ヨーロッパにロードレースシーズンの到来を告げるチャレンジマヨルカが開幕。初日のトロフェオ・ポレラスでジョン・デゲンコルプ(ドイツ、トレック・セガフレード)がおよそ1年ぶりの勝利を掴んだ。
温暖なマヨルカ島で開催される、欧州シーズンインレース (c)vueltamallorca.com
レース復帰したアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) (c)vueltamallorca.com
スタート地点に現れたジョン・デゲンコルプ(ドイツ、トレック・セガフレード) (c)vueltamallorca.com
地中海に浮かぶ温暖なマヨルカ島を舞台にした、ヨーロッパのロードシーズンインを告げるチャレンジマヨルカが開幕した。UCI(国際自転車競技連合)クラス1のワンデーレースが4つ連なった特殊なレースで、出場選手が毎日入れ替わるのが特徴だ。非公式ながら4レースの総合成績も争われる。
マヨルカ島はヨーロッパチームの定番のトレーニング地であり、1月上旬から同島で乗り込んできた選手たちがこぞって出場。オーストラリアで開催中のカデルエヴァンス・グレートオーシャンロードレースと日程が被るため選手層は薄いものの、モビスター、チームスカイ、トレック・セガフレード、ボーラ・ハンスグローエ、ロット・ソウダルという5のUCIワールドチームを含む19チームが顔を揃えた。
島中央部の街ポレラスを発着し、比較的平坦な南部の海岸線を走る初日「トロフェオ・ポレラス」のコース距離は177.7km。スプリント勝負が予想されているため、トレック・セガフレードはジョン・デゲンコルプ(ドイツ)がエース。昨年のツール・ド・フランス開幕TTで激しく落車し、膝蓋骨を折ったアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)は復帰レースとしてマヨルカを選んだ。
残り15km地点まで逃げた8名 (c)vueltamallorca.com
チームメイトと共に走るアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) (c)vueltamallorca.com
レースはプレベン・ファンへッケ(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ)ら8名が逃げ、ロット・ソウダルやトレック・セガフレードが淡々と集団を率いる展開に。
残り15kmで逃げメンバーは吸収され、強力な布陣で臨んだトレック・セガフレードがテクニカルな市街地コースで主導権を握り、ゴール前でジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギーに)導かれたデゲンコルプが発進。テンポ良くスプリントを続けたデゲンコルプはソンドレ・ホルストエンゲル(ノルウェー、イスラエルサイクリングアカデミー)らの追い上げを交わし、今シーズン開幕戦で幸先良く勝利を挙げた。
ジョン・デゲンコルプ(ドイツ、トレック・セガフレード)がソンドレ・ホルストエンゲル(ノルウェー、イスラエルサイクリングアカデミー)を抑えて勝利 (c)CorVos
チームメイトと勝利を喜ぶジョン・デゲンコルプ(ドイツ、トレック・セガフレード) (c)CorVos
チャレンジマヨルカ2018 トロフェオ・ポレラス表彰台 (c)CorVos
「チームとして、とても質の高いトレーニングキャンプを過ごせた結果が表れたと思う。自分にとってプロ初めてのレースがこのマヨルカだったから、思い出のレースに結果を重ねることができて嬉しい」と語るデゲンコルプ。昨年2月のドバイツアーに続くほぼ1年ぶりの勝利であり、2016年1月に起きたトレーニング中の交通事故以来、調子を落としている29歳にとっては自信に繋がる結果だ。「もう既にチームとして2勝を挙げているので皆の士気も高いし、自分が今でも勝ちを狙えるレベルにあると確信を得たよ。苦しい時期が長く続いていただけに安心した」と安堵を語っている。
明日開催されるマヨルカ2戦目のトロフェオ・セッラデトラムンターナは、カテゴリー山岳が数ヶ所用意されるクライマー有利なコース。各チームはメンバーを入れ替えてレースに臨む。



