ツアー・オブ・ジャパンのいなべステージで落車負傷し、リタイアとなった新城幸也(バーレーン・メリダ)のクリテリウム・デュ・ドーフィネ出場がアナウンスされた。「チャンスを与えてくれたチームに応えたい」とコメントしている。



ミヤタサイクル主催のアフターパーティーに参加した新城幸也(バーレーン・メリダ)ミヤタサイクル主催のアフターパーティーに参加した新城幸也(バーレーン・メリダ) photo:So.Isobeツアー・オブ・ジャパンではリタイア後もチームに帯同し、ファンサービスに努めていたツアー・オブ・ジャパンではリタイア後もチームに帯同し、ファンサービスに努めていた photo: Yuichiro Hosoda


いなべステージでの落車によって左目上下の裂傷、上唇の裂傷、左肩肩峰骨折を負い、翌日に途中リタイアを決めた新城だが、その後は順調に回復。プレスリリースには「傷を覆うガーゼの範囲も小さくなってきました。まだ肩甲骨に若干の痛みが残るものの、自転車には乗れています」と現在の様子が語られている。

リタイア後もチームに帯同し、アフターパーティーや取材対応、JOCでの身体測定を行ってから5月30日にはフランスの自宅に戻った新城。回復具合から今後のスケジュールに変更はなく、ツール・ド・フランスの前哨戦であるクリテリウム・デュ・ドーフィネ(UCIワールドツアー)への出場が確定。

ツールメンバー入りを占う上で非常に重要なレースにおいて、フランコ・ペリツォッティ(イタリアン)、ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア)らと共に、マイヨジョーヌを目差すヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア)のアシストを務めることとなる。

「正直、怪我の具合も、脚の調子が戻っているかも走ってみなければわからないという状態です。復帰戦にしては、かなり過酷でハイレベルなレースですが…。メンバーを変更せずに、出場のチャンスを与えてくれたチームの期待に応えるためにも、頑張ります」と新城は語っている。

text:So.Isobe