タイで開催されるステージレース「ツアー・オブ・タイランド」が、4月1日に開幕。第1ステージはチーム右京のレイモンド・クレダーがスプリントを制して優勝。過去に総合優勝経験のあるキナンサイクリングチームの中島康晴が4位に入った。



ツアー・オブ・タイランドは、ツアー・オブ・ジャパンと同じUCI2.1クラスとして開催されるステージレース。毎年日本チームの参加があり、過去に日本人選手が活躍したレースだ。

第1ステージ スタート直後から雨の中のレースとなった第1ステージ スタート直後から雨の中のレースとなった photo:Satoru Kato
愛三工業レーシングチーム愛三工業レーシングチーム photo:Satoru Katoインタープロ・ストラダリーサイクリングインタープロ・ストラダリーサイクリング photo:Satoru Kato

キナンサイクリングチームキナンサイクリングチーム photo:Satoru Katoシマノレーシングチームシマノレーシングチーム photo:Satoru Kato

チーム右京チーム右京 photo:Satoru Kato今年は6日間6ステージ、計1080km。全ステージがラインレースで構成される。日本からは、愛三工業レーシングチーム、インタープロ・ストラダリーサイクリング、キナンサイクリングチーム、シマノレーシングチーム、チーム右京の5チームが出場する。

初日はタイの首都バンコクの南に位置するパッタヤーから東に進み、チャンタブリーにフィニッシュする207.1km。アップダウンはほとんど無く、およそ50kmごとに3ヶ所の中間スプリントが設定される平坦コースだ。

この日は朝から曇り。日差しが無い分、タイとしては気温は低めだが湿度は高め。スタート直後から雨が降り出し、ゴールまで断続的に降る中でのレースとなった。

第1ステージ 1回目の中間スプリントでは黒枝咲哉(シマノレーシングチーム、写真左端)が2位通過第1ステージ 1回目の中間スプリントでは黒枝咲哉(シマノレーシングチーム、写真左端)が2位通過 photo:Satoru Kato第1ステージ 3回目の中間スプリント 中島康晴(キナンサイクリングチーム、写真中央奥)が3位通過第1ステージ 3回目の中間スプリント 中島康晴(キナンサイクリングチーム、写真中央奥)が3位通過 photo:Satoru Kato

リアルスタート直後からアタック合戦が始まるが、決定的な逃げは決まらないままレースは進行する。1回目の中間スプリントでは黒枝咲哉(シマノレーシング)が2位通過、3回目は中島康晴(キナンサイクリングチーム)が3位通過する。

コース終盤になっても集団は割れることなく進み、勝負は集団スプリントに持ち込まれた。残り500mからフィニッシュに向けてのゆるやかな右カーブの登りにスプリントの集団が突入すると、直前に降った雨で滑りやすくなった路面で落車が発生。その混乱をよそに第1ステージを制したのはレイモンド・クレダー(チーム右京)。1週間前のツール・ド・とちぎでの好調さを持続しての勝利だ。4位には、過去に2回の総合優勝経験のある中島康晴(キナンサイクリングチーム)が入った。

第1ステージ レイモンド・クレダー(チーム右京)が優勝第1ステージ レイモンド・クレダー(チーム右京)が優勝 photo:Satoru Kato
第1ステージ 4位の中島康晴(キナンサイクリングチーム)第1ステージ 4位の中島康晴(キナンサイクリングチーム) photo:Satoru Kato第1ステージ 落車に巻き込まれて自転車を引きずってフィニッシュする選手達第1ステージ 落車に巻き込まれて自転車を引きずってフィニッシュする選手達 photo:Satoru Kato
第1ステージ(パッタヤー〜チャンタブリー 207.1km)結果
1位 レイモンド・クレダー(チーム右京、オランダ) 4時間19分8秒
2位 モハド・ザミリ・サレ(トレンガヌサイクリングチーム、マレーシア) +0秒
3位 タナウット・サニクワティ(タイランド・コンチネンタル・サイクリングチーム、タイ)
4位 中島康晴(キナンサイクリングチーム、日本)
5位 ステファン・アスタエフ(ヴィノ-アスタナモータース、カザフスタン)
6位 アブディ・ガニ(KFCサイクリングチーム、インドネシア)
text&photo:Satoru Kato
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