UCI(国際自転車競技連盟)が「アジェンダ2022」を発表し、今後4年間の取り組み内容を明らかにした。その中でUCIはこれまでトライアルとして許可されていたロードレースとBMXでのディスクブレーキ使用を今年7月1日に全面解禁することを明らかにしている。


フランスのアルゾンで3日間にわたって行われたUCIマネージメント委員会の会合を経て、6月21日、UCIが今後4年間の方針をまとめた「アジェンダ2022」を発表した。

これまで3年間にわたって行われてきたディスクブレーキのトライアル(試行)が終了し、7月1日から正式にロードレースとBMXレースでの新ブレーキシステム使用が許可される。チームや選手、メカニック、ファン、コミッセール、WFSGI(世界スポーツ用品工業連盟)の承認を得て、マウンテンバイクやシクロクロス、トライアルに続いて正式にディスクブレーキが解禁されることとなった。7月のツール・ド・フランスでも引き続きディスクブレーキを使用しないと宣言しているチームもあるが、これを機にブレーキシステム移行の流れが世界的に加速するとみられる。

キャニオン・スラム所属のティファニー・クロムウェル(オーストラリア、UniSAオーストラリア)はディスクブレーキを投入キャニオン・スラム所属のティファニー・クロムウェル(オーストラリア、UniSAオーストラリア)はディスクブレーキを投入 photo:Kei Tsuji / TDWsport
さらにUCIは女性選手の活動環境を改善するための「コード・オブ・コンダクト(行動規範)」を発表。これは女性選手が直面する可能性があるハラスメントを厳格に取り締まるもので、2019年からすべてのUCI女子レースの関係者が署名しなければならず、違反者には罰則が与えられる。

男女平等の取り組みも強化され、契約や賞金の金額を平等にすることで、男女に平等なプロフェッショナルな環境を提供。具体的な例として、シクロクロスのUCIワールドカップ総合成績の賞金を2021〜2022年シーズンを目標に同額にする。2020〜2021年シーズンからシクロクロスに女子ジュニア(17〜18歳)のカテゴリーが追加されることに。また、UCIのロード世界選手権やワールドカップの表彰式では「性別の公平性を保証する」としており、つまりこれはポディウムガールの廃止を意味している。

UCIはさらに一歩踏み出す。4年に1度の自転車競技の祭典として、2023年から様々な自転車競技種目を統合した世界選手権を開催するコンセプトを発表した。これは17〜19日間にわたる大規模な大会で、ロードレース、MTB(クロスカントリー、ダウンヒル)、トラックレース、BMX、アーバンサイクリング(BMXフリースタイルパーク、トライアル、MTBエリミネーター)、パラサイクリングロード、パラサイクリングトラック、インドアサイクリング(サイクルフィギュア、サイクルボール)、グランフォンドの世界選手権を統合したもの。UCIによると全種目を合わせて2,600名のエリート選手と6,000名のアマチュア選手が参加し、夏季オリンピックの前年に自転車競技への大きな関心を集めることができるとしている。

リーダージャージを着る世界王者ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)とダヴィ・ラパルティアンUCI会長リーダージャージを着る世界王者ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)とダヴィ・ラパルティアンUCI会長 photo:Kei Tsuji / TDWsport

今回の発表を受けてダヴィ・ラパルティアンUCI会長は「アジェンダ2022の承認を嬉しく思う。これは選手だけでなく連盟に関係する全ての男女の機会均等を保証する重要なイニシアチブであり、私が優先的に進めたいと思っていたもの。UCI世界選手権を大きな祭典として同じ場所で同じ期間に行うことも全く新しいコンセプトだ」と語っている。

text:Kei Tsuji
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