世界選手権を前にボーラ・ハンスグローエが記者会見を開き、現世界王者ペテル・サガン(スロバキア)ら6名の契約延長を発表。兄ユライやダニエル・オス(イタリア)らと共に2021年まで現チームに残留することとなる。



ボーラ社のキッチンを使った実演を眺めるペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)ボーラ社のキッチンを使った実演を眺めるペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) (c)BORA-hansgrohe
記者会見が行われたのは、世界選手権開催地インスブルックから1時間ほどの場所に位置するボーラ社の新社屋。サガンやラルフ・デンクGM、ボーラ社のCEO、ハンスグローエ社のプロジェクトマネージャーが同席し、質疑応答やボーラ社のキッチンシステムを使った実演が行われた。

もともとボーラへの移籍時に2019年までの3年契約を結んでいたサガンだが、今回新たに2020年、そして2021年の追加延長を発表することに。兄ユライやエリック・バスカ(スロバキア)、マチェイ・ボドナール(ポーランド)、ダニエル・オス(イタリア)、そしてマークス・ブルグハート(ドイツ)も同じく2021年までの契約延長が発表されている。なお契約金については触れられていない。

サガンは「2021年いっぱいまでチームと契約できて嬉しく思っているよ。現在の契約はもう一年残っているけれど、今回の決断は自分にとってごく自然なことだった。これまでチームと過ごした2年間を楽しんできたし、移籍したいという気も起きなかった。困難な時であっても信頼やサポート、そして信念を与えてくれたチームとのこれからは、これまでの2年間同様に充実したものになると思う」とコメントしている。

以下はラルフ・デンクGMのコメント。「自転車競技をより広めるために素晴らしい活躍をしてくれているスターと、これからもタッグを組めることが嬉しいよ。我々にとっては今年が2年目のワールドツアーだったが、既にたくさんの功績を収めることができている。特にペテルのパリ〜ルーベの優勝は一つのハイライトと言えるだろう。でも我々は満足することなく更なる成功を目指している。引き続き野心的な目標を持ち続け、ペテルと共に更なる若手育成にもチャレンジしていきたい。例えばパトリック・コンラッドやパスカル・アッカーマン、エマヌエル・ブッフマンなどは良い例。より多くの若い才能を軌道に乗せるべく、その核となるペテルと成長していきたいと考えている」。



text:So.Isobe
photo:BORA-hansgrohe