トラック競技専門チームとして活動してきたドリームシーカーが記者会見を行い、クロスカントリー全日本王者の山本幸平と、北林力、松尾純という3選手が所属するMTB部門の旗揚げを発表。鈴木雷太監督体制の下、純日本チームとしてトップレベルの海外レースに挑む。



記者会見に臨んだ、ドリームシーカーMTBチームの選手やスタッフ、スポンサー記者会見に臨んだ、ドリームシーカーMTBチームの選手やスタッフ、スポンサー photo:So.Isobe
新田祐大(JPCU福島)が2016年に設立し、トラック競技専門チームとして活動してきたドリームシーカーが、山本幸平のオファーに応える形でUCI登録の国際MTBチーム部門を新設。山本と、ジュニアカテゴリーの全日本王者である北林力、そして松尾純を選手として迎え、鈴木雷太氏を監督に据えワールドカップなど世界トップレベルのレースを転戦する。

スポンサーに名を連ねるのは、大東建託、日本写真判定、十勝毎日新聞などを筆頭に12社。山本自らスポンサー獲得のために選手活動と並行して奔走し、今回の体制発表会に繋げたという。山本の出身地、北海道の企業が支援することも特徴だ。

オランダ、アペルンドールンで開催されたトラック世界選手権から帰国したばかりの新田祐大は、MTB部門結成について「山本選手に”東京オリンピックに向けて自らチームを率い、若い選手と一緒に活動することで選手育成を助けたい”と相談されたのですが、これが我々ドリームシーカーの思いとも共通していたことが発足の大きな理由でした」と説明する。「バランス感覚を養えるMTBは子供やエントリーユーザーにとって最適。裾野を広げつつ、東京オリンピックに向けて連携を図りながら自転車競技を盛り上げていきたいと考えています」。

所属する3名の選手たち。左から北林力、山本幸平、松尾純所属する3名の選手たち。左から北林力、山本幸平、松尾純 photo:So.Isobe
チームが掲げる目標は、「日本人だけのチームで国際大会で勝利する」「世界に通用する選手を育てる」「2020年東京オリンピックで優勝する」「世界標準の競技土壌を作る」という4つだ。「レースで結果を求めるだけではなく、世界から見れば取り残されている感を拭えない国内レースコースの改善にもアプローチしていきたい。それが若手育成にも繋がる」と鈴木監督は言う。

これまでスペシャライズド、トレックファクトリーレーシング、BH-SRサンツアー-KMCと、世界トップレベルのチームを渡り歩いてきた山本は、自らプロデュースした体制の下で走ることとなる。自身が選手として掲げる目標は、これまでと変わらずワールドカップでトップ10に食い込むこと。2人の選手に対して自分の経験を分かち合っていきたい、とも。

全日本チャンピオンジャージを纏う山本幸平:「東京オリンピックを最高の体制で迎えるためにベストな体制を組めた」全日本チャンピオンジャージを纏う山本幸平:「東京オリンピックを最高の体制で迎えるためにベストな体制を組めた」 photo:So.Isobe
チームのビジョンと目標チームのビジョンと目標 photo:So.Isobe選手を支えるスタッフたち。左から軽部修子と福光悠介(マッサー)、山本敬子(ソワニエ)選手を支えるスタッフたち。左から軽部修子と福光悠介(マッサー)、山本敬子(ソワニエ) photo:So.Isobe


山本と北林は3月10日に南アフリカで開催されるワールドカップを皮切りに、カリフォルニアでのUSカップ2連戦、フィリピンでのアジア選手権とUCIレースを転戦予定で、松尾は国内レースを中心に活動する。チームは現在のところ世界選手権も含めて15レースを予定しており、そのうち10が海外レース。八幡浜や富士見パノラマで開催される国内UCIレースにも積極的に参戦し、ポイントの大量確保を狙っていく。

