ツアー・オブ・ブリテン4ステージは大会2度目の集団スプリントに持ち込まれ、アンドレ・グライペル(ベルギー、ロット・スーダル)が大会2勝目。総合首位のパトリック・ベヴィン(ニュージーランド、BMCレーシング)は3着に入りボーナスタイムを4秒獲得した。
ぬいぐるみをプレゼントされるアンドレ・グライペル(ベルギー、ロット・スーダル) photo:www.tourofbritain.co.uk
いつでも人気のチームスカイと、チームリーダーのワウト・プールス(オランダ) photo:www.tourofbritain.co.uk
ウォリックシャーにある街ヌニートンからスタート photo:www.tourofbritain.co.uk
イングランドはウォリックシャーにある街ヌニートンから、数字の「6」を描くようにロイヤル・レミントン・スパを目指すツアー・オブ・ブリテン(UCI2.HC)第4ステージ。途中に山岳ポイントが3箇所用意されているが、前日よりアップダウンは控えめで、基本的にはスプリンター向けのレイアウトだ。
中盤を過ぎても逃げが決まらなかった前日とは異なり、この日はスタートと同時に逃げが決まった。第1ステージで逃げて山岳賞を獲得したニコラス・ドラミニ(南アフリカ、ディメンションデータ)が唯一のワールドツアー所属選手で、ポール・オフスラン(フランス、ディレクトエネルジー)と、その他イギリス勢がここに加わり先を急ぐ。
メイン集団はロット・スーダルやミッチェルトン・スコット、そしてリーダーチームのBMCレーシングがコントロールを担った。最大タイム差3分台で逃げたエスケープ内ではドラミニが山岳ポイント連取に成功したため、この日終了時点でチームメイトのスコット・デーヴィス(イギリス)から取り戻す形で再び山岳賞ジャージ着用の権利を得ている。
イギリスのコンチネンタルチーム勢がアタックを繰り出す photo:www.tourofbritain.co.uk
3分程度の差を維持して逃げるエスケープ photo:www.tourofbritain.co.uk
歴史深い街並みを抜けていくプロトン photo:www.tourofbritain.co.uk
ケニルワース城址横を通過していく photo:www.tourofbritain.co.uk
途中の1級山岳イルミントンには多数のファンが詰め掛けた photo:www.tourofbritain.co.uk
後半に入るとメイン集団はイェンス・クークレール(ベルギー、ロット・スーダル)と6日間レースのスペシャリストであるイーリョ・ケイセ(ベルギー、クイックステップフロアーズ)のスピードアップによって逃げとのタイム差を削り、残り3.5kmでキャッチ。同時にスプリンターチームの激しい位置取り争いが勃発した。
ディメンションデータやチームスカイ、ロット・スーダルが激しく競り合うが、組織的に集団を牛耳るチームは現れない。EFエデュケーションファースト・ドラパック有利な状態でラスト1kmバナーを越えたが、キャメロン・マイヤー(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)と0秒差の総合首位に立つパトリック・ベヴィン(ニュージーランド、BMCレーシング)がラスト350mの最終左直角コーナーでインを突いた。
「コーナーが明暗を分ける事態が考えられたので、その前に何かしてやろうと考えていた」というベヴィンが最終ストレートでロングスプリントに出るが、その背後から抜け出したのはアンドレ・グライペル(ベルギー、ロット・スーダル)だった。徐々に失速するベヴィンをパスし、背後のサーシャ・モードロ(イタリア、EDエデュケーションファースト・ドラパック)を寄せ付けず先着。36歳のベテランスプリンターが2勝目で健在ぶりをアピールした。
ステージ2勝目を飾ったアンドレ・グライペル(ベルギー、ロット・スーダル) photo:www.tourofbritain.co.uk
総合リードを4秒広げたパトリック・ベヴィン(ニュージーランド、BMCレーシング) photo:www.tourofbritain.co.uk
再び山岳賞ジャージに袖を通したニコラス・ドラミニ(南アフリカ、ディメンションデータ) photo:www.tourofbritain.co.uk
「最終コーナーを抜けてからフィニッシュまでは300m。遠いけどそこから全力で行くと決めていたんだ。ゴールまで届くと確信があった。今日は特にホフランドとクークレールが素晴らしい働きで集団を率いてくれた。彼らのセットアップでリラックスしてスプリントに臨むことができたんだ」と、グライペルはチームメイトの働きを称えた。
また。グライペルとモードロに交わされながらも3位に留まったベヴィンは、ボーナスタイム4秒を獲得。総合リードを若干広げることに成功した。
翌日のチームタイムトライアルは14kmと短距離ながら、中間計測ポイントを過ぎた先は距離6kmで標高差300mを登る登坂区間。前半でのスピードと後半の登坂力、そして機材選択が問われることになるだろう。



