チームタイムトライアルで争われたボルタ・ア・ヴァレンシアナ第3ステージは、全チーム中唯一平均時速50kmを上回ったBMCレーシングが勝利した。悪天候のためステージ成績が総合成績に反映されないことが決定され、総合リーダーはアレハンドロ・バルベルデのまま変わらず。
大会3日目はベニタチェルの街中をスタートしていく (c)VueltaCV
チームタイムトライアルステージであるボルタ・ア・ヴァレンシアナ大会3日目。平坦基調なものの緩やかなアップダウンが続くコースレイアウト、かつ道幅の狭いコーナーも要所要所に現れ、速さとともにテクニックも試されるステージとなった。
当初30.5kmの予定だったコースは悪天候のため23.2kmへと短縮されるとともに、大会側とチームとの協議の末、選手への安全性に配慮し今日のステージ結果は総合成績には反映されない決定が下された。激しい雨風により路面には水たまりができるほどであったが、午後からは天気も回復し、スタート時間の遅いチームは比較的ドライなコンディションで出走できるまでとなった。
海沿いのコースに変更となった第3ステージ (c)VueltaCV
防寒のため厚手の装備で出走したチームスカイ (c)CorVos
ノーマルバイクを選択したロットNLユンボ (c)VueltaCV
イエローのリーダージャージが目立つモビスター (c)CorVos
総合成績に影響しないとあってリスク回避のためノーマルバイクで出走したり、防寒を重視しレッグウォーマーや厚手のジャージを着たりといったチームもちらほら。そんな中、デローザの新型TTバイクを投入した7番手出走のNIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニが一番時計を叩き出し暫定トップに。チームはトレーニングキャンプ中からコースを下見し入念に準備を行ってきたのだという。
その後もプロコンチネンタルチームのガスプロム・ルスヴェロやCCCスプランディ・ポルコウィチェが好走を見せタイムを更新する中、やはり強さを見せたのはワールドチーム。まずアージェードゥゼールがタイムを20秒ほど更新してみせると、続く22番手出走のBMCレーシングがさらに1分ほどもタイムを縮める圧倒的な走りを見せ、今ステージ優勝候補として手堅く勝利を掴んだ。
一糸乱れぬ隊列で進むステージ1位のBMCレーシング (c)CorVos
優勝候補として力を見せつけたBMCレーシングが優勝 (c)CorVos
総合成績は変わらずアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)がリーダー (c)VueltaCV
本来であれば総合7位のグレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシング)が順位をジャンプアップさせるところであったが、「今大会は総合成績ではなくステージ優勝を狙って来ている。特にこのチームタイムトライアルでの勝利が大きな目的と言っても過言ではないし、その為の準備も十分にしてきた。なるべく安全に走りながらも勝利のために最速で駆け抜けたよ。パワーだけでなくテクニックも必要だったが、チームの経験を活かし助け合って走ることができた。今日の勝利を本当に嬉しく思うよ」と語っている。
25チーム中12位でステージを終えたNIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニ

チームタイムトライアルステージであるボルタ・ア・ヴァレンシアナ大会3日目。平坦基調なものの緩やかなアップダウンが続くコースレイアウト、かつ道幅の狭いコーナーも要所要所に現れ、速さとともにテクニックも試されるステージとなった。
当初30.5kmの予定だったコースは悪天候のため23.2kmへと短縮されるとともに、大会側とチームとの協議の末、選手への安全性に配慮し今日のステージ結果は総合成績には反映されない決定が下された。激しい雨風により路面には水たまりができるほどであったが、午後からは天気も回復し、スタート時間の遅いチームは比較的ドライなコンディションで出走できるまでとなった。




総合成績に影響しないとあってリスク回避のためノーマルバイクで出走したり、防寒を重視しレッグウォーマーや厚手のジャージを着たりといったチームもちらほら。そんな中、デローザの新型TTバイクを投入した7番手出走のNIPPOヴィーニファンティーニ・エウロパオヴィーニが一番時計を叩き出し暫定トップに。チームはトレーニングキャンプ中からコースを下見し入念に準備を行ってきたのだという。
その後もプロコンチネンタルチームのガスプロム・ルスヴェロやCCCスプランディ・ポルコウィチェが好走を見せタイムを更新する中、やはり強さを見せたのはワールドチーム。まずアージェードゥゼールがタイムを20秒ほど更新してみせると、続く22番手出走のBMCレーシングがさらに1分ほどもタイムを縮める圧倒的な走りを見せ、今ステージ優勝候補として手堅く勝利を掴んだ。



本来であれば総合7位のグレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシング)が順位をジャンプアップさせるところであったが、「今大会は総合成績ではなくステージ優勝を狙って来ている。特にこのチームタイムトライアルでの勝利が大きな目的と言っても過言ではないし、その為の準備も十分にしてきた。なるべく安全に走りながらも勝利のために最速で駆け抜けたよ。パワーだけでなくテクニックも必要だったが、チームの経験を活かし助け合って走ることができた。今日の勝利を本当に嬉しく思うよ」と語っている。

第3ステージ結果
1位 | BMCレーシング | 27:25 |
2位 | アスタナ | 1:08 |
3位 | アージェードゥゼール | 1:12 |
4位 | CCCスプランディ・ポルコウィチェ | 1:36 |
5位 | ガスプロム・ルスヴェロ | |
6位 | カチューシャ・アルペシン | 1:43 |
7位 | エウスカディバスクカントリー・ムリアス | 1:46 |
8位 | スポートフラーンデレン・バロワーズ | 1:54 |
9位 | コフィディス・ソルシオンクレディ | 2:13 |
10位 | ディレクトエネルジー | 2:14 |
個人総合成績
1位 | アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) | 8:27:58 |
2位 | ルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ) | +0:04 |
3位 | ヤコブ・フルサング(デンマーク、アスタナ) | +0:06 |
4位 | ワウト・プールス(オランダ、チームスカイ) | +0:29 |
5位 | ディエゴ・ローザ(イタリア、チームスカイ) | |
6位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、アスタナ) | |
7位 | グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、BMCレーシング) | |
8位 | ダビ・デラクルス(スペイン、チームスカイ) | |
9位 | プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ロットNLユンボ) | |
10位 | ブレント・ブックウォルター(アメリカ、BMCレーシング) |
ヤングライダー賞
1位 | メルハウィ・クドゥス(エリトリア、ディメンションデータ) | 8:28:27 |
2位 | ハイメ・ロソン(スペイン、モビスター) | |
3位 | ニールソン・ポーレス(アメリカ、ロットNLユンボ) |
山岳賞
1位 | ガリコイツ・ブラボー(スペイン、エウスカディバスクカントリー・ムリアス) | 17pt |
2位 | マティアス・ヴァンゴンペル(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ) | 14pt |
3位 | アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) | 10pt |
チーム総合成績
1位 | アスタナ | 25:24:43 |
2位 | チームスカイ | 0:38 |
3位 | BMCレーシング |
text:Yuto.Murata
photo:CorVos,VueltaCV
photo:CorVos,VueltaCV
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