ツール・ド・フランス第15ステージで暴力的行為を振る舞い失格となっていたジャンニ・モスコン(イタリア、チームスカイ)へ5週間の出場停止処分が言い渡された。チームスカイとモスコン本人は受け入れる旨を表明している。



ツール開幕前のチーム記者会見でインタビューを受けるジャンニ・モスコン(イタリア、チームスカイ)ツール開幕前のチーム記者会見でインタビューを受けるジャンニ・モスコン(イタリア、チームスカイ) photo:Kei Tsuji
問題となっているのは、ツール15ステージの序盤、並走するエリー・ジェスベール(フランス、フォルトゥネオ・サムシック)に殴りかかるモスコンの姿が映像で捉えられたこと。モスコンはステージ終了後に失格処分となり、チームもジェスベールとその所属チームに対する謝罪を表明していた。そしてUCIは事件から2週間後の本日8月8日にプレスリリースを出し、モスコンに対する一時出場停止処分を発表。期間は8月8日から9月12日までの5週間で、モスコンが大きな処分を受けるのはこれが3度目だ。

チームスカイ側もプレスリリースにて処分受け入れを表明した。その中でモスコンは「UCIから与えたれた処分を受け入れる。ついカッとなってやってしまったことで、彼を殴るつもりはなかった。映像でも分かる通り実際に彼に手は届いていないものの、自分の取った行動に後悔している。ジェスベールとチームに対しては謝罪を申し入れている」と語っている。

「ジャンニが自分の行動を心から反省し、ここから多くのことを学んでくれると信じている」とは、チームGMのデイヴ・ブレイルスフォード氏。「我々チームスカイは全選手一人一人に対して注意監督する義務がある。彼のキャリアは浅くまだ若い。これから彼が学び前進するためのサポートを継続していく」とも語っている。

text:So.Isobe

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