イングランドはウォリックシャーにある街ヌニートンから、数字の「6」を描くようにロイヤル・レミントン・スパを目指すツアー・オブ・ブリテン(UCI2.HC)第4ステージ。途中に山岳ポイントが3箇所用意されているが、前日よりアップダウンは控えめで、基本的にはスプリンター向けのレイアウトだ。
中盤を過ぎても逃げが決まらなかった前日とは異なり、この日はスタートと同時に逃げが決まった。第1ステージで逃げて山岳賞を獲得したニコラス・ドラミニ(南アフリカ、ディメンションデータ)が唯一のワールドツアー所属選手で、ポール・オフスラン(フランス、ディレクトエネルジー)と、その他イギリス勢がここに加わり先を急ぐ。
メイン集団はロット・スーダルやミッチェルトン・スコット、そしてリーダーチームのBMCレーシングがコントロールを担った。最大タイム差3分台で逃げたエスケープ内ではドラミニが山岳ポイント連取に成功したため、この日終了時点でチームメイトのスコット・デーヴィス(イギリス)から取り戻す形で再び山岳賞ジャージ着用の権利を得ている。





後半に入るとメイン集団はイェンス・クークレール(ベルギー、ロット・スーダル)と6日間レースのスペシャリストであるイーリョ・ケイセ(ベルギー、クイックステップフロアーズ)のスピードアップによって逃げとのタイム差を削り、残り3.5kmでキャッチ。同時にスプリンターチームの激しい位置取り争いが勃発した。
ディメンションデータやチームスカイ、ロット・スーダルが激しく競り合うが、組織的に集団を牛耳るチームは現れない。EFエデュケーションファースト・ドラパック有利な状態でラスト1kmバナーを越えたが、キャメロン・マイヤー(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)と0秒差の総合首位に立つパトリック・ベヴィン(ニュージーランド、BMCレーシング)がラスト350mの最終左直角コーナーでインを突いた。
「コーナーが明暗を分ける事態が考えられたので、その前に何かしてやろうと考えていた」というベヴィンが最終ストレートでロングスプリントに出るが、その背後から抜け出したのはアンドレ・グライペル(ベルギー、ロット・スーダル)だった。徐々に失速するベヴィンをパスし、背後のサーシャ・モードロ(イタリア、EDエデュケーションファースト・ドラパック)を寄せ付けず先着。36歳のベテランスプリンターが2勝目で健在ぶりをアピールした。



「最終コーナーを抜けてからフィニッシュまでは300m。遠いけどそこから全力で行くと決めていたんだ。ゴールまで届くと確信があった。今日は特にホフランドとクークレールが素晴らしい働きで集団を率いてくれた。彼らのセットアップでリラックスしてスプリントに臨むことができたんだ」と、グライペルはチームメイトの働きを称えた。
また。グライペルとモードロに交わされながらも3位に留まったベヴィンは、ボーナスタイム4秒を獲得。総合リードを若干広げることに成功した。
翌日のチームタイムトライアルは14kmと短距離ながら、中間計測ポイントを過ぎた先は距離6kmで標高差300mを登る登坂区間。前半でのスピードと後半の登坂力、そして機材選択が問われることになるだろう。
ステージ結果
1位 | アンドレ・グライペル(ベルギー、ロット・スーダル) | 4h22'04" |
2位 | サーシャ・モードロ(イタリア、EDエデュケーションファースト・ドラパック) | |
3位 | パトリック・ベヴィン(ニュージーランド、BMCレーシング) | |
4位 | リック・ツァベル(ドイツ、カチューシャ・アルペシン) | |
5位 | カルロス・バルベロ(スペイン、モビスター) | |
6位 | エミルス・リーペンス(ラトビア、ワンプロサイクリング) | |
7位 | ロマン・カーディス(フランス、ディレクトエネルジー) | |
8位 | ダニエル・マクレー(アメリカ、EDエデュケーションファースト・ドラパック) | |
9位 | アンドリュー・テナント(イギリス、キャニオン・アイスベルグ) | |
10位 | ガブリエル・クライグ(イギリス、チームウィギンズ) |
個人総合成績
1位 | パトリック・ベヴィン(ニュージーランド、BMCレーシング) | 15h25'11" |
2位 | キャメロン・マイヤー(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) | +04 |
3位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) | +06" |
4位 | ヤシャ・ズッタリン(ドイツ、モビスター) | +16" |
5位 | ワウト・プールス(オランダ、チームスカイ) | |
6位 | クリス・ハミルトン(オーストラリア、サンウェブ) | |
7位 | ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ) | |
8位 | プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ) | |
9位 | ヒュー・カーシー(イギリス、EFエデュケーションファースト・ドラパック) | +23" |
10位 | スコット・デーヴィス(イギリス、ディメンションデータ) | +26" |
ポイント賞
1位 | パトリック・ベヴィン(ニュージーランド、BMCレーシング) | 40pts |
2位 | アンドレ・グライペル(ベルギー、ロット・スーダル) | 30pts |
3位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、クイックステップフロアーズ) | 27pts |
山岳賞
1位 | ニコラス・ドラミニ(南アフリカ、ディメンションデータ) | 34pts |
2位 | スコット・デーヴィス(イギリス、ディメンションデータ) | 26pts |
3位 | マシュー・ホルムズ(イギリス、マディソン・ジェネシス) | 24pts |
チーム総合成績
1位 | モビスター | 46h17'35" |
2位 | ロットNLユンボ | |
3位 | クイックステップフロアーズ | +14" |
text:So.Isobe
photo:www.tourofbritain.co.uk
photo:www.tourofbritain.co.uk
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