地中海に浮かぶ温暖なマヨルカ島を舞台にした、ヨーロッパのロードシーズンインを告げるチャレンジマヨルカが開幕した。UCI(国際自転車競技連合)クラス1のワンデーレースが4つ連なった特殊なレースで、出場選手が毎日入れ替わるのが特徴だ。非公式ながら4レースの総合成績も争われる。
マヨルカ島はヨーロッパチームの定番のトレーニング地であり、1月上旬から同島で乗り込んできた選手たちがこぞって出場。オーストラリアで開催中のカデルエヴァンス・グレートオーシャンロードレースと日程が被るため選手層は薄いものの、モビスター、チームスカイ、トレック・セガフレード、ボーラ・ハンスグローエ、ロット・ソウダルという5のUCIワールドチームを含む19チームが顔を揃えた。
島中央部の街ポレラスを発着し、比較的平坦な南部の海岸線を走る初日「トロフェオ・ポレラス」のコース距離は177.7km。スプリント勝負が予想されているため、トレック・セガフレードはジョン・デゲンコルプ(ドイツ)がエース。昨年のツール・ド・フランス開幕TTで激しく落車し、膝蓋骨を折ったアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター)は復帰レースとしてマヨルカを選んだ。


レースはプレベン・ファンへッケ(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ)ら8名が逃げ、ロット・ソウダルやトレック・セガフレードが淡々と集団を率いる展開に。
残り15kmで逃げメンバーは吸収され、強力な布陣で臨んだトレック・セガフレードがテクニカルな市街地コースで主導権を握り、ゴール前でジャスパー・ストゥイヴェン(ベルギーに)導かれたデゲンコルプが発進。テンポ良くスプリントを続けたデゲンコルプはソンドレ・ホルストエンゲル(ノルウェー、イスラエルサイクリングアカデミー)らの追い上げを交わし、今シーズン開幕戦で幸先良く勝利を挙げた。



「チームとして、とても質の高いトレーニングキャンプを過ごせた結果が表れたと思う。自分にとってプロ初めてのレースがこのマヨルカだったから、思い出のレースに結果を重ねることができて嬉しい」と語るデゲンコルプ。昨年2月のドバイツアーに続くほぼ1年ぶりの勝利であり、2016年1月に起きたトレーニング中の交通事故以来、調子を落としている29歳にとっては自信に繋がる結果だ。「もう既にチームとして2勝を挙げているので皆の士気も高いし、自分が今でも勝ちを狙えるレベルにあると確信を得たよ。苦しい時期が長く続いていただけに安心した」と安堵を語っている。
明日開催されるマヨルカ2戦目のトロフェオ・セッラデトラムンターナは、カテゴリー山岳が数ヶ所用意されるクライマー有利なコース。各チームはメンバーを入れ替えてレースに臨む。
チャレンジマヨルカ2018 トロフェオ・ポレラス結果
1位 | ジョン・デゲンコルプ(ドイツ、トレック・セガフレード) | 4h02’18” |
2位 | ソンドレ・ホルストエンゲル(ノルウェー、イスラエルサイクリングアカデミー) | |
3位 | ジャスパー・デブイスト(ベルギー、ロット・ソウダル) | |
4位 | ケニー・デハース(ベルギー、WBアクアプロジェクト・ヴェランクラシック) | |
5位 | アルベルト・トーレス(スペイン、スペインナショナルチーム) | |
6位 | ハビエル・カネラス(スペイン、スペインナショナルチーム) | |
7位 | ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、モビスター) | |
8位 | エリック・バシュカ(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) | |
9位 | レオナルド・バッソ(イタリア、チームスカイ) | |
10位 | アーロン・グロッサー(ドイツ、チームサワーランドNRWp/bSKSジャーマニー) |
text:So.Isobe
photo:CorVos,vueltamallorca.com
photo:CorVos,vueltamallorca.com
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