイックリリースと15mmスルーにも対応している。いずれもエンド幅は100mm用。ブースト規格の110mm幅はオプション品で対応する。

樹脂パーツを赤から黒色に、デカールグラフィックも新しいデザインに変更されたミノウラのハイブリッド式ローラー台「FG-542」。製品重量は10.1kgと変更なし。対応タイヤサイズは26~29インチ、対応ホイールベースは950~1200mm。価格は51,000円(税抜)。



ミノウラ FG-542
重 量:10.1kg
サイズ:幅 760×長さ 1250~1510×高さ 460~560mm
対応タイヤサイズ:26~29 インチ 対応ホイールベース:950~1200mm
対応規格:9mmQR・12・15mm スルーアクスル/100mm(※110mm 幅はオプション品にて対応)
付属品:12mm スルーアクスルアダプター
価 格:51,000円(税抜)

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