今年のマトリックスパワータグ・コラテックの陣容は一気に拡大した。昨年の主力級選手が移籍したが、それを補って余りあるほどの選手が加入した。平地に強いチームから、オールラウンドに戦えるチームになった。

09年6月、全日本選手権ロードを走る真鍋和幸09年6月、全日本選手権ロードを走る真鍋和幸 photo:Hideaki.TAKAGI
加入選手
 真鍋和幸(TEAM NIPPO-COLNAGO)
 山下貴宏(TEAM NIPPO-COLNAGO)
 永良大誠(グランデパール播磨)
 小牧祐也(南大隈高校)

TEAM NIPPOからベテランの真鍋和幸と山下貴宏が加入する。真鍋は今年40歳。39歳で走った2009年においても常に集団前方で戦い、ハードなレースほどに真価を発揮している。山下は海外活動も経験しており、国内レースでも山岳や長距離レースで活躍、序盤から逃げる積極的な走りを披露している。

09年9月、全日本実業団ロードで中盤まで逃げる山下貴宏。後は澤田賢匠09年9月、全日本実業団ロードで中盤まで逃げる山下貴宏。後は澤田賢匠 photo:Hideaki.TAKAGI一つのトピックと言えるのが永良大誠(ながら だいせい)の加入だ。グランデパール播磨から移籍するアスリートは現在35歳。元々は長く陸上長距離で実業団選手として走っていた。本格的に自転車競技を始めてまだ5年。08年西日本実業団ロードで3位、09年実業団小川村で7位。シクロクロスでもC1で上位常連、山岳や長距離などのレースを得意とする。
その永良はインタビューに「今年36歳だが、社会人選手としてこの年齢でも頑張れるというところを見せたい」と答える。

鹿児島県立南大隈高校からは小牧祐也が卒業後に加入する。09年5月のジュニアオリンピックカップのポイントレースでは4位になっている。ジュニア年代の全日本選手権といえるこの大会で積極的に逃げて、元砂勇雪・黒枝士揮・山本元喜の超高校生トリオに次いでの成績は価値あるものだ。

永良大誠(グランデパール播磨)永良大誠(グランデパール播磨) photo:Haruo.Fukushimaまたチームは、昨年同様に年度途中で研修生としておもに大学生を走らせる予定だ。なお活動を国内レースに集中させることと、若手海外派遣の予定も考えコンチネンタル登録はしない。

「平地番長」チームから、一気にオールラウンドに戦うチームへ変身した。向川はもちろん、順調な成長を見せる涌本と澤田に加え、ハードな局面に強い3人と世代を継ぐ小牧の加入で国内レースが面白くなりそうだ。


09年5月、JOCポイントレースで4位の小牧祐也09年5月、JOCポイントレースで4位の小牧祐也 photo:Hideaki.TAKAGIチーム発表内容

マトリックスパワータグ2010体制
選手

向川尚樹 1980/12/27 
涌本正樹 1988/08/14
澤田賢匠 1989/05/02
真鍋和幸 1970/02/16 NIPPOコルナゴより移籍
永良大誠 1974/07/09 グランデパール播磨より移籍
山下貴宏 1985/11/20 NIPPOコルナゴより移籍
小牧祐也 1991/06/29 県立南大隅高校より加入

監督
安原昌弘 1963/02/04
マネージャー
松村拓紀 1977/10/19

2010年はUCIコンチネンタル登録を見送り、国内でのレース活動はもちろんのこと、若手選手の海外派遣計画を含めた幅広いレース活動を展開していく予定だ。


text&photo:高木秀彰
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