チームは東京オリンピック以降の永続的な活動も目標に据えており、長期的目線で若手育成や自転車競技の発展に貢献していきたいという。以下に山本ほか各選手や、鈴木雷太監督のコメントを紹介する。

山本幸平:「東京オリンピックを見据える上で、ベストな体制ができた」

ドリームシーカージャージでシクロクロス東京を走った山本幸平ドリームシーカージャージでシクロクロス東京を走った山本幸平 photo:So.Isobe
東京オリンピックを最高の体制で迎えるために何ができるか。それを考えて、実行に移して作り上げたのがこのチームです。海外開催であれば従来通りで良かったかもしれませんが、自分たちが日本人であることを最大限活かすために、そして対等に戦える状況を作りたかったんです。なかなか有望な選手が出てこない現状を改善するために、僕がアジアのトップレベルで走っているうちに若手育成に関わりたいと思っていましたし、その上でベストな体制が生まれたので光栄に感じています。

個人的な目標はワールドカップでトップ10に食い込むこと。そして若い二人と共に生活することになりますから、その中でたくさんのことを吸収してほしいですね。若い頃の僕が鈴木監督から得たように、トップ選手と共に過ごすことは成長する上で最も早い近道になります。練習内容、食事、リカバリーなど全てを一緒に行う中で学んでもらいたいと考えています。

シクロクロス東京で初めてドリームシーカージャージを着てレースを走りましたが、すごく嬉しかったですね。ここ3年間はメンタル的にも難しい時期だったのですが、自分で形にしたチームだけにジャージにすごく愛着を感じたし、気持ちも前向きにさせてくれます。ワールドカップに向けて練習も順調ですし、シーズン開幕が楽しみですね。

山本と世界各国を転戦する北林力:「世界選手権でトップ10入りを狙う」山本と世界各国を転戦する北林力:「世界選手権でトップ10入りを狙う」 photo:So.Isobe松尾純:「国内中心で活動し、最良の結果を狙いたい」松尾純:「国内中心で活動し、最良の結果を狙いたい」 photo:So.Isobe


北林力:「アンダーカテゴリー初年度。世界選手権でトップ10入りを」

今年はアンダー23カテゴリー初年度なので、まず全日本選手権を獲ることが目標。そして幸平さんと世界を転戦する中で経験値とレベルを上げ、シーズン最後の世界選手権でトップ10に入りたい。ゆくゆくは世界で勝てる選手になり、東京オリンピックでも活躍したいと考えています。

松尾純:「国内中心で活動し、最良の結果を狙いたい」

やはり全日本選手権で勝つことが最大の目標です。幸平さんと共に過ごすことで得るものは大きいですし、そうすることで次のステップも見えてくる。他の二人に対して自分は国内レースがメインですが、できる限りベストな結果を狙っていきたいですね。

鈴木雷太監督:「UCIポイントの大量確保でオリンピックの出場枠を増やしたい」

鈴木雷太監督:「幸平が持っている経験をチームとして分かち合えるよう指揮していきたい」鈴木雷太監督:「幸平が持っている経験をチームとして分かち合えるよう指揮していきたい」 photo:So.Isobe
監督として、幸平が持っている経験をチームとして分かち合えるよう指揮していきたい。従来のナショナルチーム体制はどうしても活動に限界がありましたが、チーム単位で動くことでかなり自由度が増すと考えています。UCIポイントの大量確保を狙い、これまで男子エリート1名でやっとだったオリンピック参加枠を増やしたい。これまでに海外レースをメインに活動していたのは山本幸平一人だけでしたが、国内チームとしてはドリームシーカーが初。理解あるスポンサーにも恵まれましたし、本当にありがたいと感じています。



ドリームシーカーレーシングチーム MTB部門2018年体制
鈴木雷太(監督)
中野裕二郎(助監督)
山本幸平(ライダー)
北林力(ライダー)
松尾純(ライダー)
白井三善(メカニック)
軽部修子(マッサー)
福光悠介(マッサー)
山本敬子(ソワニエ)

text&photo:So.Isobe
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