2009年3月11日、ツール・ド・台湾(UCI2.2)の第4ステージが行なわれ、上りゴールでのスプリント勝負を鈴木真理(シマノレーシング)が制して優勝。西谷泰治(愛三工業レーシングチーム)が同タイムの2位に入り、日本勢がワンツーを独占した。鈴木は「今日の勝利はチームの勝利」とコメント。

ゴールスプリントを制した鈴木真理(日本、シマノレーシング)ゴールスプリントを制した鈴木真理(日本、シマノレーシング) photo:yuki/シマノレーシング
山岳賞ジャージを獲得した鈴木真理(シマノレーシング)山岳賞ジャージを獲得した鈴木真理(シマノレーシング) photo:www.khhtri.org.tw第4ステージは彰化市内の大周回コースで行なわれた。コースは序盤の山岳ポイント(標高251m)を除いてフラットだが、最後はラスト1kmで高低差100mを駆け上がる。

レースは中盤の平坦区間でアタックが繰り返され、飯野嘉則(シマノレーシング)や福田真平(チームブリヂストン・アンカー)を含む8名の逃げグループが形成。この8名は最大3分のリードを得た。

しかし総合5位のクルジストフ・ジェゾウスキー(ポーランド、メリダヨーロッパ)も逃げに入っていたため、メイン集団はリーダージャージ擁するカザフスタンナショナルチームがペースを落とさずに追走。このカザフスタンの追い上げにより結局8名はラスト5kmで吸収。集団はポジション争いを繰り広げらながら最後の上りに挑んだ。

イエロージャージをピーター・マクドナルド(オーストラリア、ドラパック・ポルシェ)イエロージャージをピーター・マクドナルド(オーストラリア、ドラパック・ポルシェ) photo:www.khhtri.org.tw最後は上りスプリントバトルが繰り広げられ、西谷泰治(愛三工業レーシングチーム)を抑えた鈴木真理(シマノレーシング)が先頭でゴール。鈴木が両手を挙げてゴールラインを駆け抜けた。

同タイムでゴールしたピーター・マクドナルド(オーストラリア、ドラパック・ポルシェ)が総合トップに。鈴木と西谷の2人も総合5位と6位に浮上。同時に鈴木は山岳賞ジャージを獲得した。

鈴木真理選手コメント(チームブログより)
「今日の勝利はチームの勝利です。このレースのこのステージの為に準備してきて、シマノのメンバー達と勝利を狙った動きをして本当に勝つことができた!プレッシャーもありましたが自分自身にも勝つことができて本当に安心しました!!」


ツール・ド・台湾2009第4ステージ結果 138km
1位 鈴木真理(日本、シマノレーシング)3h09'04"
2位 西谷泰治(日本、愛三工業レーシングチーム)
3位 アフマド・ハイダル(マレーシアナショナルチーム)
4位 ピーター・マクドナルド(オーストラリア、ドラパック・ポルシェ)
5位 ジェシー・アンソニー(アメリカ、チームタイプ1)+03"
6位 モハメドファリス・アブダルラザク(マレーシアナショナルチーム)
7位 クアンフア・ライ(台湾、ジャイアントアジア)
8位 トーマス・キエンディース(ポーランド、メリダヨーロッパ)
9位 ロジャー・ブーシャ(スイス、ステッグコンピューター)
10位 クルジストフ・ジェゾウスキー(ポーランド、メリダヨーロッパ)

個人総合成績
1位 ピーター・マクドナルド(オーストラリア、ドラパック・ポルシェ)10h11'15"
2位 ロマン・ジイエンターエフ(カザフスタンナショナルチーム)+05"
3位 ソ・ソクキュ(韓国、ソウルサイクリング)+15"
4位 クルジストフ・ジェゾウスキー(ポーランド、メリダヨーロッパ)+26"
5位 鈴木真理(日本、シマノレーシング)+28"
6位 西谷泰治(日本、愛三工業レーシングチーム)+29"
7位 アフマド・ハイダル(マレーシアナショナルチーム)+34"
8位 パク・ソンホ(韓国、ソウルサイクリング)+35"
9位 辻善光(日本、マトリックス・パワータグ)+42"
10位 タン・ワンイプ(香港、香港チーム)+44"

ポイント賞
パク・ソンホ(韓国、ソウルサイクリング)

山岳賞
鈴木真理(日本、シマノレーシング)

アジアンライダー賞
ロマン・ジイエンターエフ(カザフスタンナショナルチーム)

チーム総合成績
ドラパック・ポルシェ